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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ,タヌキ
1977年 京都府
正徳年中の秋頃、嵯峨である孝行者の僧の庵に若い男が雨宿りに来た。その冬、雪の日に再び同じ男が現れ暖を取らせて欲しいと願った。話をしていると大昔のこともよく知っているので怪しんだところ、男は急に出て行った。狐や狸の類なのだろう。

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ロウジン,タヌキ
1922年 三重県
ある時御師の家が取り壊しになり、門だけが残っていて、雨が降っているときにそこを少年が通ると門の中から老人が出て来た。老人にどことも知れず連れて行かれた。家では大騒ぎして探したが、3日後隣人が夜9時ごろ停車場で偶然見つけた。少年は大熱を出して寝こみ、老人に誰にも言うなと口止めされたと言う。永らく屋敷に住んでいた古狸が住処を失って、老人に化け、精神力の弱そうな少年を見込んで憑いたものであろうという。
類似事例

タヌキ
1933年 大阪府
ある地蔵の近くで、男が、一人の武士に座るよう命じられ、その通りにすると、男の背後に回った武士がそのまま姿を消した。男は髷(まげ)が切られており、大変世間体が悪くて弱り切った。近くに棲む狸の仕業に違いないということになった。
類似事例

ゲンクロウイナリ,キツネ
1988年 奈良県
柳町の綿帽子屋に男が来て綿帽子を買い、「代金は月末、洞泉寺の源九郎稲荷に」と言って立ち去った。受取に行くと、社人は知らないという。問答していると、お狐さんが綿帽子を被って、眷族をズラリと連れて現れた。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
昔、用事に行く人が雨が降って来たので柳の下で待っていると、ある人が迎えに来た。しかしどこか気味の悪い人であったのでたたくと狐であった。
類似事例

キツネ,オショウ
1974年
ある猟師が狐を捕り逃がしたところ、逃げた狐が猟師の念に苦しめられていると僧の夢に現れた。僧が猟師を訪れ、狐が捕われて場合の金を渡すと再び僧の夢に狐が現れ礼を述べた。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
明治35、6年頃の9月中旬の夕方、大工のお上さんが用事の帰りに雪に降られた。山を越えようとするが、いつまでたっても里につけない。人が通ったのでたすけを請うが、素通りされる。気付いてあたりを見回すと、雪は降っていなかった。通り過ぎた人は狐の化けたものだった。
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テング
1976年 京都府
貞和の頃、ある僧が仁和寺の六本杉で雨宿りをしていると夜がふけて愛宕、比叡の方から輿に乗ったものが空を飛んできた。乗っていたのは春雅など既に死んだ人であった。死後怨念によって天狗になった人たちだろう。
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キツネ
1931年 奈良県
昔、柳3丁目の綿帽子屋にある男が綿帽子を買いにきた。言われたとおり、月末に源九郎稲荷社へ代金を取りに行ったが、社の人たちはそんなものは買っていないという。綿帽子屋と社の人が押し問答をしていると、お狐さんが眷属を連れてズラリとあらわれた。見ると、みんな綿帽子をかぶっていたという。
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ヨクシン
1929年 広島県
ある時行脚僧が山で宿をかりた家では妻が死んだばかりで、主人は自家の寺を訪ねる所だった。僧は留守を頼まれ、死人の枕もとで経を唱えていると一人の僧侶が入って来て死人の衣を剥ぎ顔をいく度もなめて出て行った。この家の寺の僧が欲から生霊になってさ迷って来たらしい。
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シンランショウニン
1979年 山梨県
ある日の夕暮れに、1人の旅僧がやってきて泊まった。翌朝、ここは清浄なところだから何日か行をやりたいというので、堂へ案内した。婆さんが家の内に水の出る所はないものかと捜していると、その旅僧が場所を示した。掘ってみると清水がわき出した。ただし、この水はこの家の入用だけしか出ず、女性が不浄の時には汲んではいけないと約束した。ある時、婆さんが約束を忘れて水を飲んだところ、水が止まってしまったが、坊さんに話して拝んでもらうと、また水が出てきた。後にこの名僧は親鸞聖人であることがわかった。
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タヌキ
1935年 奈良県
杣職をしていた男が、山に行くといって出ていったきり、長らく戻らないので、家族が心配して小屋に行くとそこに姿はなかった。狸の仕業だと思って、瀧の付近を捜してみると、小枝の上にぼんやり座っていた。男は帰ろうと思ったが自然にこちらに来ていたという。
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シンダオトコ
1931年 青森県
ある晩、古寺の老和尚が檀家回りからかえると、いつもは出てくる小僧が出てこなかった。経を読む声も聞こえないので小僧の部屋に行くと、小僧は経机に突っ伏して固くなっていた。その前には薄暗い電灯の光の中、1人の男が立っていた。和尚に大声で名前を呼ばれが小僧が顔をあげ、男と顔を合わすと男は消えた。翌朝、その男が死んだという知らせを受けた。
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キツネ
1932年 愛知県
男が日暮れの山道を歩いていると、木の切り株の上に立っている小僧を目撃した。始めは気にも留めなかったが、小僧が泣き出したので、男は声をかけて菓子を置いて立ち去った。後ろを振り返ると、小僧の姿はなく大きな狐がいるのみであった。
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キツネ,オンナ,オオニュウドウ
1937年 岩手県
昔、夜遅くに若い女を見て狐が化けていると正体を見破った男は、次に大入道に会い、狐と見破る。家に着くと狐がいたので叩いているとそれは雨着だった。またある時には、大水が出たと思わされて、蕎麦畑を裸であるかされたりもした。
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キツネ
1976年 滋賀県
正念寺という一向宗の寺に狐が住んでいた。人の目には見えず、寺を火災から守り、住僧が他出の時には守護してついていくという。ある時住僧の草履に物をのせた者があったが、帰ってから物陰から人語をなして、吾が草履の上にいたのに、物をのせられたと大いに怒った。住僧は、人の目に見えないのだから仕方が無いことであると言ってそれをなだめた。また、狐憑きの事を寺が頼まれた時に、災いをなすのは野狐であると答えた。また、官を進むために金が入用であると、賽銭箱からこぼれた金を集めていた。
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テング,ヤマヒト
1976年 茨城県
知り合いの老禅が若い時、同行とともに筑波山に詣でようと、椎尾という山背から登った。途中で暴風が吹き、この風と競うように谷を過ぎる僧がいた。丈は普通ではなく、緋衣を着ていた。足が速い人だと思いながら遅れていた同行を待っていたが来ないので、立ち帰ってみたところ、同行は岩陰に打ち臥し酒に酔ったような状態であった。同行を抱えて本堂の前に至ると、堂守と思しき僧がこれを見て、山人にあったのかと言った。これはいわゆる天狗のことだろう。愛宕山や吉野山でも天狗に人が取られる事はよくある。野狐にかどわかされた状態とは大いに異なる。
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テングカクシ
1951年 埼玉県
若者がある日突然姿を消し、天狗隠しだと部落総出で捜したが判らず、半月後にぼろぼろの着物で気が抜けたようになって帰ってきた。夜は天狗と山中を歩き、昼は天狗と寝て、食事は天狗が持ってきたという。
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ヒシヌマノオウジョウジ
1956年 宮城県
慾深い男が小牛田の牛飼長者の話を聞き、旅僧が来たら泊めて牛になってもらい長者になろうと思っていた。そこへ旅僧が托鉢に来たので、無理矢理泊め、毎日部屋を覗いて牛になるのを待つ。ある朝、家中大声をあげて泣くのを聞きつけた僧が行ってみると件の男が牛になっていた。旅僧は法然上人の高弟金光上人だった。京に帰ってこの話をすると、「近くにいって説教してやれば真人間に戻るが、年老いて陸奥へ下るのも覚束ないから、わしの木像を刻むのでその前で代わりに説教するように」と命ぜられる。金光上人が木像を負ってもどり師の言うとおりにすると、額の角がもげて真人間に戻った。男は金光上人の弟子となり、屋敷を施入して往生寺という。
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キツネ
1976年 東京都
増上寺内の寮舎に狐の祠があったのだが、初午に近隣の僧を招いて酒販などを行い、祠にも供え物をした。しかし次の日、寮中の僧が玄関にいた時に、烏帽子装束の人が来て頼みがあるという。聞いてみれば、長年住んでいた祠に弁天が影向されたので別に祠を造って欲しいと言う。寮主に報告したところ、寮主は怪しんで初午の日に祠へ供え物をした者に何を念じながら供え物をしたのか問うた。すると弁天を念じたという。そうであればと、別の祠を近くに構えた。すると程なく烏帽子装束の人が現れ礼を述べた。
類似事例

キツネ
1938年 長野県
女の人が連れ立って月夜にお湯をもらいに行った帰り、急に夕立がきた。来るときにはなかった小屋があったので、そこへ入ったら村の水車屋のお爺さんが傘を持って来た。1人のお婆さんが下駄でおじいさんの方を叩いたら「キャンキャン」といってどこかへ行き、月夜に戻った。白い肩が見えたので狐とわかったという。
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