ヒバシラ,ムジナ,ハネ 1981年 茨城県 雷塚の山にある木の頂上から、赤い火の粉が落ちた。人々はムジナが木に登って毛を落としたのだと言っていた。翌日、この木の周りを探すと、鳥の羽根が落ちていた。これを火柱だという人もいた。
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ムジナ 1973年 岩手県 あるお爺さんのところに毎晩娘がやって来て火に当たる。不思議に思ってある晩、あくびした口に木を突っ込んだら娘はムジナの後姿を見せて逃げていった。
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ムジナ 1965年 秋田県 娘の元に男が通っていると噂が立ち、家人が家の周りに灰を撒いておいたら、ムジナの足跡がついていた。しばらくして娘はムジナの子を産んだ。
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ムジナ 1974年 栃木県 敗戦前のこと。ムジナを数十匹飼っている家があって、その檻の前に提灯の火が見えると評判になった。飼い主が見ていると、ムジナの吐く息が赤く光っていたという。
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イタチノヒバシラ 1981年 茨城県 日暮れ後に、杉の木の上に橙色の火柱が立っていた。数分でこの光は消えたが人々は、いたちの火柱と呼んでいた。これはイタチが尻尾を立てて光らせたものだという。
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ムジナ 1987年 岐阜県 ムジナの割れ鍋を叩くような気持ち悪い声がすると火事になった。
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ヒバシラ 1943年 群馬県 ある人が若い時分、ある夜親戚の家の屋根からヒバシラが出ているのを目撃した。その家では長男が死んでから三年目に当たり、その後家は全焼した。周囲の人々は火柱は火災の前兆であると言った。
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ムジナノヨメイリ 1977年 福島県 囲炉裏にかけた鍋のススに、赤い火がついたり消えたりすると、ムジナの嫁入りだという。
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イジュウ 2000年 新潟県 山の中の小屋で、夜中、火にあたっていたら、赤い髪をして体は灰色のものが火にあたりに来た。
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ムジナ,タヌキ 1980年 岐阜県 山小屋を造って生活していた時、夕飯後にガス燈の下で木を伐る音がしており、おかしいと考えているとそのうちの1人が「ムジナだ」と叫んだ。すると音もガス燈も消えてしまった。後で見ると、たぬきが小屋の壁をひっかいていたという。
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ヒノタマ,ムジナダマ 1981年 茨城県 竹薮から大きな火の玉が飛んで来た。急に周囲が明るくなり、火の玉は赤黄色でその周りは青みがかっていた。波打って飛び、上に行くと光は広がった。近くの人はむじな玉だと言う。
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ムジナ 1978年 山梨県 山で炭焼きをしていたら、夜にムジナが来て「コンバンハ、コンバンハ。コンヤムジンダカラムネガイシマス」と言った。
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ケンムンヒ 1982年 鹿児島県 小雨の降る日に階段を上っていると、火が見えた。1つの火が3つに増えてさーっと流れていった。山をものすごい速さで走っていった。母にその様子を話すと、ケンムン火だと確認できた。
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キツネ 1995年 山形県 夜、坂の上の水の真ん中に煙みたいなものがボーッと立ち上がっていた。きつねのしわざ。
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キツネ,タバコ 1989年 長野県 話者の祖父が夜道を歩いていると、本当に真っ暗になって何も見えなくなった。きつねに化かされたかと思い、土手に座って、きつねは火が嫌いなので煙草に火を付けて一服していた。すると周囲が明るくなったという。
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ムジナ 1975年 新潟県 爺さんが山へ炭焼きに行き小屋に泊まっていると、夕飯を終え寝ようとしたとき、女が訪れ、とめてくれといって炭火に手をかざした。爺さんが炭火をぶっかけると、女はムジナの正体をあらわして逃げた。
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ヒバシラ 1995年 群馬県 昼間、山にいると神様を祀る欅のそばに火柱が立っているのを見た。よそ見をすると火柱が移動し、道を上がってきた。その夜村で火事があった。
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タヌキ,ヒ 1975年 愛知県 夜、ある人が手ぬぐいをした嫁が火を焚いている様子を見た。火がぼーっと見えるので、翌朝そこへ行ってみたが火の気はない。狸が火を点すのだという。
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ヒノタマ,ムジナ 1977年 茨城県 厠の途中にある柿の木の下に、2つの赤い火の玉が転がっていた。近づくと消えてなくなった。両親に聞くとムジナが化けたのだろうと言われた。祖母も不動様の松の木に火の玉を見つけた。祖母もムジナが化けたと言っていた。
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ミドリイロノキラキラヒカルモヤ 1998年 新潟県 ある5月の夕方、火鉢の上に50cmほどのキラキラ光るもやがかかっていた。手でかきまわすと、もやは天井に向かってゆっくり昇っていった。
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