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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ジイサン
1939年 香川県
山奥で炭を焼いていると、爺さんがやって来て煙草を要求するので与えた。煙草を吸う間、炭焼きがおびえながら炭を竹串でつついていると、竹串が燃えて節が大きな音を上げたので、爺さんは驚いて逃げた。

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オモイ,バケモノ,ロウジン
1973年 山梨県
炭焼きが大和田山の山小屋に泊まり、串にさした餅を焼いていると見知らぬ老人が一人入ってきて向こう側に座った。そして隙を伺っては餅を取って食うなどした。炭焼きが考えることを次々と言い当てるが、炭焼きが薪の棒をひざに当ててくじくと節のかけらが化け物(老人)の目にあたった。化物は「思うことより思わぬことのほうが怖い」といって逃げた。
類似事例

ムジナ
1975年 新潟県
爺さんが山へ炭焼きに行き小屋に泊まっていると、夕飯を終え寝ようとしたとき、女が訪れ、とめてくれといって炭火に手をかざした。爺さんが炭火をぶっかけると、女はムジナの正体をあらわして逃げた。
類似事例

ヘビ
1936年 岐阜県
山小屋で炭焼をしていた老人の元に毎日変な男が来た。男は煙草の吸殻が怖いと言ったので老人は男の正体が蛇だと気付き、金が怖いと答えておいた。毎日来て煩いのである日煙草の吸殻をかけたところ男は怒って夜、金を老人の上にたくさん投げていった。
類似事例

スミガヤケナイサワ
1965年 秋田県
爺さんが炭を焼いていると坊様が来て「炭はどのように出すのか」と聞くので、冗談に「念仏を唱えながら」と言うと、坊様はその通りにした。それからそこでは炭が焼けなくなった。
類似事例

ヤマノヒ
1959年 山梨県
山で火を焚いていると火をくれと男がやってきたがやらなかった。年寄りがそれを聞いて、やったほうがよかったといった。すると間もなく屋根が剥がされ大きな手が入ってきてここに火をくれという。年寄りが火を与えると去った。
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オジゾウサン,キツネ
1938年 長野県
お爺さんが遅くまで山で働いていると、突然お地蔵さんが現われて手招きし、連れて行ってくれと頼む。お地蔵さんをおんぶして行ったが、畑の中へ入ったり出たりして家に着かない。お爺さんがたばこに火を付けるとお地蔵さんはどこかへ行った。
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タヌキ
1986年 埼玉県
名栗村の炭焼きのじい様が夜に寝酒を飲んでいると、墨染めの衣を着た坊さんが尋ねてきたので、ご馳走した。それが何回か続くようになったのでじい様は怪しみ、焼き団子を進ぜようと言って火箸でいろりの灰の中から石をつまみ出し、坊さんの衣にくるんだ。すると坊さんは「あっちっち」と言って外へ飛び出して行った。次の日、山道に古狸がやけどをして死んでいた。
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オオグチナワ
1968年 奈良県
昭和18年頃、炭を焼いている人が山を歩いていたら大蛇が現れた。大蛇は人の気配に驚いて木に巻きつき、首を立てて睨んだ。その人は怖くなって逃げ出し、やっとの思いで小屋に逃げ戻った。
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テング
1980年 神奈川県
老人が15,6才のころ、炭焼きに山に入ると、ゴーゴーと強い風が吹いてきて、夜が染まるにつれてひどくなった。天狗に一人ぼっちどうし仲良くしようというと吹き荒れていた風がふとやんだ。
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ダイジャ
1987年 徳島県
おじいさんが炭焼きをしていると、木がバサバサと倒れるので、うさぎが来たと思って鎌を構えて待っていた。直径15センチの樫の木がバタバタと倒れ、大きなうさぎだと身構えると、直径25センチ大の蛇だった。しばらくにらみ合い、かまを振り上げてにらみつけると逃げていった。小屋に帰ったおじいさんの顔は土色になっていた。
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ヤマノカミサマ
1974年 栃木県
寒い冬の深夜に炭焼きをしていたら、黒いものに喉をつかまれた。山の神様だろう。
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(タヌキ)
1977年 和歌山県
岩の瀬を通ろうとすると、狸が餅を投げてきたが、嘘だった。炭焼きする人がはいとこに行くと、木を放ってきたが、音だけであった。かま出しをしていると、えぶりつかみに来たという。姿は見えないけれど、引っ張られる気がしたという。
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ブナガヤ
1985年 沖縄県
明治時代、おじいさんが火を燃やして温まっていたら、ブナガヤが来て性器をさらけ出して座り込み、同じように温まり始めた。燃やしていた竹がパンとなって音を出したら、ブナガヤは泣き喚いて逃げていった。
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タヌキ,キツネ
1986年 愛媛県
とあるおじいさんが山で炭を焼いていて夜に炭火を止めようとして小屋の中にいるうちにうとうとしてしまった。そのとき、「じいさん弁当持って来たぞ」という声が聞こえたのだが、だれもいなかった。たぬきやきつねは人の口真似が上手く、実際何をいっているかわからないが、人が遠方で話しているのと同じようなかんじに聞こえるのである。
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ダイジャ
1955年 静岡県
高い所で炭焼きをしていると大蛇が襷や帯に化けて流れてきて、拾いに来た者を噛んだ。ある人が焼き石を淵に投げ入れ、大蛇は目をつぶされた。
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タヌキ
1994年 京都府
番に炭焼き小屋で窯焚きをしていたら、鋸で木を伐る音がした。狸が化かしに来ているに違いないと思い、矢庭に燃えた木をつかんで音のするほうへ投げつけると、炎の明かりの中に、黒いものが逃げていくのが見えた。
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タヌキ
1991年 愛媛県
話者が山で木を切っていると大きな音がする。誰か松でも切っているのかと見に行くが、なにもない。炭焼きのために泊まり込んでいると、山の中から「おーい、おーい」と呼ぶ。返事をしても誰もいない。そこで罠を仕掛けると、次の日狸がかかっていた。
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ヤマチ
2000年 鳥取県
山奥の小屋に1人で住んでいた鷹匠が庭で火を焚いてあたっていたら、6尺余りもある老人のような者が来た。どこから来たのか訪ねても何も答えない。帰るとき、後をつけてみたけれども、見失った。その後、里人に聞いてみたら、それは山父だと言われた。
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キツネ
1980年 青森県
祖父が夜遅く炭焼きをしていると、向かいの山から馬車で丸太を下ろす音がした。不思議に思っていると「もう休めー」と声がして、何の音もしなくなった。
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タヌキ
1998年 京都府
ある秋の夜、炭焼きのかまどから白い煙がもくもくと上がっていたので、口からのぞこうとすると、上から頭を押さえつけられた。狸がついたということで、腰のキセルを抜いて煙草を詰め、残り火で火をつけて吸ったら狸は退いたという。
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