キツネ 1971年 岐阜県 あるお爺さんが町へ行った帰りに山道で狐に化かされた。侍が出てきてポンと足を上げ「あっちへ行け」と言うと、すくんで座り込んでしまった。村人が山の中で座り込んでいるお爺さんを見つけたが、なにも憶えていなかったと言う。
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キツネ 1938年 長野県 1人の人が山の奥へ行ったら狐に化かされた。煙草を吸ったら狐は逃げていった。
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オジゾウサン,キツネ 1938年 長野県 お爺さんが遅くまで山で働いていると、突然お地蔵さんが現われて手招きし、連れて行ってくれと頼む。お地蔵さんをおんぶして行ったが、畑の中へ入ったり出たりして家に着かない。お爺さんがたばこに火を付けるとお地蔵さんはどこかへ行った。
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ワカガエリノミズ 1934年 栃木県 昔、「もう1度子供のように若くなって見たいな」といっていたお爺さんが山で行方不明になり、お婆さんが村の人たちと探すと、お爺さんの着物にくるまった男の赤ん坊がいた。お爺さんが欲深く若返りの水を飲みすぎて赤ん坊になってしまったのだった。
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キツネ 1938年 長野県 昔、ある人が山で石だと思い腰掛けると子狐だった。怒った子狐はばかしたが、この人がたばこをふかして煙を送ると逃げた。
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ミチマグナイ 1978年 埼玉県 ある男が、山に木を切り出しに行って下りる際、15分で着くはずの場所に夕方になってやっとのことで辿り着いたという。通り慣れた道が道まぐないをして迷わせたのだという。その男は、不祝儀でもらった酒を妻に黙って山に持って上がり、飲んだという。
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タヌキ 1978年 和歌山県 おじいさんと息子二人で山へ行った。お昼を食べて仕事場へ帰るとき、息子たちが後ろを見るとおじいさんがいない。おじいさんは狸にだまされて三日三晩山をさまよったのだった。
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オオオトコ 1943年 香川県 約5、60年前、ある人が山へ行く途中に大男にあい、すもうをとろうと誘った。何度勝負してもその人の勝ちであったが、大男は相手の煙草入れに目をつけ、「煙草入れをのけよ」というのでその人がのけると、なぜかその人は負けた。その後、近所の人がとおりかかると、その人は体に大きな石をのせられて死んでいた。煙草入れにはたくさんお守りが入れてあった。五月十三日には山日といって誰一人山へ行く人はいない。
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キツネ 1973年 岩手県 話者が山にキノコ採りに行ったときのこと。山中で道がわからなくなり、昼間なのに暗くなった。灯りが見えたのでそのほうに歩いたが、灯りは消えてしまった。これは狐に騙されていると思い、タバコを吸ったら意識がはっきりとした。狐はタバコを嫌う。
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カクレサト 1986年 秋田県 昔、山中で木を伐っていた農夫が見知らぬ老人に連れられて4キロくらいも奥地に入った村に行った。後日探してみたが村は見つからなかった。
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キツネ 1979年 岐阜県 むかし、おじいさんが山の奥のほうから夕方に帰ろうとした。すると狐が木の上で右を指していた。右に行くとますます山深くなった。また木の上の狐が左を指していたので、左に行ってしまうと、完全に道に迷ってしまった。
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キツネ 1989年 山梨県 狐にはよく騙される。昔はいくら捜しても道がわからず、一服しようと思ってタバコをつけると道に座っているというようなことがあった。
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ヒノタマ 1935年 長崎県 城下のある人が夜中に火の玉を見た。その火の玉を追いかけていくと、ある家の垣根を越えて窓から中に入った。様子をうかがうと、窓が開いていて、爺さんと婆さんが寝ていた。うなされていた爺さんが、婆さんを起こして、「今見た夢で変な男に追いかけられた」と話した。
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キツネ 1972年 千葉県 山に入ってなかなか出てこられなくなることがあった。そういう時は、タバコを1本吸うと狐に化かされない。
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キツネ 1931年 長野県 道に迷い帰れなくなったので、狐に化かされたのかと思い、煙草を吸ってもう一度考えてみた。するとすぐ自分の前に大通りが見えてやっと家に帰ることができた。
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イタチ 1978年 新潟県 4・50年前、ある男性が悩みがあるのにつけ込まれてイタチに騙された。イタチが住むという噂のあった宮さんあたりで様子がおかしくなり、谷の中に入ったっきり上がらない。小柄な人なのに若者5・6人がかりでも動かなかった。イタチは煙草を嫌うからといって一服させると、正気に戻った。
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キツネ 1997年 岐阜県 昔、二渡のある人が山へ薪を拾いに行ったきり帰ってこなかった。家族や親戚が捜索すると、山の奥で独り歩き回っていた。どうやらきつねに化かされたらしく、本人は疲れきっていた。
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カクレサト 1983年 秋田県 中むかしの頃、田代沢近くで農民が木を切っていると1人の老人が現れ山の奥4キロ程の所にある集落に連れて行かれた。村への道はどうしても覚えられなかった。
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キツネ 1975年 岩手県 山を越えてきたら立派な女の人が乳を飲ませていた。そばへ寄っていくと消えたのでキツネにだまされたと思ってタバコを吸った。すると、シューと音がした。キツネが怖がって、石になって声を出してしまったのである。
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ハナガサイテイルカワノドテ,ハシ,ハヤクコイトヨブコエ 1977年 福島県 一日行方不明だった男が戻ってきて、死んだ兄と一緒だったと話した。花がさいている川の土手で、せがむ兄に何本もタバコを渡し、兄の呼ぶままに川向こうへ行こうとしたが、気がつくと兄の墓の前にあぐらをかいてうずくまっていた。後で行って見ると、墓地にタバコが何本も指してあった。
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