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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オモイ,バケモノ,ロウジン
1973年 山梨県
炭焼きが大和田山の山小屋に泊まり、串にさした餅を焼いていると見知らぬ老人が一人入ってきて向こう側に座った。そして隙を伺っては餅を取って食うなどした。炭焼きが考えることを次々と言い当てるが、炭焼きが薪の棒をひざに当ててくじくと節のかけらが化け物(老人)の目にあたった。化物は「思うことより思わぬことのほうが怖い」といって逃げた。

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タヌキ
1974年 愛媛県
みよという所の炭焼きが、祭りの晩に山奥へ炭焼きに行った。薄暗くなったころに餅を取りに家に戻り、餅を小屋の中に吊り下げて寝た。夜中に目を覚まし外へ出ると、女の声がした。その声について5分ほど歩くと声が消え、小屋から離れた場所にいた。狸に化かされたと思って引き返すと、狸に餅を全部取られていたという。
類似事例

タヌキ
1986年 埼玉県
名栗村の炭焼きのじい様が夜に寝酒を飲んでいると、墨染めの衣を着た坊さんが尋ねてきたので、ご馳走した。それが何回か続くようになったのでじい様は怪しみ、焼き団子を進ぜようと言って火箸でいろりの灰の中から石をつまみ出し、坊さんの衣にくるんだ。すると坊さんは「あっちっち」と言って外へ飛び出して行った。次の日、山道に古狸がやけどをして死んでいた。
類似事例

ジイサン
1939年 香川県
山奥で炭を焼いていると、爺さんがやって来て煙草を要求するので与えた。煙草を吸う間、炭焼きがおびえながら炭を竹串でつついていると、竹串が燃えて節が大きな音を上げたので、爺さんは驚いて逃げた。
類似事例

サトリ
1960年 福島県
昔爺様が山小屋で火に当たっていると、得体の知れない化け物がやって来た。爺さんの心の中を見透かすさとりの化け物だった。柴を折ったときにはねて化け物に当たると化け物はおびえたという。
類似事例

オモイ
1973年 山梨県
精進の大和田山にはおもいという化物が住んでいた。何でも人の思うことは言い当てるので恐れられていた。ある時樵夫が木を切っているとおもいが現れ、思うことを次々と言い当てた。男はどうにもならぬので木割りの仕事を続けていると、おもいは取って食おうと近付いた。その時樵夫の鉞が木の瘤に当り、それが砕けて魔物の目にぶつかり目をつぶした。魔物は「思うことよりも思わぬことのほうが怖い」といって逃げて行った。
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ムジナ
1975年 新潟県
爺さんが山へ炭焼きに行き小屋に泊まっていると、夕飯を終え寝ようとしたとき、女が訪れ、とめてくれといって炭火に手をかざした。爺さんが炭火をぶっかけると、女はムジナの正体をあらわして逃げた。
類似事例

(タヌキ)
1977年 和歌山県
岩の瀬を通ろうとすると、狸が餅を投げてきたが、嘘だった。炭焼きする人がはいとこに行くと、木を放ってきたが、音だけであった。かま出しをしていると、えぶりつかみに来たという。姿は見えないけれど、引っ張られる気がしたという。
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タヌキ
1984年 埼玉県
白石の下の家にある日の夕方、得体の知れない男がやってきてイロリにあたらせてくれという。おじいさんとおばあさんがあたらせてやるとそれからちょくちょく来るようになった。どうもおかしい、その男はタヌキの化け物ではないかと思った。翌日は餅を食べていき、次の日にやってきたときに酒を飲ませると、火の側でウトウトしだし、見ていると木の葉が出てきた。そこで石を焼いて焼き餅だといって投げてやるとその石が股の間にのったので、タヌキは逃げ出してそれ以来2度と来ることはなかった。それはムジナ沢のタヌキである。
類似事例

タヌキ
1991年 奈良県
山で炭焼きをしていたお爺さんの所に、毎晩狸がお婆さんに化けて訪ねてきた。そこである日お爺さんはお婆さんに絶対訪ねて来ないようにと言い、その夜に訪ねてきたお婆さんの頭を斧で叩き切った。お婆さんは声を出して逃げたので、本物のお婆さんは切ってしまったのかと驚いて家に帰ると、家にはちゃんとお婆さんがいた。そして軒下で古狸が死んでいた。
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ダイジャ
1955年 静岡県
高い所で炭焼きをしていると大蛇が襷や帯に化けて流れてきて、拾いに来た者を噛んだ。ある人が焼き石を淵に投げ入れ、大蛇は目をつぶされた。
類似事例

テング
1983年 東京都
炭焼に行って、おじいさんが小屋に泊まっていると、天狗がやってきて、萱葺きの屋根に手を突込んで驚かそうとした。しかし、鮭のしょっぱいやつがあったので止めた。
類似事例

タヌキ
1981年 和歌山県
炭焼き小屋に泊まっていると、狸が女に化けて笑っていた。翌晩は男と女に化けた狸たちが来て、芝居をした。それに見とれていたら、炭窯がだめになってしまった。
類似事例

タヌキ
1971年 長野県
昔々、寒くなると狸が隠居の婆さんのところに火にあたりに来ていた。ところがこの狸、夕飯の焼餅を八畳敷きの金玉に包んで持っていってしまう。そこで婆さんが餅に良く似た石を焼いていたら、狸はその焼け石を金玉に包んで持っていき、それっきり来なくなった。
類似事例

ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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ムジナ
1943年 山梨県
三左衛門という老人が毎日町へ薪炭を売りに行く。その帰り道、狢が男の子に化けて、魚などを食べてしまう。怒った三左衛門は狢を騙して連れ帰り、釜茹でにすると脅して爐のそばで炙ってやった。狢は「澤の火炙り三左衛門」と言って逃げ、その後悪さをしなくなった。
類似事例

タヌキ
1992年 奈良県
山で炭焼きをしていたお爺さんの所に、毎晩狸がお婆さんに化けて訪ねてきた。そこである日お爺さんはお婆さんに絶対訪ねて来ないようにと言い、その夜に訪ねてきたお婆さんを刃物で殴った。お婆さんは声を出して逃げたので、本物のお婆さんは殴ってしまったのかと驚いて家に帰ると、家にはちゃんとお婆さんがいた。そして軒下で古狸が死んでいた。
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タヌキ,キツネ
1986年 愛媛県
とあるおじいさんが山で炭を焼いていて夜に炭火を止めようとして小屋の中にいるうちにうとうとしてしまった。そのとき、「じいさん弁当持って来たぞ」という声が聞こえたのだが、だれもいなかった。たぬきやきつねは人の口真似が上手く、実際何をいっているかわからないが、人が遠方で話しているのと同じようなかんじに聞こえるのである。
類似事例

ダイジャ
1987年 徳島県
おじいさんが炭焼きをしていると、木がバサバサと倒れるので、うさぎが来たと思って鎌を構えて待っていた。直径15センチの樫の木がバタバタと倒れ、大きなうさぎだと身構えると、直径25センチ大の蛇だった。しばらくにらみ合い、かまを振り上げてにらみつけると逃げていった。小屋に帰ったおじいさんの顔は土色になっていた。
類似事例

バカシソコネタキツネ
1956年 宮城県
後山に炭焼きの夫婦が住んでいた。夫が晩遅く帰ると、妻が鉤に鍋をかけて炉端にあぐらをかいてうたた寝をしている。「ガガ(妻)はいとこの家に泊ってくるはずだし、行儀が悪いし・・」と疑っていると、「あんた1人で淋しいと思って帰ってきて、小豆飯を炊いていた」と言う。妻はあぐらなどかいたことがなく、小豆飯など神仏にお供えするとき以外炊かないのでいよいよ不審に思い、小豆飯を強く勧められても食べず、今夜は寒いからとますます火を燃やした。そのうちまたうたた寝をしはじめた妻をよく見ると、両腕に毛が生えているので、これは狐だと思い、ますます火を焚くと、尻の方にも口があるようで、その口があくびをした。今だ、とそこめがけて焼火箸を刺そうとしたら正体をあらわして2匹の狐となって逃げた。1匹の狐が肩に脚をかけてもう1匹の狐の股に口がくるようにぶらさがっていたのだ。帰ってきた妻は「小豆御飯ではなくマン糞でも煮てたんだべな、気がついてよかった」と言った。
類似事例

タヌキ
1993年 岩手県 
お爺さんが薪取りに行くと暗くなった。明かりが見えたので行くと、おばあさんが糸を織っていた。雑炊をごちそうになってタバコを吸い、キセルを囲炉裏に置くと上座の大きな狸の置物がピクピク動く。狸が家とおばあさんに化けていて、キセルを置かれると熱いので動いたのだった。お爺さんは狸を押さえつけた。
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