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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アラクマノオオカミ,オツゲ
2002年 愛知県
大正5年に、沢井音吉という修験者が熊鷹大神の霊場で修行をしていると、心清く神を信じてすがってくるならどのような願いも聞き届けるというお告げを受け、その後荒熊大神の御霊を我が家に祀り、朝夕のお勤めを行った。そのうち、1人2人と参拝者が訪れるようになった。

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イシヅチサン
1967年 愛媛県
石鎚山への参拝は、話者の7代前の先祖が御神体の巻物を受けて来たのが始まり。話者の家は1865年ごろ、以前の土地を売って現在地に引き払い、そのときに御神体も移したが、毎夜物音をさせて眠れなくなった。御神籤を引いたところ、以前の土地から動きたくないとの託宣であったので、元に帰したら休まった。そこで、今は話者の家が本部となって、以前話者の家だったところに住んでいる人が守り宿を務めている。
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シンタク,カンレイ
1983年 京都府
婢女文子という者の家に菅霊が現れ、右近馬場に住もうという神託があり、その地に霊廟を建てた。6年後、近江国の禰宜良種に、北野に一夜に千本の松を生じさせよう、そこに建てる社を天満天神と崇めよという託宣があった。そこで朝日寺の住僧・最珍と、文子が力を合わせて霊社を造立したという。その後、文子の夫の子孫は代々神職を務め、妻は代々文子と称して当社の巫女を務めるようになった。
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タケジョ,シウン,イコウ,ムソウ
1983年
元和寛永の頃、武蔵国比企郡に戒行堅固という、日頃から正身の大日如来を拝みたい僧がいた。そして出羽の羽黒山に登山した時、夢想に江戸にいる佐久間某の召使い竹女を拝せという。そこで江戸に向かうと、佐久間某も同じ夢想があった。そして竹女を拝むと、全身から光明を放っていた。寛永15年3月21日の暁に、屋上に紫雲がたなびき、異香が漂っている中で竹女は大往生を遂げたという。
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カモダイミョウジン,ユメノオツゲ
1940年 岐阜県
神様を迎えにこいという夢のお告げに従い、神様を迎えに行った上、知人と共同して御宮を建立して祀った。
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ヒカワミョウジン,ジュウイチメンカンノン
1974年 東京都
天暦年中に近江国甲賀郡の連林という僧が、東国修行の為に氷川へ来た。その日の夢に白髪の老人が現れて、地中に長年埋もれているので掘り出して安置してくれれば、この地の守護神となると告げた。そこで近辺を探してみると、ある場所が金色に輝いており、掘ってみれば十一面観音像があった。そこで社を建てて祀ったという。治暦2年の関八州の日照りでは、この社に雨を祈るとたちまち大雨となった。
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オイナリサマ
1968年 佐賀県
稲荷様は家に具合の悪いことがおきたとき、法印に勧められて祀り始めることが多い。ある家の稲荷様は、1935年前後、祖父の弟の家が潰れたとき、その家で稲荷様を祀っていたことを誰も知らなかった。ところがその家の女の人が、初午の頃に毎晩稲荷様の夢を見て、そのお告げによってその家に稲荷があったことを知り、祀るようになった。
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シンメイサマ,クマノシンメイ
1964年 福島県
目が不自由な志賀家のばあさんがしんめい祈祷することで眼病がなおり、身体が丈夫になった。それで御神体を譲り受け、自宅で拝むようになった。ばあさんの死後、神棚にあげておいたが、しんめいは歩くのが好きな神であるから、隣3軒ぐらいは歩かせねばならないといい、信仰したい人が借りに来て、今は北海道のあたりをまわっているという。これを熊の神明といっている。この家へにわとりが入ったら、奥座敷で物音がした。しんめいさまが怒ったのだという。
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ダイロクテン,カガミ
1983年 東京都
熊野神社をまつっている神社の神主が第六天で光がさすのを神のお告げだと思い山に登ると、かしの木に鏡がかかっていて、それを持ってきて熊野神社のご神体にしたという伝説がある。
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ハチマンサン
1983年 香川県
山で仕事をしていると浜辺の上に光るものが見えた。不思議に思って山を下りて行って見ると、光るものが流れ着いていた。神様に違いないということで、八幡さんとして海沿いの土地に祀った。八幡さんは家来の高良はんに別の広い土地を探させたという。移転の際に土を掘り返すと丸い石が3つあったので、これをご神体として荒神さんの境内に移した。
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イナリ,キツネ,ケンゾクサン,ツキモノ,ヤブガミ
1968年 佐賀県
ある家の稲荷様は1760年ごろから祀っており、祭日は毎月23日。以前は露店が出るほど人出があった。岩倉荒熊と記した鳥居が家の横にあり、穴があいている。昔はここに眷族さんと呼ばれる狐がいたという。舟おろし、家普請の祈願のほか、ノイローゼや憑きもの落としもする。薮神であれば、2,3回の祈祷で落ちるという。
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ウマノナキゴエ,ウマニノッタシンタイ,ヨブコエ
2001年 青森県
松林家の祖先が馬を連れて草を採集していたところ、北方から馬の鳴き声が聞こえたので行ってみると、神服を着て馬に乗った神体を見つけた。ある馬が病になった際、この神体に祈ると平癒した為、馬の病の全快、繁殖等をめぐる信仰が広まった。ある時、この神体がなくなったが、夜に外から「キンナンソウニアリ」と呼ぶ声がした。その声の通り南方を探すと見つかったので、一宇を建てて祀った。
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(ゾクシン),キツネ,アラクマジンジャ,オサガリ
1935年 山口県
荒熊神社は狐憑きになった人が狐を封じるために奉納した祠。執筆者(宮本常一)が病気療養中、この祠の周りをぶらぶらと歩くのを日課にしていたら、治癒後、荒熊神社のおかげで病が治ったという評判が立ち、参る人が増えて熱心な信者に神のオサガリまで起きるようになった。万病に効くという。
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(ジシンノオウギ)
1940年 山梨県
夢のお告げを聞いた玉吉は、朝早くに万年橋に向かい、お告げ通り扇を手に入れた。家では長年家から出たことのない玉吉がいなくなったので大騒ぎをしていたが、ぼろぼろの扇で仰ぎながら帰ってきた。大水害の後で家は建て直したが地神は祭っていなかったので、早速屋敷神を祭って地神祭をした。しばらく後、玉吉は体も治り仕事をするようになった。村人がこれを聞き、病気になると扇であおいでもらうようになった。仰いでもらうと、すぐに病気は治ったという。
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キツネ
1959年 宮城県
母が子供の頃、庭先の藪で、狐が長い尾でパタパタと調子を取って赤子の泣きまねをするのを聞いたという。また、原吉という男が、道で会った美しい女を叔母の家に泊まらせると、原吉に狐が取り憑いた。家の護り神としてやって来たが、75年間、誰も顧みないからだと狐は言った。毎年1月15日に祭ることを約束すると、狐は離れ、原吉も快復したという。
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リュウオウサン
1983年 香川県
昭和の45年に天尾にあった竜王さんが山岡神社に移された。この竜王さんの旧地の向いに病気がちのお婆さんが住んでいた。ある時、お婆さんに竜王のさんの夢つげがあった。言う通りに御正体を旧地に祀って詣っていたら、病気が治った。
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シロヒゲドウジ,ヤマオトコ
1983年 静岡県
昔々、戸口山に白髯童子という山男がいた。身長は5mもあり、神通力を持っていた。神妻神社の神主の夢に出てきて神ヶ沢に祠を作らせ、雨乞いの神になった。今でも時々現われて、一本足の足跡を残す。
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(モノノケ),キツネ,イナリ
1978年 東京都
享保12年11月、小伝馬町のある26歳の女の様子がおかしくなったので東叡山凌雲院の大僧正に祈祷してもらった。すると狐が憑いていて、社を建てることを要求した。
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セイレイ,ミョウケン
1967年 福島県
日本武尊の皇子東日本彦尊の子岩瀬彦がこの地に住んでいた頃、石根山の松の元に星霊が天降り毎夜光を放っていた。岩瀬彦は不思議に思い55夜の間丑三つに毎夜参詣してみたら、まことに北辰尊星のみかげであった。そこで帝に奏上し、妙見神社としてこの地の鎮守となした。
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リュウジンサマ,ヘビ,イエノカミ,タクチノカミ
2001年 青森県
某家では、屋敷地に蛇が現れてから家の者が度々蛇の夢を見る為、ベットウに見てもらったところ、それが龍神様だと分かったので祀ることとした。また、ある家では、家に病気になる者や若死にする者が出た為、ベットウに見てもらったところ、家の神を祀れと言われ、祠を建てた。
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ホクトシン,ユメ,オツゲ
1975年 愛知県
永禄5年3月4日夜、宝積院開基の春岳和尚と村人久兵衛が寺の裏山に明星2星があらわれて「われ北斗神なり、ここに一軒の寺を建立してくれ」という夢のお告げをうけた。揃って裏山へ登ってみると白紙のお札が降っていた。それを寺へ安置して高野御前の社を建立した。96年後明暦4年春にまた住職が夢のお告げを受け、それに従い種池を掃除して改めみた処、土中から蛭子様と大黒様の姿石が現れたので、高野御前の社へ納めた。
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