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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カイブツ
1941年 朝鮮
江西郡江西面徳興る里の村から10キロ程のところに、石ばかりの山がある。昔この山の中に、体中一面に毛の生えている、人間か獣か判らない者が張り番していて、そこを通る時には付近にある石を投げてみて、怪物が山にいないか試してから通った。それでこの山は石に包まれている。

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ネコマタ
1967年 福島県
猫魔岳の北に猫石という畳ほどの大きさの石がある。昔、ここにねこまたがいて人を喰らったということで、その辺りは草木も生えず塵もなく掃いたようになっている。
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カワウソ
1949年 新潟県
山縁の道を歩いていると、後ろからつけてくる音がする。不気味なので石をぶつけてやろうと石を拾うと上から大変な顔をした動物が立っていたという。おそらくカワウソであっただろう。
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イヌミタイナモノ
1963年 岡山県
八幡様の堤に昔、犬みたいなものがいて通る人を睨んでいることがあった。ある爺さんがその犬に石を投げて追い払った。帰りに同じ場所を通ると、地響きがして後ろから怪物が追いかけてきてくるような気持ちになった。しばらくしてその爺さんは気が変になった。
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バケイシ
1932年 長野県
上郷村の化石とよぶ家の垣根にある大きな石が、昔いろいろに化けて人を脅かした。
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ヤマワロウ,ヤジン
1979年 宮崎県
むかし豊後国日田の伏木村で、ある親が泣き止まない子を家から出していたら、声が次第に山の方へ消え入り、子が行方不明になった。10年ほど後に日田に住む小一という者が日向の梓越嶺を歩行中、満身に毛が生えた7~8尺の動物と遭遇した。それは人語を話し、我は伏木で行方不明となった子で、今はある者に仕えて数山の主となっていると告げて別れた。これは山童・野人の類である。
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キツネ
1992年 宮崎県
清武町の乳岩さまの下の道にはよく狐が出た。あるとき老人が歩いていると、向こうからきれいな女が来る。手に毛が生えていたら狐の化けたものなので確かめようと握手を申し出たが、応じない。やはり狐だと思って歩いていたが、いつまでたっても我が家に着かない。夜が明けてみると陸の頂上にいた。やはりだまされていた。
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タメトモ,オニ
1929年 東京都
樫立村では、為朝が臼を持ち、鬼が杵を持って登り比べをしたときに、鬼は登れずに滑ってその跡がついているという。勝った為朝が鬼を捕えて石の下に入れようとしたが、抵抗したのでその時大石に鬼の耳の跡がついた。以来、通行人がこの石を掻いて桃の実ぐらいになると、石の下から出してやると言われた。
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カラステング
1969年 愛媛県
村の者が男の子を連れて石槌山に登ったが子供の姿が消えた。家に帰ると子供は先に帰っていた。山頂で小便をしていると真っ黒い顔の大男が送ってやると声をかけ、目をつぶると家の裏庭に1人で立っていたという。烏天狗の仕業とされる。
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ダイジャ
1974年
昔から出羽国のきり山の城は、大蛇が巻き付いて守護しているといわれている。ある場所の大きな岩の割れ目に、黄色で石畳のような鱗が生えた蛇がすきまなくとぐろをまいており、首と尾は誰も見た事がないという。
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メイドウ,タタリ,オノノケヒト,オニビ
1974年 和歌山県
紀伊国高野川の北に非常に険しい山があった。この山に人が登る事があると忽ち鳴動し、樵夫が木を伐ると祟りをなして病気になるという。ある至孝の農民が、病床の母に頼まれた山鳥を狩りに山に入り、鳥は得たが道を失った。杉の陰に燐火と思うものが燃え農民を呼ぶ声がした。見ると貴人がいて、自分が祟りをなしていた、地面の下を探って寺に移してほしいと言う。山を下りて後、法師と山を探ると骨があり、それは小野毛人のものであった。
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タヌキ
1929年 愛知県
山の上から鉈箱を鳴らして降りてくるものがいる。村のものかと思ったが、姿を見せないので声を掛けたり石を投げたりすると、山の上のほうへ行く。足元でも音が聞こえたので、初めて狸にだまされたことを知ったそうだ。
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イシ,バケモノ,オコリ
1932年 長野県
高家村にある石は、昔御嶽様をまつってあったが、自然に動くので、化物が居ると思った村民が上部を割ったら動かなくなった。また、同部落の田圃の中のある石をまたぐとおこりをふると言い伝えている。
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タヌキ
1971年 高知県
山に向かって歩く狸を始めて見た。後ろから呼びかける者がいたが、誰かと聞いても返事をしない。一人で歩いていると、マントを着て前を歩く大きな人がいた。いくら歩いても追いつかなかったが、急に姿が見えなくなった。すべて狸の仕業だろう。
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タヌキ
1940年 香川県
トーミの大石という所には、昔、狸がいて、人が通るといつも赤児を抱いた女に化けて出たという。
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テングツブテ
1974年 大分県
豊後国で夜、山に狩りに行ったところ道の両側から石が飛んできた。黙って座っていると暫くして止んだ。この石に当たったものは必ず病気になり、またこのことに会えば不猟になるという。
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キツネ
1997年 岐阜県
昔、二渡のある人が山へ薪を拾いに行ったきり帰ってこなかった。家族や親戚が捜索すると、山の奥で独り歩き回っていた。どうやらきつねに化かされたらしく、本人は疲れきっていた。
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オニ
1991年 愛知県
立岩の山中に住む鬼が運んできたという大きな石がある。この岩の上で鬼は腰掛けて休んだという。
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テング,イシ
1915年 和歌山県
和気村というところがある。そこには今でも天狗が住んでいて、曇天の日などには、山から大きな石を投げてくるという。
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サルノヨウナモノ
2000年 岡山県
夜に山へ猟に行ったら、岩穴で夜叉のような者を捕まえた。髪が長く膝に垂れ、顔は女に似ていた。見物していた70歳余りの老人によれば、おおよそ100年前に突然発狂して山に入った妊婦ではないかということだった。
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タヌキ
1978年 和歌山県
山仕事に出かけて行方不明になった人を探しにいくと、狸らしい足跡が、その人の足跡と同時に転々と続いており、それが崖の淵まで続いていた。狸に落とされたのだろうといわれた。
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