カニ 1967年 福島県 蟹沢には昔大きな蟹が住んでおり、人畜に害をなしたが、鎮守の明神に祈り退治した。蟹の住んでいたところを蟹沢といっていたが、後に金沢と書くようになったという。
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リュウ 2001年 埼玉県 長伝寺の彫刻の竜が川の水を飲んだ。
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テング 1985年 高知県 天狗が化けた蟹を食べてしまったので、山の天狗が6匹になった。以来、蟹を食べた家には7世代の間世継が生まれなかった。
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カニ 1961年 全国 蟹の甲羅を入り口に吊り、悪魔災難よけ招福とする風習がある。蟹の中でも平家蟹、武文蟹、島村蟹、長田蟹の甲羅は人の顔に似ているので、家の入り口で悪魔をにらみ払いのけるという。
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キツネ 1934年 岐阜県 狐は僧に化けて人を化かす。化かされた人には悪い害を与えずに、返す。
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ヤシキ 1958年 愛媛県 ハカヤシキと称し、人が嫌がる屋敷がある。屋敷正面を区切る石垣が左右1直線を成さず、途中で段を成している形のものを呼ぶ。
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カニ 1989年 静岡県 奈良本の太田の池に畳20畳もある巨大な蟹がいて、田を荒らすので、庄屋の太郎左衛門が伝家の弓矢で退治した。その蟹を祀った祠のある森が蟹ヶ森。
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オヽサキ,オトウカ 1969年 埼玉県 オオサキという言葉は金毛九尾の狐に由来する。この悪狐が退治された時、殺生石となった。これを割り、その害を除いた際、和尚の法力が十分でなかったため、石が飛散して、各地に害をなした。特に魔力を持った尾の先の部分がオサキになった。
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レイ,キメンガニ 1974年 讃岐の国八島の海に平家蟹と呼ばれる鬼面蟹がいる。この蟹は地方により呼び名が違い、摂津の国尼崎近在の川では島村蟹、同じく兵庫の津では武文蟹と呼ばれている。
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ガサメ 1976年 京都府・奈良県 山城と大和の両国の渓間に擁劔蟹(がさめ)という蟹がいる。毎年10月の丑の日に群れて出る。また関中には蟹がいないので、乾かした蟹を門口に掛けて瘧除けにする。
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オニガニ,キメンガニ,ヘイケガニ 1993年 赤間の関の合戦で敗れ入水した平家の兵たちが蟹となった。摂州では武文蟹、島村蟹ともいわれている。
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カニ 1961年 京都府 7歳の少女が蟹を救う。後にその父は蛇に飲まれた蛙を救うため、娘を嫁にやる約束をする。蛇が祝言のため人間に化けて来る。だが娘に拒絶され、蛇体になって這い出す。報恩のため蟹たちが来て、蛇と相打ちになる。その蟹の冥福を祈って蟹満寺が建立された。
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ツバキノツチ 1938年 新潟県 化物が出る寺に僧が泊まっていると、大坊主が出てきた。僧が、化物は大蟹や大鯉や椿の槌などが化けたものだろうと言い当て、最後に地獄に行けと言うと、それ以来、化物が寺に出る事は無かった。
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ショウゾクエノキ 1936年 東京都 家を建てるときに榎を切倒し、形ばかりの小祠を造ったが、榎の霊が類をなし、家に害を成した。
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クダ 1928年 長野県 2人の行者が歩いていたら雨が降り出した。1人は法力を用いて濡れずにすんだが、もう1人は法力が弱くて濡れてしまった。悔しいので殺そうとクダを使ったが、逆にクダが殺された。そこで上等のクダを使うと、さすがの法力も及ばず、行者は殺されてしまった。
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ヘビ 1991年 新潟県 大蔵神社では、蛇退治の伝説がある。鍛冶屋村では蛇が名割へ嫁に行って、鱗が三枚ある子供を産んだという伝説が伝わっている。
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カニ 1982年 福島県 昔、大きな蟹が住んで人畜を害したので、鎮守の明神に祈って退治した。
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オオガニ 1962年 石川県 山道に沿う小河の淵に久しく住む大蟹がおり、夜中に子供に化けて出てきて通行人を苦しめた。弘法大師と神明明神が協力して、烏帽子を蟹に与えて淵に埋めると、蟹は烏帽子と共に石となった。旱魃のときにこの蟹の甲石を掘り出せば、雨が降るという。
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ケイドウホウイン 1940年 香川県 桂同法印は高徳の僧で、火事の予知能力、あるいは透視能力に長けていた。10里先から寺の火事を知り、境内に水を撒かせて高野山の火事を消した。
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テン 1941年 新潟県 僧が、寺の用事を果たせなかった言い訳をすると、天井裏で足を踏み鳴らす音がした。この僧は寺に泊まるつもりであったが、怖くなって帰って行った。言い逃れをしようとした僧を、貂が怒ったのである。
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テン 1941年 新潟県 寺に滞在していた僧が、炒り豆を挽く為に、夜になって石臼を使った。寺の人はいつもよりうるさいと思っていたが、僧の頭上で貂が暴れ始めた。石臼を慌ててしまい、貂からひどい仕打ちを受けた僧は、こっそりと寺を出た。
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