カマイタチ 1998年 新潟県 外で泣き声がしたので見に行くと、娘が田圃の脇で足を踏み外していた。引き上げると、出血はしていなかったが肉が切れていた。かまいたちのせいだろう。
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カマイタチ 1998年 新潟県 女の子たちが鬼ごっこをしていると、こけた時に右足の脛に痛みを覚え、見てみると出血こそしていないが、肉が裂けていた。我慢して橋の所まで行くと、急に血が噴出した。かまいたちによるものである。
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カマイタチ 1998年 新潟県 仲間が話していると、そのうちの1人が脛に痛みを感じ、見てみると、血は出ていないが5_6㎝縦に切れていた。かまいたちのせいだろう。
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カマイタチ 1998年 新潟県 男子が数人で歩いていると、仲間同士がぶつかった。右足裏に痛みを感じたので見てみると血は出ていないが骨が見えるほど深く切れていた。おそらくかまいたちのせいだろう。
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カマイタチ 1998年 新潟県 遊泳禁止の用水地で泳いでいると、右足の脛が痛くなり、見てみると肉が切れていたが血は出ていなかった。かまいたちの仕業だろう。
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カマイタチ 1974年 埼玉県 不意に皮膚が裂けて出血したり、通り風の気に触れたとたんに鎌状の傷をうけるのを「かまいたち」と称し、その原因を「イタチ」の一種の妖魔の仕業と考えていた。
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カマイタチ 1998年 新潟県 男の子が川を飛び越える遊びをしていると、男の子の足の肉が裂けた。血は出ていなかった。かまいたちがやったのだろう。
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カマイタチ 1998年 新潟県 球技大会のために体育館でバスケットボールを練習しているとシュートのために飛び上がった時、切れた傷からは血が出なかった。かまいたちのせいだろう。
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カマイタチ 1976年 和歌山県 山の中などで足が鎌で切られたように曲がって裂けることがある。血は出ない。これをカマイタチに切られたという。
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カミタタレ,カマイタチ 1965年 兵庫県 畦道などを歩いているとき、手足の肉が鎌の形にえぐりとられることがある。血は出ない。カミタタレとか、カマイタチとか言う。
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カマイタチ 1976年 京都府 かまいたちの通り道にあるものは、刃で裂いたような傷がつく。これは上方では無いことであると思っていたが、今子の年に、知り合いの下婢が庭でゆえなく倒れ、介抱したら頬の辺りに刀で斬ったような傷がついていたという。
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カブソ 1996年 石川県 話者の知人が夕暮れ時、川から道のほうに登ってきたら、足が重くなり、引っぱられる感じがした。登りきったら軽くなった。かぶその仕業と言っていた。
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シノゼンチョウ 1976年 新潟県 夜寝ていると、足元から上へ上へと押してくる感覚がする。首まで来ると楽になる。これをオッツメルと言う。それから2,3日すると、死人が出る。
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カマイタチ 1974年 和歌山県 何もないところで転んだりすると、鎌の形に切れていることがある。あまり痛みはないが、それはカマイタチに切られたのだという。
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カマイタチ 1998年 新潟県 女の人が便所で腰をかがめると、かまいたちにかかり足に傷を負った。
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シヌマエノヒ 1966年 群馬県 本家の人が死ぬ前の日、足のひびが痛んで眠れず、夜中ごろうとうとしていると、高下駄の音が近づいてきて、家の戸を開ける音がした。見に行くと戸は開いておらず、今度は雨戸を叩く音と倒れる音がしたが、やはりどうもなっていない。次の日の朝、本家からおじいさんが心臓まひを起こしたとの知らせがあった。
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カマイタチ 1991年 栃木県 8・9年前、友人が単車で転倒し、股に大怪我をしたことがあった。人々はその傷口が大きいわりに血が出なかったことから、カマイタチにやられたのだと噂した。
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オオカミ 1974年 愛知県 夜遅く山仕事から帰ってきた人が、狼に送られた。こんな時はどうすればいいかを聞いていたのを思い出し、しょいこの長いほうのひもを切るといなくなった。
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カナシバリ 1995年 福島県 夜中に目を覚ますと体が金縛りのような状態になった。誰か目の前に立っているような気がした。朝目を覚ますと、朝から足の先まで肌の色が黄色になっていた。
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ノガマ 1976年 愛媛県 石垣や大石のある所にはノガマがいるという。ノガマに近寄ると冷たいと感じ、しばらくすると足下が急に痛くなり鋭利な刃物で切られて血が噴き出すという。どのような姿かは分からない。
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