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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

オオカミ
1981年 和歌山県
話者の曾祖母の時代に、狼が山の神様の怒りに触れて物が食べられなくなり、春日様の鹿を襲った。

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ムラヲスクッテクレタオオカミ
1987年 長野県
ある年,娘が悪者に襲われそうになった時,山から狼が現れてその悪者をかみ殺した。このようなことがあったので,村人達はますます狼を犬神様として崇めた。
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オオカミ
1991年 長野県
狼は山の神様から倒れた人は食ってもいいが、そうでなくては食ってはいけないと言われていた。だから大人は子供に、もし道で転んだら「どっこい一休み」と言えば、後ろからつけて来ている狼に食われないと教えていた。
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オクリオオカミ
1987年 岐阜県
寺尾ヶ原の山道には送り狼が出た。人間が倒れたら取って食おうと思って後から付いてくる。話者の祖父がつけられて家まで帰り、馬をつないで足を洗った水を捨てようと表に出たらまだ狼がいた。お礼を言われるまでは帰らない。
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キツネ
1980年 青森県
猟師に足を撃たれて3本足になった狐が祟るようになったので、話者のヒコジサマ(曽祖父)が撃ち殺した。
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ムラヲスクッテクレタオオカミ
1987年 長野県
昔,大屋のこの村は信濃十六牧の一つで,毎年三歳馬を一定数朝廷に送っていた。ある年子馬が全て狼の餌食となり,怒った村人は山のいたる所に罠を仕掛けた。狼の子が一匹罠にかかったので,夜,狼の群れが村を襲ってきて一晩中吠え続けた。村長がやぐらの上から「狼たちよ,お前達も子が捕らえられれば一晩中吠えるではないか。馬の身になってみよ。ましてこの村は馬を飼わねば生きていけないのだ。これからは野山で鳥や獣を取ることをやめるから村を襲うのはやめてくれ」と叫び,狼の子を放すと狼は帰っていった。以後狼を神様として祀り,安心して馬を飼うことができるようになった。
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シロイシカ,ヤマオニ
1956年 東京都
日本武尊東征の際、御嶽山付近を通りかかった折、深山の邪神が白鹿に化けて、散々尊を悩ました。尊は占いして、鹿が山鬼であることを知り、山蛭を鹿に投げつけると、目に当たって死に、鬼神は正体を現した。深山で道に迷った際に尊を導いた白い狼には、山に留まって火災盗難を防ぐよう命じ、以後、狼は御嶽山の大口真神として祭り上げられたという。
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ヤマイヌ
1989年 長野県
ある時、山へ薪取りに行くと、何者かに食われて鹿が死んでいた。喜んでその鹿を持ち帰ると、夜になって家の回りを山犬が駆け回り吠え、家人を脅した。山で恵みがあったときは、少しでもいいので何か残してこなければならないという。
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フルヤノムリ
1956年 宮城県
老夫婦が冬の雨の晩、「古家のむりは狼よりもおっかねえ」というのを軒の下で聞いた狼が馬小屋の中で雨宿りしていた。そこへ泥棒が馬を盗みにやってきて馬と間違えて狼に飛び乗った。狼はそれを「古家のむり」だと勘違いして振り払おうとするが、泥棒はしがみつくので、狼は走り出し、林の中で泥棒は振り落とされる。泥棒が一休みしたお堂の中で神様が出てきて「今から悪いことすんでねえぞ」というので、改心して謝った。狼から話を聞いた猿は笑い飛ばして仇を取りに行ってやると泥棒の寝ているところへ尻尾をいれていたずらしていたが、寝たふりをしている泥棒に腕を切られた。帰ってきた猿から話を聞いた狼は「やっぱり古家のむりはおっかない」と、猿と一緒に海を渡ることにしたが、猿の方は傷口が傷んでしかたなく帰ってきたが狼は遠くにいった。だからここらには猿はいるが、狼はめったにいない。
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オオカミ
1987年 岐阜県
山伝いの昔の本通りには狼が出た。狼が道につくばっていたので、馬方が煙草を吸い、心経を上げたら降りていった。ひいおばあさんから聞いた話。
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オオカミ,オオキナイヌ
1976年 大分県
昔、東林庵の墓に狼が出た。墓を掘ったり人を襲ったりするので、村人が弓矢で退治しようとしたができなかった。村の年寄りが東林庵にこもって百万遍を唱えていると、どこからともなく大きな犬が現れて、狼を3匹食い殺してくれたという。
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オクリオオカミ
1985年 山梨県
Aさんのおばあさんが倉見の内屋敷のBさんの家に嫁に行き、夕方、子どもをおぶって天神峠まできたら、狼が道の真ん中で唸っていてどうにもならない。その狼は何かの骨が刺さって苦しんでいたのだ。それを取ってやったらうちまで送ってきた。そして、お風呂へ入ってまた向こうへ帰るときにも送っていった。
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オオカミ
1973年 三重県
ある人が山にいたところ、狼が口を開けてやって来たので見てやると、口の中に骨がはさまっていたので取ってやった。すると狼は何かとってきては小屋に置いていくようになり、帰りが遅くなると送っていくようになった。あるとき、川向こうの親類の家に祭に呼ばれて帰りが遅くなると、やはり狼が送ってきた。道で祭でもらった餅をやると、帰っていったという。
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ヤマイヌ
1943年 長野県
鹿を食う山犬がいる。これを犬落しという。この鹿を拾って山犬の怒りを買った人もいる。鹿をこっそり食べていると、山犬が集まって家に入り込んで、老母が食い殺されてしまったという。
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オオカミ
1941年 富山県
五ヶ山にある金剛堂山に、人間を食べても尻がつまらないように狼が土を食べに来ていた。ある神が人を食べるから尻が詰まるのだといい、五ヶ山の人を食べない証を立てればいいことを教えると告げた。神は金剛堂山の土を食べろと教えたので、狼は五ヶ山の人を食べなくなった。
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ゴロウダユウババ
1921年 島根県
山伏が山中で狼に襲われた。木の上に上って逃れようとしたが、狼が2、30匹肩にのり、一番上に五郎太夫婆さんと呼ばれる狼がのった。山伏が脇差でその狼を切りつけると狼群は逃げた。翌朝隣村でこの話をすると、五郎太夫婆さんは包帯をして寝ていた。
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ヤマンバ
1936年 佐賀郡
馬子が大根を運ぶ途中で山姥に襲われ、大根も馬も食べられてしまった。中と結末の話は伝えられていないが、馬子は山姥が食い残した馬の頭を引きずって帰ったといわれている。
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オオカミ
1940年 石川県
山へ薪刈りに行って飯を食べていると、狼の子が出てきたので、飯を少し分け与えた。晩になって下山していたところ、親の狼が送りに出てきた。次の朝山へ行ったら、昨日切った薪が一荷になっていた。このようなことが続いたという。
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シカ,ヤマイヌ
1943年 静岡県
馬を連れて歩いていると、馬が進まなくなった。そこには1頭の鹿が角で山犬を刺し、山犬が息絶えるところだった。山犬と鹿を殺して手すれて帰り、祭りの肴として食べた。このようなケースは珍しい。
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シカ,カラス,シラサギ,キツネ,ハト
1983年
弘安4年7月7日の蒙古襲来の際に、春日大社の鹿・熊野大社のからす・気比神社の白鷺・稲荷大社の狐・男山の鳩が、次々と西へ向かっていったという。
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(キロウデンセツ)
2001年 新潟県
村のしきたりで、姥捨て山に連れて行かれた老母が、息子が山犬や狼に襲われるのを心配し、木の枝を落として行った。それを聞いた息子が、老母を家へ負ぶって帰る。
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