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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(カミカクシ)
1972年 千葉県
夜遅く、ある男が裸で外を出歩いたまま、一月帰らなかった。帰ってきてからどうしていたか訊ねると、「寺の屋根にいた。誰かが握り飯をくれた」と話した。

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キツネ,タヌキ
1935年 奈良県
山に行って帰ってこない男がいた。家族は村人と相談し、鐘や太鼓を打ち鳴らして探しまわった。男は山腹に裸体で発見された。村に帰った男は、長い間寝続けた。起きた後、なぜ山奥にいったのかと聞いたが、なぜだか自分でもわからない。たぶん狸か狐の仕業だろう。
類似事例

テング
1950年 埼玉県
男が行方不明になり半月ほどして馬鹿になったようにしてひょっこり帰ってきた。天狗に連れられずっと木の上にいて、食べ物は天狗が運んできてくれたという。
類似事例

キツネ
1990年 長野県
朝、ある人が野良仕事に行くと、男が裸で四つんばいになっていた。声をかけても覚めないので、背中を叩いて正気に返した。「何をしていたのか」と問うと、「夜這いに行った」と答えた。きつねに化かされたのである。
類似事例

セイシノセトギワ,ユウカイ
1949年 新潟県
大病を患って、生死の境をさまよっているときに、裸になって寺に行こうとした自分の夢を見た。その姿をとがめられると、自分もやっと裸であることに気づき、寺はなく裏の道をとおると、そのまま生き返ったという。
類似事例

ヤマネコ
1929年 宮城県
網地濱の水兵上がりで屈強な漁師が山に焚き木を取りに行き帰って来なかった。翌朝山寺裏の荒地で素っ裸で踊っている行方不明の漁師が発見された。その男が正気になって言うには「焚き木を採りに行くとみすぼらしい野郎に角力取るといわれ取っ組んだら強くてどうしても勝てなかった。」山猫に化かされたのだろう。
類似事例

(アタマニクチガアルジョセイ),ショウブ
1974年 宮城県
ある男が食べるものも食べないで働く人が欲しいと言った。それでは行きますという女がいた。男は毎日弁当を持って山に行くが、おかしいと思ったので隠れて見ていた。女はおにぎりを作り、それを頭の中に詰めていた。男は逃げだし、女はそれを追った。男はショウブが生い茂る沼に逃げ込んで助かった。
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テング
1970年 滋賀県
ある人が晩に竹の棒をつかんで「誰か来おった」と叫んで駆け出して行き、そのまま見つからなくなった。父親が跡を追っても姿が見えず、玄関には草履が揃えて脱いであった。村中の人が天狗に向かって返せと叫びながら提灯を持って探したが、見つからなかった。一週間たっても帰らないので、親類が天狗の好物のうどんを屋根の上にお供えしたら、うどんは食べられていて、男はいなくなった場所にその時刻に帰ってきた。天狗がごきげんを直したのだろうと言われた。
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ヤマンバ
1965年 岩手県
けちな男が飯を食わない女を女房にしたくて、口のない女房をもらった。飯が減るので不思議に思って隠れて見ていると、女房は髪を掻き分けて頭の口に飯を入れていた。頭に口のある山婆だった。山婆は男を追いかけてきたが、男が蓬と菖蒲に隠れたので、見つけられなかった。以来、五月には菖蒲と蓬で屋根を葺く。
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オオニュウドウ
1933年 大阪府
男が夜道を歩いていると、人家の屋根上に腰掛ける身の丈1丈の大男に出くわした。狸の仕業だと思ってなおも進むと、怪しい火が行く手を阻んだ。他に逃げる道もないのでそのまま行くと、いつの間にか火は消えていた。
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キツネ
1977年 山形県
奉公人の男が朝草刈りに出たまま帰らない。不動院に見てもらったら狐に化かされたという。裏山に小豆飯を供えたらなくなった。男は5日目ごろ、村はずれで見つかった。
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キツネ
1983年 岩手県
ある人が山で人に誘われ、家に上がった。気がつくと裸足で山にいて、手には栗の毬が刺さっていた。狐の仕業。
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ムジナ
1966年 新潟県
昔、ある男が飯を食わない嬶を欲しがった。女が来て泊めてくれと言って居着いたが、飯を食わない。炭焼きに行くふりをして梁に登って様子をそっと覗くと女は飯を炊き、頭を開けて食っていた。後日、女が長持をくれと言うのでやると、それに男を入れて担いで山に走った。男はどうにかして帰ってきたが、それが五月のよい節供の日だった。以来、5月5日の湯に入らないとムジナになめられるという。
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イジュウ
2000年 新潟県
山中で石に腰掛けて焼飯を食べていたら、髪が長く猿のような顔をした者が現れた。焼飯をあげたら、お礼として荷物を持ってくれた。
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ロウソウ,アマクダリ
1973年 東京都
文化7年7月20日、浅草南馬道竹門のほとりへ、夜空から15、6歳の裸の男が降ってきた。取調べをすると男は京都安井門跡の家来で7月18日愛宕山に登り、暑い日だったので裸で休憩していた。その時1人の老僧が現れ、おもしろいものを見せると言われてついていった。その後の事はわからないと言った。確かに男が身に付けている足袋は京都の物だった。
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キツネ,タヌキ
1977年 京都府
正徳年中の秋頃、嵯峨である孝行者の僧の庵に若い男が雨宿りに来た。その冬、雪の日に再び同じ男が現れ暖を取らせて欲しいと願った。話をしていると大昔のこともよく知っているので怪しんだところ、男は急に出て行った。狐や狸の類なのだろう。
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ウシオニ
1991年 島根県
ある相撲取りが夜、浜を歩いていると怪物に相撲を挑まれた。腹が減ったので家に帰って飯を食ってくると告げ帰ると飯が無く御仏飯を食べてくると、怪物はおまえの体に光明がさしているので食われぬといった。それは牛鬼だったのだろう。
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メシヲクワンカカ,(クワズニョウボウ),(マシン)
2000年 高知県
欲の深い男が飯を食わない女を嫁にもらう。不思議に思って藁の中に隠れて様子を見ていると、昼に大量の飯を炊いて、頭にある大きな口から飯を食べていた。その晩、男が風呂に入っていると、嫁は風呂桶ごとかついで山奥へ入っていった。男は木をつかんで風呂桶から出たが、魔神はクモに化けて歳の晩にやってくると言っていた。それを聞いていたので、火を焚いて待ち、自在から降りてきたクモを火にくべた。
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コウボウダイシ
1976年 京都府
年越しの夜に、ある家に乞食が1人一夜の宿を求めてきた。何もないが寝るだけならと言って、炉端に泊めてやった。翌日、乞食は一本の大きな金の棒になっていた。乞食は弘法大師だという。
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オイナリサマ,キツネ
1987年 埼玉県
太平洋戦争末期、工場建設の労務者の1人がある夜急に裸になり、手ぬぐいを頭にのせて「いい湯だいい湯だ」と夜通し表を歩き廻った。朝男は何も覚えておらず、夕方お稲荷様にあったいなり寿司を食べたと言った。
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コウボウサン
1975年 愛知県
足が木の老婆のところに旅人が来た。泊めて欲しいというので貧乏だから泊められないと言うと、車屋から食べられるだけ取ってこいと言われた。足が木なので跡が判ると言うと、旅人は雪を降らせてやると言った。老婆の木の足跡は見えなくなった。旅人は弘法さんだったという。
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