フダ,オニババ 1955年 秋田県 小僧が鬼婆に捕まったが和尚に3枚の札をもらっていたのでそれをつかって逃げることが出来た。鬼婆は和尚と問答競べをやり、豆に化けたところを食べられてしまった。
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テング 1976年 栃木県 東照宮150回忌が日光山で行われた時、諸国の天台僧が集まった。ある日三本杉を皆で誉めていると、ある僧がもっと良い杉を知っていると言った。それを聞いた天狗は怒って他の僧に憑いて問答したが負けた。
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ミツガヤマムジナ 2001年 新潟県 東光寺のミツガヤマ狢は、坊さんとの問答に負けて出なくなった。
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タヌキ 1981年 滋賀県 昔法蔵禅寺に六部がやってきた。六部は住職に泊めてくれと頼んだ。住職はやめた方がよいといったが、六部はどんな辛抱でもするといって泊った。その晩六部が寝ていると、丑の刻にわけのわからない化物が天井一杯くらいある目玉をむいて六部を睨みつけた。六部が「狸だろう、こっちへ来て勝負しろ」というと狸も諦めて出てきて、どんな勝負をするのかと聞いてきた。六部は「オノレワ、テンクラテンジャを交代で言い合いをする」といい、言い合いをしたが、じきに狸が言えなくなってしまい、裏山に逃げてしまった。
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ヤマオトコ 1934年 栃木県 昔、小僧が山男の家に泊まった。夜中に目を覚ますと山男が入道に化けて小僧を呑もうとしていた。小僧は逃げて和尚に助けを請う。和尚が山男に「お前が蚕に化けたら教えてやる」と言うと、山男は蚕になったので、和尚はいきなりこれをつぶして小僧を助けてやった。
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ネズミ,ネコ 1976年 建仁元年霜月下旬の頃、ある山里の真言宗の寺に20歳ばかりの男に化けた鼠と、それよりやや年をとった男に化けた猫が現れて僧の前で争論を行った。
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バケモノ 1976年 秋田県 住職を化物が食ってしまう寺があった。片目の坊主がある日やって来て寺に住むことを申し出た。坊主は寺の化物と問答のかけ合いをして勝ち、化物を退治した。化物の正体はむじなであった。
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ツバキノツチ 1938年 新潟県 化物が出る寺に僧が泊まっていると、大坊主が出てきた。僧が、化物は大蟹や大鯉や椿の槌などが化けたものだろうと言い当て、最後に地獄に行けと言うと、それ以来、化物が寺に出る事は無かった。
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キサエモンタヌキ,ハゲダヌキ 1985年 愛媛県 喜左衛門タヌキがはげダヌキと化けくらべをすることになった。はげダヌキは源平合戦を見せた。喜左衛門はかなわないと思い、神通力を働かせて紀州の殿様が来年の春、お国がえりすることを知った。喜左衛門は来年の春、紀州の見返りの松で待つように言った。はげダヌキはその日に行って待つと、殿様の行列が来た。喜左衛門が化けたと思い、行列の前に出て切られてしまった。
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キツネ,タヌキ 1938年 鳥取県 松堤に霊力のある狐と狸が住んでいた。ある時、狐は狸に化け合いの競争を持ちかけた。互いに得意の化け合いをすることになり、狸は大坊主になるのが得意で、狐は殿の行列を見せるのが得意と言った。ある日、本当の殿の行列を見て、狸は狐が化けていると思い、自分も化けると言って大坊主になった所、行列の武士に妖怪だ化物だと言われ斬られた。
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テングサマ 1967年 富山県 天狗様がキノコ採り名人のお爺さんを騙そうとしてキノコに化けたが、お爺さんは「これは天狗茸」といって採ってしまった。人間が天狗に勝った。
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キツネ 1983年 新潟県 げんときという45歳の男と、45歳の狐が背比べをした。げんときは仙台竹駒稲荷と3回唱えて狐のホウショウノタマを取った。狐はげんときの娘に化けて取り返した(その後も玉の取り合いが続くそうが、話者忘却)。狐でもなんでも、本当の人間には化けられない。
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キツネ,タヌキ 1933年 広島県 昔、於三という悪い狐と、四国の讃岐にいる於三に劣らぬ悪き狸が、どちらが化けるのが上手か比べあった。於三の番がきたとき、於三は今度大名行列に化けるので来てくれといった。約束の日に行くと果たして大名行列が来た。狸が本性を現して近づくと、侍に斬られてしまった。
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オニバンバ 1941年 秋田県 小僧が鬼婆にだまされて喰われそうになったが、和尚に渡されていた3枚の札を使って逃げた。和尚は小僧を寺にかくまい、機転をきかせて鬼婆を豆にして食べてしまった。
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ヤマノババ 1933年 岩手県 和尚さんに言われて、小僧が山へ薪をとりに行った昼に味噌の入った握り飯を食べるとき、味噌を一粒落としてしまった。帰りに小僧は山の婆に襲われた。小僧は和尚さんからもらったお札の力で寺まで逃げ戻った。寺まできた鬼婆を和尚は一粒の味噌に化けさせ、小僧に食べさせた。婆は味噌が化けたものだった。
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バケモノ,ヒトツメ,ミツメ,キツネ,ムジナ,ニワトリ,タイコノウチボウ 1941年 秋田県 ある化物寺に旅の僧が来る。一ツ目、三ツ目などの化物が丑満頃に現われるが、僧はこれを退治した。翌日、化物どもは狐、狢、雄鶏、打棒などの正体を現して死んでいた。
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ヤマノヌシ,テング 1973年 山梨県 大和田山で杣が仕事していると1人の小僧が相撲を取ろうと言う。仕方なく相撲を取ろうとすると山の上から「そんなものと相撲を取ると死んでしまうぞ」と声がする。その声に驚き杣が相撲を取らずにいると小僧はどこかへ行った。小僧は山の主(天狗)が化けて出たものである。
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ヤマンバ 1973年 長野県 小僧が山に行く時、和尚が3枚のお札をくれた。山で仕事をしていたら夜になったので、年寄りの婆の家に泊めてもらった。ところが婆は実は山姥で、小僧を食べようとした。小僧は3枚のお札の力で、寺に帰ることができた。追いかけてきた山姥を和尚は騙し、池に落として殺した。
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オニバン 1995年 滋賀県 元三大師が説経中、悪魔を追い出すために鬼の姿になった。この姿を今、病気平癒・虫除けの札とする。
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サンコウサマ,オンリョウ,タタリ 1984年 長野県 寺の弟子の三光が、父の薬代にと和尚のお金を盗もうとして小指を噛み切られた。捕らえられた三光は、牢獄に入った後に死刑にされた。その後何代も後になって天変地異が続いたので、三光の怨霊だということになり、三光の骨を拾って手厚く弔った。
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