イケノヌシ 1991年 石川県 イバラ池という池の主が、ある人に取り憑いて熱をださせた。主の姿は不明。
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ダイジャ 1915年 鳥取県 昔、池に大蛇が住んでいて、時々人間に害をなした。領主の亀井家がこれを聞き、踏鞴師に命じて、池の水を熱湯に沸かさせた。その後大蛇は海岸に出て砂浜の上で死んだが、その祟りにより領主の亀井家は一家残らず疱瘡で死んで血筋が絶えたという。
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キツネ,(ツキモノ) 1988年 長野県 キツネが人に憑いたことがある。憑かれた人は熱に浮かされ、譫言を言うようになったという。祈とう師に拝んでもらって離した。
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ヘビ,イケノヌシ 1997年 新潟県 産湯を誤って台所に流したので立派な家は土の中に沈んでしまい、その後池に沈んだ城主の奥方は池の主になった。暑いと言った若者にうちに来いと誘った美女がいて、若者は高熱を出した。空が大荒れになると池の主の嫁入りだという。
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キツネ 1984年 山梨県 アブラゲ持って通ったら、狐が人にたかって、それからその人はずっと病んでいた。
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(ゴガツセックノサケ),イケノヌシ 1972年 岐阜県 池の主が人間に化けてあるところに遊びに来ていた。その家の親が正体に気づき、娘に尋ねたところ、「体が冷たいような気がした」と答えた。子供ができたらどうすると言ったところ、五月の節句の酒を飲めば下りるということだったので、酒を飲んだという。
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カッパ,ガラッパ 1971年 鹿児島県 ガラッパを脅かしたせいで熱が高く、具合が悪くなった人がいた。
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タブノキ 1976年 大分県 いろいろな木がまとわりついている、大きなタブの木がある。以前、これを切った人が熱を出した。木立からオツナさんという占いのお婆さんに来てもらった。見てもらったところ、タブの木の祟りだと言われたという。
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ガッパ,(カッパ) 1932年 熊本県 30年余り前、体を悪くした人がぶらぶらしていたと思ったら、そこにもここにもガッパがいると言い出して、谷の堤に飛び込んでしまった。この人はガッパに憑かれたと言われた。そのあと、堤の水が枯れた。池などでガッパが人を捕ると水が枯れるという伝承である。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 キツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は発熱し、譫言を言うようになった。祈とうして離してもらったという。
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サジカミミョウジン 1983年 東京都 子供たちが明神様の御神体を水に浮かべて遊んでいたのを、部落のおじさんが取り上げた。すると、2,3日後に熱病の病人が多数出た。水浴びしたかった明神様を取り上げてしまったのでこうなったという。御神体に水浴びさせると治った。
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イズナ,(ツキモノ) 1989年 長野県 イズナが人に憑くことがあるという。人が憑かれると、戸間口の戸を開けて人が入ってくると、馬鹿丁寧に「出て行け」と言ったり、目つきがきつねかたぬきのようになった。馬が憑かれると、いつもは食べない草を食べるようになり、よじけるようにして歩いた。イズナツカイという人に来てもらって幣束を切って祈とうしてもらった。そうすると人の体や馬から離れていくと言った。
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シチニンミサキ,ユキアタリ 1943年 兵庫県 川でわけのわからぬ熱病に憑かれると七人みさきが憑いたという。田植えに出て「震いが来た」というのもこの類のもので、神様のユキアタリなどとも言った。
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クダ,(ツキモノ) 1988年 長野県 クダが人に憑いたことがある。憑かれた人は頭がとぼけてきて、たくさんご飯を食べたり、高熱を出したりした。祈とう師に拝んでもらって離した。
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タヌキ 1970年 高知県 老婆が高熱を出したので、寺で祈祷を頼んだ。ある人が何か悪いものが憑いているといって、外でトンガラシをいぶしていると病人は障子を破って外に出た。これは狸のせいだと言って、押さえつけて憑き物を落とした。
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ツキモノ,キツネ 1986年 長野県 きつねが人に憑くことがある。熱が高くなって譫言を言った。タワランバセに1銭か2銭のお金をのせて村外れの四つ辻において、キツネオトシをした。
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ヌマノヌシ 1977年 福島県 炭焼きに行った美しい娘が、毎晩沼で水浴びをしていた。沼の主が娘に惚れ、あるとき娘の足を引っ張って持って行った。主が食ってしまったという。沼には何かしら主がいるというが、沼が乾いてしまったので、主は後ろの山を越えて行ってしまったという。
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オオオンナ,タヌキ 1933年 大阪府 大女に化けて黒髪を乱した狸にだまされ、しばらくの間熱病を患ったことがあった。
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クダギツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 クダギツネが人に憑くことがあるという。憑かれた人は熱が出て譫言を言うようになった。これはキツネが乗り移ったからだという。何か指示を出すこともあった。離すときは、食べ物の要求があったときにそれを持って指示された場所に行き、「お帰りください」と言った。
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イズナ,(ツキモノ) 1989年 長野県 イズナが人に憑くことがある。憑かれた人の衣服には細かい毛がついていた。譫言を言ったり予言をした。大食いで味噌を好み、常に動いて落ち着きがない。御嶽教の行者を頼み、親類縁者を招いて、患者を真ん中にして祈とうをしてもらった。憑き物が患者に悲しい述懐をしたという。
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