シラガノオイサン 1982年 鹿児島県 大晦日の晩、子供の寝床の中に、密かに餅と銭を入れておく。そして元旦の朝になると、親が子供に「白髪のおいさんが来て、お前に年をやった」と告げる。
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アズキトギ,アズキアライ,アズキサラサラ 1938年 岡山県 水のほとりで小豆をとぐような音がする。化け物が音をさせているとも言われる。出る場所は決まっており、大晦日の晩だけ出るといわれている。
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ヒョットコ 1979年 鳥取県 お爺さんとお婆さんが、子供が欲しいと願かけすると、大晦日の晩にひょっとこづらのみっともない男の子をもらう。子をかわいがるお爺さんには福がきて、かわいがらないお婆さんには福がこなかった。お婆さんが逆恨みしてその子を追い出すと、家はさびれていった。
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オニ,ヘビ,イノコ 1915年 愛媛県 亥の子の晩に、大勢の男がその年に男の子が生まれた家を廻り、金銭を出さない家があると「亥の子の晩に祝わん者は鬼産め蛇産め」と言う。
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ドウジ 1950年 長野県 ある旧家で、晩、土蔵の入り口で非常に騒がしい子供の声を聞いた。翌朝行ってみると天保銭が1枚落ちており、それを見つけてから急に金がたまり始めたと言う。
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オニ 1993年 静岡県 節分の晩、子供の頭にすり鉢をかぶせる。鬼が来るからと言う。
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ザシキオボコ 1982年 宮城県 人の家に泊まったとき、夜中に廊下を掃く音がしたのでのぞくと、白い着物を着た子どもがいた。座敷オボコだった。子どもがいたずらをしたときなどは「座敷オボコが来る」と戒められる。
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カラス,コウマレガラス 1984年 福井県 「子生まれガラス」といって、烏がたいへんにぎやかに鳴くと、どこかで子どもが生まれる。
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カラス,コウマレガラス 1984年 福井県 「子生まれガラス」といって、烏がたいへんにぎやかに鳴くと、どこかで子どもが生まれる。
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ガガモ 1984年 愛媛県 正月餅を搗いている時に子供がくじをくりだしたので、親が「くじをくりよったらガガモにやるぞ」と脅した。すると本当にガガモが現れ、子供をさらおうとした。驚いた父親が搗いていた餅を投げ与えたので難を逃れた。以来節季の餅つきをするとガガモがやってくるようになったので餅つきを廃止した。
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オイワイソウ 2000年 徳島県 正月14日(小正月)の昼に子供達が、銭指すと称する藁で作った銭を通して結わえる道具を持ち、「お祝いそうにこーとこと」と唱えて家々を回り、銭指すと餅や米を交換する。彼らが来たときに家人がこれを受けないと病気や不作になる。
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ムジナ,ズンズクダイジン 1983年 東京都 ある家に昔のむじなが入って「ずんずくまいこめ」といいながらおどりを踊るとそのむじなの子供が寄ってきておどりを踊った。その後、その家は大尽になったが、それをよせなかった家は滅びてしまった。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 年中行事に関する俗信。子どもが産まれてくる予定の正月には、最初に男性が入ってくると男児が生まれるといわれ、女性が入ってくることを嫌うという。2月の初午にお稲荷さんに油揚げを二枚供えると、金持ちになるという。5月節供の日には、蛇が男に化けて娘を嫁に連れて行くから、屋根にヨゴミしょうぶをさして蛇除けにするという、など。
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ヤマノカミ 1963年 群馬県 昔、子供が喉に穴あき銭を詰まらせてしまった。どうしても出ないので親が「山の神さん頼みます」と祠で拝んだら、遠くの山で杣人が伐っていた杉の木つばが飛んできて子供の喉にぶつかり、その弾みで銭が飛び出し、子供が助かった。
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オニ 1958年 香川県 角がはえて生まれてきた赤ん坊は鬼子と呼び、鬼が迎えにきたのだという。
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オカネウムムスメ 1956年 宮城県 昔、名鰭沼のふちに夫婦が住んでいた。子どもになかなか恵まれず、願かけて神に祈っていると、春の猫柳の芽がふくれる頃、嫁の腹が大きくなり、ついに女の子が生まれた。しかし片目片耳の子だったので、人目をさけてボロに包んで納屋においておいた。あるとき用事で、どうしても子を背負って町にいかなければならぬことになったので、慎重に包んで出ていった。町の用事がすんで帰るとき、石の上に子どもをおろして休んでいると、腰のまがった白髪の爺さんがきてボロをはがして子どもを見て「これはいい子だ。神様の授かりものだ。今にお金を生むから毎朝米一粒ずつつかませておけ」と言い残して消える。ためしに米一粒つかませるとお金を一つ産んだ。夫婦はしだいに金持ちになったが、慾の出た夫婦は「うんとつかませたらうんと生むだろう」と、ある日つかみきれないほど米をつかませると、子どもは死んでしまった。
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サケノオオスケ 1987年 山形県 1月の15日には「大助今通る」という声がして、見つかると悪い事になるから、子どもたちは早く寝る。
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オニ,クモ 1989年 兵庫県 大晦日の夜には、年桶を祝い込むまではいろりに火を焚いて寝ずに待たねばならないといわれている。昔鬼がいて毎年この晩には村に来て一人ずつ食っていたが、ある年「あの家にはオジイ一人しか居ないので蜘蛛に化けていろりから降りオジイを食べてやろう」と鬼が話しているのをお爺さんが聞いて、その夜若い者に集まってもらいいろりの火をどんどん焚いて、降りてきた蜘蛛を火の中に投げ込んで助かったといわれる。このため、年取り火は大きく焚き、夜蜘蛛を嫌うという。
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オデンギツネ 1977年 福島県 谷中あたりにいたおでん狐は、お産の時に医者を呼んだ。そのときに渡したお金は、後で木の葉になった。
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コソダテユウレイ 1980年 香川県 昔、女の人がマルジニをしたので、婿の下駄をお尻の下に敷いて、大きな瓶に入れたところ、子供ができた。死んでいるので乳が出ないため、幽霊になって毎晩必ず飴屋に飴を買いに来る。不思議に思った飴屋のお爺さんが後をつけると墓地へ入って行ったので、幽霊だと気づき、掘り返すと子供が出て来た。その子供は大きくなってお坊さんになったという。
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