ケンムン 1977年 鹿児島県 月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
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ケンムン,アカリ 1981年 鹿児島県 母とイザリに行った。焚き火をしていると、山からあかりがいくつも海に降りてきて、海の上を歩るということを何度も繰り返した。母がケンムンが騒ぐ日はイザリは成功しないと言うので、その日は帰った。
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ケンムン,ケンムンビ 1987年 鹿児島県 ケンムンが山を渡る時は嶺につたい火を灯していくのが見える。父が製糖している時にこの火を見かけケンムンがいるぞと叫んだ。すると翌日仕事に使う馬の目が見えなくなりユタに祈祷してもらって治した。
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ケンムンマッツ 1981年 鹿児島県 人間の懐中電灯の光はゆっくりだが、ケンムンマッツ(妖火)は飛び跳ねる。父の帰りを待っていると、ケンムンマッツをたくさん見かけた。その間に父が戻ってきた。ケンムンマッツを見ても知らぬふりをしろと言われた。
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カミサマ,チョウチン,ケンムン 2001年 鹿児島県 桜島が噴火した時、面縄に行った帰りに小雨が降って薄暗くなった。井之川の左手に畳二つ分くらいのオキ火のような真っ赤な火が燃えていた。母にその旨を伝えたら「ものを言うな」と言われた。またクナダという所に青い提灯があった。その旨をまた母に言うと、「ものを言わない」といった。近くの店に入って安心すると、店の奥さんはその火は神様で、ものなど言うと後から追いかけてくると言った。そのころあちこちに提灯がぶら下がっていたという。これはケンムンといい、そのよだれが火のように見えると言う。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 火に当たっている猫のような姿のケンムンがいた。蹴ると、上にのしかかってきたが、足をつかむと、叫んで手をかさんだ。ケンムンを見世物にしようと考え、棒を持って追いかけたが、見失ってしまった。
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キツネビ 1983年 東京都 春の夜、帰る途中でパーッと天が明るくなって火が消えた。行ってみるとなんでもなかった。燃えあがった火はなんであったかわからずじまいであった。
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ケンムン,アカイヒ 1977年 鹿児島県 ケンムンは芭蕉畑などに座っており、座ると脛が長いので膝頭が耳の上を越すという。山の水溜りにいて、気の弱い人にはよく見える。アコウの木の下にもいる。夜の午前1時から2時ごろになると、何十もの赤い火になって、山裾の旧道を群れになって通る。
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ケンムン,ヒノタマ 1977年 鹿児島県 旧暦の4月の頃の夜、産卵に来る海亀の見張りに行ったら、ガジュマルに直径10センチメートルぐらいの真白い火の玉がついた。火の玉はみるみる1メートルぐらいになり、その直後数百の玉になって散った。それはケンムンである。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 子供と共に歩いていると、青い炎が数個見えた。子供が声を上げたので口をおさえた。この炎はケンムンのサラで遠くにいるようで意外に近くにいるものだ。悪口などを言うとケンムンにだまされてしまうので、口をふさぐ。
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ムヌノマチ 1961年 鹿児島県 母がカーウンローという所の近くを歩いていると、カンテラのような火が急に大きく広がり、その灯が後を追ってきたがカーウンローまで来ると、また小さくなった。カーウンローの岸壁の端にいた白鷺のような鳥が飛んでいった。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 山で家の用材を採っているとケンムンが現れたが、連れていたコッテウシに突き飛ばされ逃げていった。
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キツネビ,キツネノヨメイリ 1979年 山梨県 子供のとき、山の上や、藪の中の人のいない所で、一列に並んだたくさんのキツネ火がついたり消えたりするのが見えた。それはキツネの嫁入りであった。
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ヒノタマ,ヒトダマ 1985年 愛媛県 明治30年頃、筆者の母は「夕方ゴーッと音がして少し明るくなったので見上げると、屋根の軒ぐらいの高さを人の頭くらいの大きさの青白い火の塊が尾を長く引きながら棟の方へ飛んで行った」のを見たという。
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キツネビ 1981年 長野県 山に並んで出る火がキツネ火。キツネ火が遠くに見えるときは、近くにキツネがいる。
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キツネビ 1986年 福井県 真っ暗な晩に、山裾を転々と火が走る現象をキツネ火という。
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ヒノタマ 1960年 静岡県 火の玉を見た。はじめはチカチカと1分くらい光っていたが、橙色の光が強くなり、2、3秒ほどの間、まっすぐ降りてきた。降下は途中で止まり、2、3秒ほど横に20mほど飛び、再び地上に向かって降りてきた。再び降りてくる頃からボーッと段々消えていった。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 藻焼きをしていると小さい子供が来て火にあたった。明かりでケンムンだとわかった。その腕が細かったので折ろうとしたが力が強く負けそうになった。そこに友人が来て鶏の鳴く真似をするとケンムンは夜が明けたと思って逃げた。
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テングサマノヒ 1974年 愛知県 川向山の頂上に夕方、テング様の火が出て、幾つにも増えたり一つになったりして、火が遊んでいるようだった。大人も子どもも見た。鹿島山にも出た。梅雨頃から秋の彼岸までに良く見たが、話者が小学校に上がるころから見られなくなった。
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キツネッピ 1983年 山梨県 夜の11時ごろ、屋具と糸を持っていくのに電車で暮地へ行った。山の裾野を通るときに、ピコンピコンと明が見えた。それは狐っ火で、狐は火を吹く。
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