テングバヤシ 1956年 茨城県 黒前山や高岡村では、時々天狗が太鼓を鳴らすという。たまたま黒前村の親戚宅に泊まったところ、午前1時か2時頃に、その音を聞いた。
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(ゾクシン),ハカ 1998年 静岡県 彼岸の墓参りは午前中にする。午後に行うと仏さんがついてきてしまう。
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ムラサキババア 2001年 島根県 午前十二時に鏡に向かって紫ばばあというと吸い込まれる。
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シカタ 1976年 鹿児島県 小父が病気のとき、夜の2時頃箱を釘づけする音が聞こえる。その後卵を割ってからを庭先に投げる音と人の声がする。午前4時頃には屋戸を開いて洗面器の水をこぼす音と、親戚や近所に知らせに行く人に注意する声がした。翌日の昼ごろ病人は亡くなった。
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ヤマノカミ 1959年 大分県 盆と正月の16日は山の神が祭りを行なっているので、午前中に山へ入ってはいけない。午後は入っても良いが、もし山の中で味噌汁の香りを鼻にすると、その人は1年以内に死ぬ。
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ミノムシ 1980年 滋賀県 3月、午前3時頃に船に乗って沖に出ていた時、何かが1つ光った。手で払ったら、光は金粉をまいたように散らばった。これはミノムシといって、水死した人の亡霊が浮いたものだという。
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イヌノナキゴエ 1938年 福島県 山の蔭で犬の鳴き声がして、そのあとでグエングエンとまわるように激しくないて、すぐ向こうの山へいって、また犬のような鳴き声になった。午前中の出来事である。風の無い日にクヅレ澤を通ると、草木がグーっと靡いた。
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キツネ 1994年 三重県 昔ある人が小学校6年生のころ、6月の末、午前2時か3時ごろにやぶの近くで嫁入り行列が何組も通ったのを見た。たぶん狐が化けたのではないかということである。
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(カイオン) 1986年 愛媛県 ある人が山の中に人夫小屋を建てて1人で夜を過ごした時に、向こうの山から、喰いかかるような音やつぶれるような音がしたという。
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ニレー 1975年 福岡県 ニレーという鳥がいる。春の鳥で、午前中に鳴くと若者が、午後に鳴くと老人が死ぬという。
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グヒン 1980年 福島県 昔、山小屋で寝ていると突風が吹いて木が倒れる音がした。翌朝見に行っても何も倒れていない。また石が飛んで来て岩などに当たるような音がする。また夜寝ていると小屋ごと持ち上げられることがある。天狗の悪口を言わないでいると元に戻る。
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(ゾクシン) 1938年 岡山県 旧暦正月9日には山の神が山の木を数えるので、午前中は山へ行かないという。もし山へ行くと、その中に数え込まれるという。木樵や炭焼きは、この日にご馳走を作るという。
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ニノミヤキンジロウ 1999年 栃木県 小学校の校庭に立っている二宮金次郎が、午前0時に校庭を一生懸命走っているそうだ。
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コト,ランプノヒ 1985年 愛媛県 大正9年、妹が死去し丸穂の火葬場へ行った。すっかり焼けるのは午前1時頃とのことで、帰宅して雑談をしていた。12時を過ぎて寝る支度をしていたら門の板戸を叩くような音がして、床の間に立てかけてあった琴の糸が切れ、琴柱が滑り落ちて小机の上のランプの火が消えた。丁度1時だった。
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ネズミニオサレル 1960年 大阪府 昭和35年5月28日午前3時ごろ、寝付かれずにいると、突然恐ろしい力で眠りに引きずり込まれ、ものすごく苦しくなった。意識がはっきりしているので、本当に眠ったわけではないのだという。
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モリシャンチュ,ケンムン 1980年 鹿児島県 ある集落に住む老夫婦の夫が入院した。妻は集落の人に、夜10時になると、毎晩ボックワがオートバイで家に来て、坐ったまま動かず、午前五時ぐらいまで滞在すると話した。別の人が見に行ってもボックワの姿はなかった。夫が退院するとその話をしなくなった。
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ケンムン,アカイヒ 1977年 鹿児島県 ケンムンは芭蕉畑などに座っており、座ると脛が長いので膝頭が耳の上を越すという。山の水溜りにいて、気の弱い人にはよく見える。アコウの木の下にもいる。夜の午前1時から2時ごろになると、何十もの赤い火になって、山裾の旧道を群れになって通る。
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テング 1958年 徳島県 風のない時、「天狗さん風くれ、余ったら戻す」と言うと風が出る。
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ネズミニオサレル 1960年 大阪府 昭和25年3月下旬の午前8時ごろ、寝ていると何者かに足を踏まれた気がして、死に引き入れられるような状態になった。こうした現象を「鼠におされる」というらしい。
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マタゴロウノユウレイ 1987年 山口県 話者の兄が一番鶏の鳴く頃(午前2時か3時)に帰ると、死んだ鈴木又五郎庄屋が草鞋履きで刀を差して大きな被り物で、ゴッソ、ゴッソと音を立てて通ったので、真宮様のお墓に入るまで伏せて拝んでいた。
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バケモノ 1937年 福井県 午前三時頃に家へと帰る途中、肥桶の上にいる人を見かけた。声をかけたが返事がない。それに怒って棒で叩くと、その人は恐ろしい顔となった。化物だと思って急いで帰ったが、追いつかれて、叩かれた。そのときにすごい匂いがしたというが、叩かれたこの人は一週間後に死んだ。
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