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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カワミサキ,カワコ
1966年 山口県
川漁をする人が川で具合が悪くなるとカワミサキに逢ったという。仏様のママをいただくと、カワミサキやカワコには逢わないそうである。

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ミサキ
1966年 山口県
ミサキは目に見えず、知らずに逢うと寒気がしたり熱が出たりする。これを「ミサキに逢った」という。その時は家に入る前に蓑でさびてもらうと良い。箕の中にオカマ様の御幣や飾り、ごみ、金物を入れたりもする。もしくは、オカマサマの花立の水をなめるとよい。大抵は太夫様、坊様に拝んでもらうようだ。
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コエ
1974年 鹿児島県
ある男が山に泊まっていると、神が「男の子だったが20になったときカワドリにあう運だ」というのを聞く。帰ってみると自分に子供が生まれている。子供が20になった5月15、16日に魚釣りに行く。イトヨリが非常に多いのでつかまえようという子をとめて連れて帰る。次の日は魚が一匹もいなかった。その子はそれで助かった。
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ミサキ
1938年 徳島県
ミサキは一種の霊魂だという。川ではカワミサキ、山ではヤマミサキ、道ではドウロクジンだともいう。もしくは、鳥のように飛ぶ神だともいう。川へ行って突然に疲労を覚えると、カワミサキにつけられたともいう。
類似事例

ミサキ
1965年 高知県
同じ場所で何人も死んだり、仏になれずに迷っている死者が固まっていたりしているときなどを、「ミサキがびっくりして漁ができない」という。
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ミサキ,ハカゼ,カワミサキ
1957年 愛媛県
南宇和では、ミサキは人に障る神で、ミサキがくいつくなどとも言う。特定の場所に祀られたものではなく、野山でゆきあう神である。祀り手のない迷い仏であるという。ミサキは悪いカゼだとも言う。牛馬が急に草を食べなくなってばったり倒れるが、まじなうと治る。そのことをハカゼにうたれたと言う。人間にもつく。川でつくのを川ミサキとも呼ぶ。
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ミサキ
2002年 山口県
労働など田畑山野などでしていてふと病気になると「ミサキ」に逢ったという。そんな時は太夫や盲僧、山伏法印さんなどに祈祷してもらう。
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シチニンミサキ
1965年 高知県
海に行くと七人ミサキに憑かれることがある。海で死んだらあとを誘う。七人とると最初の死人は仏になれるという。拝んでくれる人に頼んで、落してもらう。
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カワミサキ,ヤマミサキ,ドウロクジン
1943年 徳島県
七人みさきは一種の霊魂と考えられていて、川ではカワミサキ、山ではヤマミサキ、道ではドウロクジンだともいう。あるいは、鳥のように飛ぶ神だともいう。川へ行って急に疲労を覚えたりするとカワミサキにつけられたという。
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フウライミサキ
1996年 香川県
水死した迷い仏や身元が不明の魂をフウライミサキやミサキという。フウライミサキは誰にでもとりつきやすく、とりつかれると体がゾクゾクして寒くなり、拝み屋さんに拝んでもらわないと元通りにならない。
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マスノオオスケ
1966年 秋田県
ある人のところにお坊さんが訪ねてきて「マスを捕ると祟る」と言った。お坊さんにはおこわを持たせて帰した。翌日、大きなマスを捕って腹を開くと、昨日のオコワが出てきた。その人は祟りにあったと言う。
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カワンモン(ゾクシン)
1952年 熊本県
球磨郡出身の山師の話によると、川の中に物を落としたときには、水中に墨壺の糸を張って、その糸に差し金とヤエン(猿)の手を下げておけば出てくるという。カワンモンが出してくれるのだという。また、ヤエンの尻皮(座るときに尻に敷く物)をもって釣りに行ったら1匹も釣れなかったという。
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ガワッパ,スイジンサマ,ヤマンタロウ,カワンカミサン
1970年 熊本県
カワマツリに供える団子を分けて家に持って帰るのはガワッパに引かれぬためという。ガワッパは水神様ともいい、人の肛門から手を入れて肝を取り、長生きする。またある時、草相撲取りが山を歩いていると子供が現れ相撲を取ろうという。簡単に勝ったが次々と同じような子が現れる。おかしいと気付き唾をつけると姿がなくなった。この子らはガワッパが秋に山に入ったヤマンタロウであったという。ガワッパは川の合流点にいて人間を見ると相撲を取りたがるという。ガワッパはカナモノが嫌いという。
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ムエンボトケ,マヨイボトケ,エンコ
1955年 高知県
16日には地獄のカマノフタが開くから、山へ行かない。正月と盆の16日に川へ行くと、無縁仏に川の中にさそいこまれる。エンコが角力をとろうと言ってくる。山の中にはコウノシバを持った者がいて、行き会うと二度と家に帰って来られない。コウノシバを持っているのは迷い仏である。
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ヒョウスボ
1992年 宮崎県
ヒョウスボは川遊びの子供を水中に引く。仏様にあげたご飯を食べれば引き込まれないという。
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リョウニカンスルゾクシン
1940年 三重県
家の中で不幸があったときに、漁に出ても、魚は捕れないという。ただし、お産の時はかまわない。
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カワミサキ
1983年 岡山県
北房町下呰部には、溺れた子供を祀った川ミサキがある。それが祀ってある川に落ちると生きては帰れないといい、これをミサキが誘うという。
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カッパコゾウ,カワウソ
1973年 三重県
話者が子供の頃、学校帰りに河原を歩いていると、河童小僧が出てくると言って逃げて走ったという。河童とはカワウソのことだという。神社の裏に池があり、よくそこに鯉を取りに来ていたという。
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オオオトコ
1991年 奈良県
川へ魚を捕りに行ったら、いつもは捕ったことがないような大きな鮎がかかった。そしてその鮎を魚籠に入れた。それから少し川上に行ったら、川の向かい側を大きな人が通った。その後、魚籠を見たら、大きな鮎はいなかった。
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オオサキ
1966年 埼玉県
オオサキは祈祷者など特別な人には見える。祈祷の後豆、麦、米を煎り紙に包んだもので憑かれた人の体を撫でると、この紙包みにオオサキが憑いて出るという。
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カワノヒト,ヒョウスボ
1965年 宮崎県
山人が山に泊まっていると、モミの木とその傍の木が「村で子どもが生れたが、五月節供に川のヒト(ヒョウスボ)にとられてしまう。どうしたら助かるか」「節供のチマキ餅を撒けば助かる」と話しているのを夢に見た。村に帰ると、生れたのは我が子だった。モミの木の言った通りにすると、ヒョウスボはチマキ餅を食べて、我が子は助かった。以来、五月節供にはチマキ餅を水神様に供えたり、川に撒いたりする。
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