ウサギ 1918年 兎は一箇所に糞をするので肛門が多いと思われている。お月様の夜は臼の中に入れていてもいなくなる。
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ヤマイヌ 1985年 高知県 口が避けている山犬が人の前を横切ったときには、しまったと言ってはならない。あくまで落ち着いた態度でいなくてはならない。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 十五夜と十三夜に関する俗信一束。十三夜に曇ると天下が乱れる、片月見はいけない、など。
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キツネ 1973年 岩手県 話者の叔母が病気のときに、団子を買ってきてあげた。叔母が団子を枕元に置いて用足しに出た隙に、団子はなくなっていた。部屋には目の見えない人がいたが団子のことは知らなかったし、食べた形跡もなかった。狐に化かされた。
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ツボダンゴ 1956年 宮城県 2月9日、ハシリ(流し)に鍋蓋の取手が見えなくなるほど「ツボ団子」を盛って供え、その後食べる。この団子は、この年になって初めて作る団子で、この日手を洗うと手荒れしないという。
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ダンゴイシ 1986年 大分県 (弘法大師に)団子を与えなかったので石になった。
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ムジナ 1974年 茨城県 明神様の杉の木の上に月がかかっていた。月の無い夜のはずなのにおかしいと思い、落ち着くために煙草を吸うために火をつけると、その月は消えてしまっていた。むじなが人間がいることに感づいたのであろう。
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ミカリバアサン 1949年 神奈川県 ミカリ婆さんが来るので、十二月二十五日に団子を作って枡に盛って縁側の端に出しておく。その団子をツヂョウ団子、又はミカリ団子と呼んでいる。
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(ゾクシン) 1938年 栃木県 お月見は旧暦8月15日と旧暦9月13日に行う。十五夜を自宅で祝い十三夜を他所で祝ったり、逆に十五夜を他所で祝って十三夜を自宅で祝う「片月見」を忌むという。
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カホウダンゴ 1956年 宮城県 11月24日は弘法大師様の日で、夜に家宝団子という黍団子を作り、その中に萩の枝を細かくして入れる。萩の枝が入った団子を食べた人は運が開けるのだという。
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テング 1984年 山梨県 道をぐるぐる歩きまわっているのは天狗にだまされたからだという。
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チョウチンノヒ,キツネ 1977年 山形県 橋の所で提灯の火を見た。狐は食べ物を持っている人を化かすので、化かされても落ち着いていること。
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マノカショ,(ゾクシン) 1960年 三重県 地蔵様は行き倒れのあったところや、魔の箇所という噂の場所に立てる。
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キツネ 1982年 群馬県 キツネは人を化かす。魚やアブラゲを取ったり、一箇所をぐるぐる歩かされたり、肥溜めを風呂に見せられたりする。
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(ゾクシン) 1978年 新潟県 岩屋堂の観音様のお堂では、3月15日に寺の人が団子を投げる。この団子を食べると、病気にならないとか、山に行っても蛇に噛まれないという。
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ヒノタマ 1989年 岐阜県 先祖が本能寺の戦いで討ち死にしたとき、夜に故郷の堀尻山に大きな火の玉が上がり昼と見紛うような明かりが差したので、一族の子女は主の変事を知った。
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タヌキ 1981年 和歌山県 あるお爺さんが山仕事をしていて、団子屋があったので買って食べようとしたら団子は柴の葉を丸めたものだった。狸の仕業。
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ヘビ 1939年 和歌山県 昔、この地方に大きな蛇が住んでいたのだそうだが、それを3つに斬って雨引山・高野とあと一箇所に埋めたといわれている。
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コトハジメ 1949年 栃木県 2月28日は事始めといい団子を作り、棒に刺して供える。この団子を人目につかないように食べると風邪をひかないと言われている。
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(シノシラセ) 1967年 栃木県 人が死ぬ前には魂が親類をまわって、声をかけるという。
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(リンシタイケン) 1964年 青森県 人は死ぬと恐山に行く。火事で焼死した家族の一周忌に、親類が団子を拵えて法要をしたが、その団子は少し腐っていた。その附近の病人がちょうどそのころこときれて、また息を吹き返した。恐山に行こうとしたら、焼けたはずの家があって、死んだはずの家族がいて、団子を食えと勧めてきたが、少し腐っていたので食べなかった、と言った。食べていたら死んでいただろう。1910年前後のこと。
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