キツネ 1972年 千葉県 狐は人を化かして、麦畑を池だと思わせて「おお深い、おお深い」と歩かせたりする。
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キツネ 1981年 三重県 狐が人を化かす。化かされた人は頭に着物を載せて「ああ深い、ああ深い」といって田んぼの中を歩いた。
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キツネ 1972年 千葉県 昔、狐が穴倉に棲んでいて、人を化かした。一晩中山道を歩かされ、ツトッコの中に入れていたイワシをとられた。
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キツネ 1973年 岩手県 1940~50年頃の話。魚を買って帰った人が峠で狐に化かされて、1時間ほどの間に魚をとられてしまった。
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キツネ 1973年 岩手県 1900年頃のこと。ある人が貰い風呂に行った帰りに狐に化かされて、魚を取られた。そのときにあげた叫び声を聞いて聞きつけた村人に助けられたが、周囲には狐の足跡が点々と残っていたという。
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キツネ 1982年 宮城県 農仕事を手伝って米や魚を貰った人が狐に化かされて田圃の中を歩かされ、米や魚を石や砂や泥とすりかえられた。
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キツネ 1983年 東京都 おいもの畑を尻をまくって「おお深い、おお深い」と言って入っていったという。向こうの山林にいる狐が化かしたそうである。
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キツネ 1987年 岐阜県 狐に化かされると、うどんだといってミミズを食わされたり、風呂だと思わされて野つぼにはめられたりする。
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キツネ 1972年 千葉県 肥溜めの中に風呂のつもりで入れられた。狐に化かされていた。
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キツネ 1971年 岐阜県 1930年ごろのこと。門野と遠山の間の傍示松には狐がいた。あるとき豚を背負って歩いていたら、いつの間にか道に迷って山の中にいた。不思議に思って振り向いたら、後ろに大きな狐がいた。化かされていた。オカモチ(竹籠)に豆腐や油揚げなんかをいれてここを通ると、狐に取られてしまう。
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キツネ 1972年 千葉県 参詣の帰り道、昼日中に狐に化かされて、田んぼの中に浸かって「いい湯だ」といっていた。
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キツネ 1973年 岩手県 1930~40年頃のこと。ある人が山の中で化かされて迷わされ、思いもよらないところに連れて行かれた。狐の仕業。
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キツネ 1999年 宮崎県 ある男が秋の夕暮れ、親類の村の祭りに行ってご馳走になり、狐に化かされてソバ畑を深い深いと渡らされた。
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キツネ 1982年 宮城県 ある人が狐に化かされて、畑の稲穂を川だと思わされて泥だらけになっていた。
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キツネ 1972年 千葉県 山の中の畑から帰るとき、狐に化かされて肥え桶を風呂と思わされて浸かっていた。翌朝、狐の仕業と気付いた。
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キツネ 1938年 長野県 田舎の女の人が狐に化かされて田んぼの肥料溜の中へ温泉の気で入り、いい気持ちになっていたそうだ。
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キツネ,ワカモノ 1938年 青森県 魚売りが若者に化けた狐に化かされて鰯を取られた。
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キツネツキ 1922年 兵庫県 狐がついた事例は明治20年ごろにあった。3、40歳の男が狐につままれて家出したのを、村人が捜索した。その人は木陰に蹲っていたが、目はつり上がり、手足も縮まって狐の形に似ていた。家に帰ってからはいわゆる狐憑きになって、油揚げや豆腐ならばいくらでも食べた。その人の父が狐を攻めて、出ねば捻り殺すというと狐は瘤の形になり手先に進んで行った。指先に追い詰められ、男は「出る出る」と連呼しながら倒れ、手の瘤は消えていた。その後3日寝つづけて、1ヶ月はぼんやりしていたという。
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キツネ 1984年 山梨県 狐に化かされて、馬糞をぼた餅だといって食べさせられたりした。
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キツネ 1977年 青森県 1935年頃のこと。牛の喧嘩(闘牛)の帰り、小雨降る午後七時ごろだったが、沢のところで狐を見て、雑草を刈ったつもりが、大事な栗の木を伐っていた。狐に化かされたらしい。
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