オサンギツネ 1939年 新潟県 自転車に乗っていると、後方から自転車がやってきて、一緒に走った。橋のところまで来ると、急にその自転車が見えなくなったと言う。これはおさん狐が化けて出たのである。
類似事例 |
|
オサキ(ゾクシン) 1957年 群馬県 オサキという動物は鼠より大きくて、狐や兎などよりは小さい。色は灰白、もしくは白で、眼がたてにさけている。これを飼っている家をオサキ持という。この家と通婚するとオサキが移る。人につくと不可解な行動をとらせ、狐つきと同様の症状が出る。
類似事例 |
|
オオサキ 1966年 埼玉県 オオサキの正体は猫か狐だという。オオサキ持ちの家が飼っていて、欲しいものがあると持ってきてしまう。
類似事例 |
|
オサキ 1975年 群馬県 オサキといわれている動物はヤマイタチの一種らしい。なぜオサキが憑くなどと考えられるようになったかは、民俗概念において形態的に野生と動物との中間的な存在であり、また空間的にも野生動物であるのに里でうろちょろするという、分類カテゴリーからの逸脱という、2重の意味での両義性を備えているためと思われる。
類似事例 |
|
オサキギツネ 1991年 栃木県 オサキ狐は人をたぶらかす狐である。姿かたちはヤブイタチのように小さくて、人が見ることはできないという。
類似事例 |
|
ヌエ 1975年 どのような鳥であるか名状は明らかではないが、怪鳥であるとある。
類似事例 |
|
キツネツキ,ヒキメ 1970年 長野県 狐憑とか、ヒキメが憑いた、とかいう。ヒキメとは、ガマのような目つきをした、悪い狐のこと。
類似事例 |
|
オトウカ 1956年 群馬県 山道で化け物に道を邪魔されることがある。足先に玉のようなものがまとわりつく。追いかけて行くと、何時の間にか行く先を見失い、とんでもない藪の中を歩き回り、終夜山の中をさまよい歩く事になる。オウトカ(狐の事)にまやかされたと言う。
類似事例 |
|
キツネ 1972年 千葉県 お爺さんが仕事に行こうと山道を通ると、今までに見たことも無い荒れ野に出てしまった。狐に化かされたのだろう。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 宮城県 狐は人間が気づくと化かせない。狐が近くにいると、髪の毛が逆立つ感じがしてわかる。
類似事例 |
|
キツネ,タヌキ 1966年 栃木県 狐か狸かわからないが、道で人を化かすものがいた。大正12年のある夜、強気な男が道を歩いていたら自分の前を歩く娘に会った。怪しいと感じた男は、いきなり娘の尻のあたりをまさぐった。驚いた娘が飛び上がる拍子に男は尻尾を握った。娘は犬ぐらいの獣になり鳴き声をあげたので、哀れに思った男は手を離した。その後人を化かすものは出なくなった。
類似事例 |
|
オーサキギツネ 1972年 埼玉県 オーサキ狐は鼠より少し大きく、色は真白、赤、白、黄などがあり、尾はリスのようで、毛並みは美しい色をしている。野山に住むオーサキ狐は人に憑いたりはしない。家に憑いているオーサキ狐は、その家の主人の言いつけに従って他人に憑いたり、主人の考えを察知して実行したり、自分からも主人のために色々なことをすると言われた。
類似事例 |
|
キツネ 1983年 東京都 おばあさんが、夜に山道を通っていると、「コッチだ、コッチだ」と案内する者がいる。ついていって家に帰りついたと思ったら、山の中だった。狐に化かされたらしい。
類似事例 |
|
タヌキ,キツネ,オト 1980年 静岡県 小諸山の山奥には、たくさんの狸と狐が住んでいて人を化かす。ある日もや拾いに行ったおばあさんが太鼓のような音を聞く。そばに行っても何もおらず気づくと聞こえなくなっていた。これは狸の仕業。
類似事例 |
|
キツネ 1999年 宮崎県 尾八重野にはおせん狐という化かし狐がいて、西郷軍の塹壕の跡に棲み、当地の狐の王様だった。白鳥の人が我が家へ帰る途中、同じところを何度も通るので不審に思っていたら、狐が出てきた。後をつけると山に入って木の葉をまとい、美女に姿を変えた。これがおせん狐か、と恐れながら、ようやくうちに帰ることができた。
類似事例 |
|
キツネ,イナリ 1961年 長野県 狐つきは、背中に鼠のようなものが憑く。たいてい女に憑き、オコリ、テンカンのようになったり、目が見えなくなったりする。ホウゲンサマが稲荷を使う。恨みのある人が頼んで憑けさせる。憑かれた家は味噌がいたむのでわかる。
類似事例 |
|
キツネ 1997年 茨城県 おばあさんが突然行方不明になったので、探していると、稲の苗の中でしゃがんでいるのを見つけた。何をしているのかと尋ねると、「今この人の髪を結っている」と答えたので、みんなは、おばあさんが狐に化かされたのだと思った。
類似事例 |
|
キツネ 1996年 神奈川県 どこかに連れて行かれて「おおふけぇ、おおふけぇ」と歩いていたら、自分の行く道がわからなくなったという話を聞いたことがある。狐に化かされると本当にそうなるという。
類似事例 |
|
カワソ 1975年 愛媛県 類おじが夜一人で歩いていると、何かが鳴き、歩くと後をつけてきた。類おじが石を投げ込んでみたが、歩くとまた鳴いたので、また石をぶち込んだ。これもかわそだろうと言っている。
類似事例 |
|
キツネ 1960年 岩手県 誰かを待ったり、迎えに行こうかと思っていると、狐がその人に化けてやって来る。
類似事例 |
|