キツネ 1988年 茨城県 昔、話者宅の使用人の娘が山に入って、夕方まで帰ってこなくなった。山中で発見されると、娘は「おっかさんを追ってきた」と言いながら山の中に入っていった。しかし娘の母はいなかった。狐が化かしたという。
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イキカエリ 1974年 福島県 おばあさんが死んだので子や孫が呼んだら生き返った。おばあさんによると、青々とした野原を通っていると山や空が見え、杖をついて行くと後で声がするので振り向いたら生き返った。
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バケモノ 1977年 青森県 昔、女の人が山に行って化け物と仲良くなり、化け物の子を産んだ。7日7晩たっても生まれなかったが、7日目の風雨が強い晩、産婆の指示で産室を無人にしたら、何かが来てコチョコチョ話をし、子が生まれた。その子は口が耳まで裂けていた。産婆は誰にも見せずにどこかに埋めたが、翌日掘り返した跡があり、何も無くなっていた。
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キツネ 1938年 長野県 ある春の夕暮れ、女児が狐に化かされ、裏の木の根で眠っているのを夜中になって発見された。
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(タヌキ) 1938年 福島県 ある娘が婆と山に行き、婆は一足先に帰った。家に着いたと思われるころ、婆の姿をして山へ登って行くのを見た。(片目の狸が化けたのだろう。)
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キツネ 1987年 岐阜県 遅くに林の道を通ると、傘をさしたきれいな娘が来る。後ろを向くと消えてしまって、いない。狐に化かされた。
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タヌキ 1970年 高知県 商売に行った帰りに山の下で「おかあちゃん」と呼ぶ声がした。いくら待っても会えないので帰宅すると、子供は先に帰っていて、迎えになど行ってないという。おそらく狸が声をかけてきたのだろう。
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キツネ,キツネビ 1979年 山梨県 子供が夜遅くまで隠れんぼをしており、親が捜しに行って呼ぶと、下の方で返事をするので行ってみるが、次は上の方で返事をする。そうしているうちに夜が明けた。子供はすぐそばにいてじっとしていたという。捜しに行った親がキツネに化かされたのである。
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マックロノオオキナニンゲン 1961年 長野県 話者は幼い頃母を亡くし、継母が来る事になって挨拶に行った帰り、真黒な大きな人間に会った。振り返ってみると消えてしまった。実母が心配して出て来たのだろうと人に言われた。話者の姪も話者の家に来て、月の夜水汲みに出て、真黒い大きな人間に会った。出会い頭に消えたという。
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タヌキ 1990年 香川県 夜、山道を木沢に向かって帰っていると、娘が一緒に帰ってくれと言った。後についてきて、小便をするから前に行けと言っても行けない。狸が化けていることがわかったので、違う道を教えたて帰って来た。
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タメニオチタコノタマシイ,(トイギキ),(ホトケオロシ) 1984年 新潟県 70歳になったお婆さんが気がおかしくなり医者に診せても治らなかった。嫁が「沢根の不動さん」へ連れて行くと、近所でタメに落ちて死んでしまったが、あまり供養してもらえず、迷っている子の魂があり、畑仕事でしゃがんでいるときにおぶさったものだ、といわれた。また、情けをかけるといつまでも憑いているといい聞かされた。お婆さんは小さな地蔵を一つ作って大日さんにあげ、お前は坐るべきところに坐って、家のものに供養してもらえといって祈った。それからお婆さんは回復した。
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ヘビ 1937年 岐阜県 栗の木の下で昼寝した娘が夜、急に蕨取りに行った。帰ってくると気違いの様になっていた。祖母が娘は大蛇に見初められたのだと考え、鉄漿をといたものを飲ませたら静かになった。
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オギャーナキ,タヌキ 1985年 高知県 山で赤子の声を真似るオギャー泣きがいる。村の人が探しに行くと、女の子が岩の上に座って眠っていた。なぜそんな所にいるのかと尋ねると、母に呼ばれてついて来たが、出てきた僧侶に動くなと言われたのでその通りにしていたのだと言う。
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タヌキ,(ヤマデミチニマヨウ) 1981年 京都府 老女が子供の頃から熟知した山の中で迷った。藪のような所で身動き取れなくなったのでその場で夜を明かしたら無事に帰れた。狸に化かされたのである。
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キツネ 1985年 和歌山県 あるお婆さんがキツネに化かされて、広い道を歩いていると思わされて山中に連れて行かれ、一晩中歩かされた。山中で寝てしまったら、畑のズイキの中で寝ていた。
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ザシキワラシ 1958年 岩手県 ある人が見た座敷童子は2尺(60㎝)くらいで髪を芥子坊主にした裸の子供。それが脇の下に入ってきたので捕まえようとしたが、鰻のようにネバネバしていて捕まえられなかった。戸は閉まったままなのに出たので、座敷に居るのだろう。念仏を唱えたら行ってしまった。
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ユウレイ 1989年 長野県 成仏できないとき、幽霊になって出てくるという。懇ろに法要をしてやると、出なくなるという。柳の木の下に出るという。
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キツネ,ウセモノイナリ 1993年 岐阜県 昔、一人息子を戦でなくした母が、高徳寺で毎日祈る。ある日、祈っていると目の前に亡くなったはずの息子が立っている。母が手を差し出すと消える。それは狐が息子に化けて出てきたのだ。
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ウツクシイムスメ 1986年 愛媛県 昔(戦前)お巡りさんが山の中で美しい娘に会った。朝まで一緒に寝ていたが、気がつくと一生懸命木の株に抱きついていたという。自信のある人でも化かされるという。
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キツネ 1997年 茨城県 おばあさんが突然行方不明になったので、探していると、稲の苗の中でしゃがんでいるのを見つけた。何をしているのかと尋ねると、「今この人の髪を結っている」と答えたので、みんなは、おばあさんが狐に化かされたのだと思った。
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