キツネ 1978年 山梨県 話者の父と祖父は駒ヶ岳の行者で、神様の祭祀や呪い、占い、キツネに憑かれた人の治療などを請け負っていた。
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キツネ,タタリ 1988年 茨城県 炭焼き小屋にご馳走をえおいておいたら狐に食べられたので、狐を殺した。するとその人の親が病気になってしまった。調べると祟りだと言われ、塩や線香でお祓いをした。
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キツネ 1977年 和歌山県 和田氏の曾祖父である熊吉という人が、栗栖川へ買い物に行って油・魚を買った。帰る途中でだんだん荷物が重くなり、ついに動けなくなったので狐の仕業だと思い、念仏と般若心経を唱えたところ、元に戻ったという。
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イシヅチサン 1967年 愛媛県 石鎚山への参拝は、話者の7代前の先祖が御神体の巻物を受けて来たのが始まり。話者の家は1865年ごろ、以前の土地を売って現在地に引き払い、そのときに御神体も移したが、毎夜物音をさせて眠れなくなった。御神籤を引いたところ、以前の土地から動きたくないとの託宣であったので、元に帰したら休まった。そこで、今は話者の家が本部となって、以前話者の家だったところに住んでいる人が守り宿を務めている。
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スミガヤケナイサワ 1965年 秋田県 爺さんが炭を焼いていると坊様が来て「炭はどのように出すのか」と聞くので、冗談に「念仏を唱えながら」と言うと、坊様はその通りにした。それからそこでは炭が焼けなくなった。
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テングノオヤシキ 1972年 岐阜県 ある人が、炭焼きのために山に入った。木の葉で固まっているような球があったので、棒でつついてみた。すると急に辺りが暗くなり、雷雨になってその日は帰れなかった。翌日に家に帰ったが、病気になってしまった。祈祷してもらったところ、天狗のお屋敷をつついたと言われたので、呪文で治してもらったという。
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キツネ,ケンゾクキツネ 1959年 山口県 貧乏な楮買いの男がいた。男は、けんぞく狐の助けにより金持ちになり、楮問屋にまでなった。けれども、けんぞく狐の子や孫にもお供えをしなければならなくなり、その負担に耐え切れなくなった。男はお祓いをしてもらい、もとの貧乏な生活に戻った。
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キツネ 1982年 宮城県 話者の祖父は、餅を持って帰る途中に狐に騙され、風呂に入れられて饅頭を食べたと思ったら、溜池に入っていて馬の糞を食べていた。
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キツネ 1979年 岐阜県 ノンテンさんと呼ばれた祈祷師は、方位占いや失せ物探し、病気の祈祷やキツネ憑きを祓ったりした。
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テング 1969年 山梨県 法印さんと呼ばれた家の当主の母は祈祷をしていたが、1955年ごろ、病気のため止めた。昔天狗にあって東山梨郡の大岳神社に連れて行かれ、修行して祈祷師になった。
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キツネ 1981年 和歌山県 1960年ごろまで、龍神村のオダイシサンと呼ばれる祈祷師に、土地の祓いや狐憑きの祓いをしてもらっていた。
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トクニオオキイキ,ヤマノカミサンノヤドリギ 1984年 福井県 炭焼きをする山で特に大きい木は山の神さんの宿り木といって、残しておいた。
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アラクマノオオカミ,オツゲ 2002年 愛知県 大正5年に、沢井音吉という修験者が熊鷹大神の霊場で修行をしていると、心清く神を信じてすがってくるならどのような願いも聞き届けるというお告げを受け、その後荒熊大神の御霊を我が家に祀り、朝夕のお勤めを行った。そのうち、1人2人と参拝者が訪れるようになった。
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テング 1922年 岩手県 炭焼きをしていた子供が、大檜のところで白髪の老人に連れ去られ、岩屋に住むようになった。食べたことも無いようなおいしいものが出てきたりしたが、両親が祈願をこめた八幡神社のお告げには天狗も逆らえず、子供を返した。
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タヌキ 1986年 埼玉県 名栗村の炭焼きのじい様が夜に寝酒を飲んでいると、墨染めの衣を着た坊さんが尋ねてきたので、ご馳走した。それが何回か続くようになったのでじい様は怪しみ、焼き団子を進ぜようと言って火箸でいろりの灰の中から石をつまみ出し、坊さんの衣にくるんだ。すると坊さんは「あっちっち」と言って外へ飛び出して行った。次の日、山道に古狸がやけどをして死んでいた。
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(ミガワリダイシ),(オマモリサマ) 1973年 長崎県 話者は20年程前肺病にかかり、その時専門医にあと半年の命といわれた。身代りのお守り様を一心に信仰すると、不思議に全快して現在は農業にはげんでいる。
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ユウレイ 1994年 鳥取県 話者の家の何代か前の先祖が、夜石橋を通ると行き倒れた侍が幽霊になって出て、「成仏したいが頭を剃れなくてできない」というので、次の晩に行って剃ってやったら、お礼にお灸の妙技を教えてくれた。これが話者の家に伝わる「のどけの灸」である。
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キツネ 1981年 和歌山県 話者が炭焼きで山に行ったとき、数人の知人の声が山道を通ってゆく気配がした。ついて行ったら騙されて、龍神村の方まで連れて行かれるところだった。狐の仕業。
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キツネビ,キツネノタタリ 1997年 長野県 狐火が出て人々を悩まし、通行人が化かされた。猟師が狐を撃ったところ、暗の中に姿が消えた。老人の夢枕に現れた狐は、伏見稲荷のお使いだと明かした。それを祀ったが、猟師の家には3代祟ると言われ、家が絶えた。
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キツネ 1998年 福島県 昭和12・3年頃、キノコ採りに行った爺さんが夕方になっても帰ってこなくなった。みなで探したら、翌日炭焼きをする小屋にいるのが見つかった。爺さんはぼた餅をもらってご馳走になったという。狐に化かされたのだろう。
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