カブキリ 1980年 秋田県 カブキリは古い家やお金持ちの倉にいて、これが出て行くとその家は家運が傾く。カブキリは真っ黒で汚い子どもの姿。
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カブキリ 1980年 秋田県 小田瀬集落の金持ちの家が左前になってきたとき、汚いワラシが出て行くのを近所の人が見た。「どこから来たか、どこへ行くのか」と訊くと「小田瀬の何某のところから来た、阿仁合の薬屋さいく」と答えた。その行くといわれた家はそれから栄えたという。
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カブキリニンギョウ 1980年 秋田県 ある金持ちの家のカマドが返ったとき、カブキリ人形が出て行ったので「どこへ行く」と訊くと「何某のところへいく」と答えた。その行くといわれた家はそれから栄えたという。
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ワラシ 1984年 秋田県 山の手の奥に大きな農家があり、夜になると台所にワラシたちが出てきて遊んだ。バタバタ音をたて、板の間を走って遊んでいた。物音からして2、3人で、周囲からは「あそこの家はワラシがいるので金持ちなんだろう」といわれていた。
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カブキリ 1980年 秋田県 話者が5歳のときに、二階の梯子から落ちて怪我をした。それを見舞いに来たお婆さんが、縁の下に赤い顔をしたカブキリの子どもが頬杖をしているのを見た。そのカブキリを見たのはそのお婆さんのほかにはいないという。
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カブキリコ,ザシキワラシ 1980年 秋田県 ザシキワラシのことをカブキリコという。お金持ちの倉にいて、これが出て行くとその家は落ちぶれる。
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ワラシ 1948年 岩手県 九戸郡大野村のワラシの場合、姿を見せた話はない。また、同郡山根村にもワラシがいた。
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ザシキワラシ 1948年 岩手県 座敷ワラシは家の主人にしか見えない。座敷ワラシが座敷を掃くのをみて「今日は客があるぞ」と主人が言い、そのとおり来客があった。ワラシが消えてから家鳴りがするようになった。家運が衰微し、家長は病魔に悩み家畜馬が斃死した。
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シロイヌノブクロヲカツイダキタナイミナリノオトコノコ 1984年 秋田県 貧しい百姓と大金持ちの農家が並んでいた。ある日、白い布袋を担いだ汚い身なりの男の子が金持ちの奥座敷から出てきて、隣の百姓の家に入って消えてしまった。その後百姓は裕福になり金持ちのほうは貧乏になった。だから見知らぬ子供でも面倒を見てやるものだ。
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カッパ 1930年 宮崎県 河童は金持ちであり、金持ちの河童は害をなさない。貧乏になると、人間の生胆をとる。
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カミサマ,ウンサダメ 1967年 新潟県 昔、金持ちと貧乏な2人の男がお宮に泊まった。夜、神々が自分たちの生まれてくる子の運命を語っているのを聞いた。金持ちの家に生まれる息子は運のない人生で、貧乏な男の家に生まれる娘は運の良い一生であると話しており、実際にそうなった。
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(ゾクシン) 1942年 不明 墓地の跡に家を建てると金持ちになる。
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キツネモチ 1922年 今日狐持ちと言われている家は金持ちが多いが、かつては貧乏が多かったと言う。ある家は紙屑買をしていたが、ある日狐に出会い、自分を大切にしてくれるなら金持ちになる方法を教えてやろうと言われ、枠を売って歩くように言われた。それが良く売れてすぐに金持ちになったという。その家には今でも神棚に枠が飾ってあるという。
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キンキ,クチブエ 1981年 山形県 家の中で口笛を吹くと貧乏になるといわれている。
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ウブメ 1987年 山形県 便所を汚くしているとウブメが出る。
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ザシキオボコ 1984年 秋田県 「ザシキオボコの出るような家だから金持ちなのだろう」と言われる。
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カゼノサブロウ 1977年 青森県 1910年頃のこと。原集落で5,6歳くらいの子どもがいなくなった。その後ある人が、夏坂の竜ヶ森の炭山で、手ぬぐいを頬被りしたワラシに出会った。風の三郎にさらわれたのだといわれた。
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エンコウ,カワタロウ,ガワラ 1985年 愛媛県 ガワラ塚のガワラとはカワタラウの略語という。庄屋の馬が草を食んでいると、ガワラが現れ淵に引き込んだ。驚いた馬は庄屋に駆け帰り、綱に絡まったガワラも引きづられて来て、村人に打ち殺された。その骸を埋めたのがガワラ塚の由来。
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ガワラ,カワタロウ,カッパ 2000年 愛媛県 庄屋は飼っていた馬を入野ノ原に杭で繋いでいたのだが、それをガワラが川へ引っ張り込もうとした。ガワラとはカワタロウ・カッパのことである。目撃した百姓はガワラを打ち殺し、田の隅に埋めた。それが当地にある「ガワラ塚」の由来である。
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トウビョウギツネ 1970年 鳥取県 トウビョウギツネを飼っている家は、他の家からトウビョウギツネが稲を持って来るので、金持ちになる。トウビョウギツネがいなくなってしまうと、その家は貧乏になる。
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オシオリサマ,アシガルサマ 1985年 愛媛県 集落の入り口には、シオリ谷の名称がある。昔柴折りさまを祭った跡である。集落を出る時柴を折って供えると足が軽くなる。1つには悪魔外道、悪病が集落にはいるのを防いだものである。
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