ヒジャマ 1977年 鹿児島県 ヒジャマは直径20センチメートルぐらいの赤い火の玉である。ヒジャマが海上に出たら、花火のように無数の火の粉に砕けた。ヒジャマは尾を引かないが、海上に落ちる寸前に、竿のような長い火の棒になる。
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ヒジャマ 1977年 鹿児島県 ヒジャマは直径20センチメートルぐらいあり、赤い火であるとも青い火であるともいう。ヒジャマを見た時は「ヒジャマ、ヒジャマ」と叫んで指を差し、恥をかかせると粉々に砕けてしまうという。ヒジャマが入るので、人目のつかないところに空っぽの壷を放置していてはいけない。
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ヒジャマ,アハウマツ,オーウマツ 1976年 鹿児島県 ヒジャマは直径20センチくらいのアハウマツ(赤い火)であったり、オーウマツ(青い火)であったりする。「ヒジャマ、ヒジャマ」と叫んで指差して恥をかかせるとこなごなに砕ける。家の後にからの壷を放置してはいけない。
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ヒジャマ 1977年 鹿児島県 ヒジャマは初めは小さな火の玉で、次第に大きくなり、急に消滅する。ヒジャマが落ちた所には何も起きないが、その隣の村に不幸があるという。ヒジャマが入るので、空っぽの味噌甕や水甕を放置していてはならない。
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ヒノタマ,ヒジャマ,ヒジャマグヤ 1976年 鹿児島県 はじめは小さな火の玉から、次第に大きくなって急に消滅する。ヒジャマが落ちたところには何も無いが、その隣の家や村に不幸があるといわれる。味噌甕などの蓋を開けておいてはいけない。水瓶を探して入っていく。
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ヒジャマ 1976年 鹿児島県 ディー(尾)のあるヒジャマは男で、ないのは女である。運の弱い人には見える。赤い火で、家の近くを飛ぶと不幸が近く、高く飛ぶとまだ期間があるといった。
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ヒジャマ 1977年 鹿児島県 ヒジャマの落ちた所は火事になる。飛んでいるヒジャマを見た時は、子供たちが山で青柴を切ってきて浜で燃やす。ヒジャマが入るので、空の味噌甕を蓋をとったまま口を上にして放置してはいけない。必ずひっくり返しておかなければならない。
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ヒンダマ 1993年 山形県 高畑地方には、晩秋から初冬にかけてのみヒンダマ(火の玉)が出る。20~30cm弱で、蝶が舞うように飛ぶと言う。目撃して近づこうとすると、他の目撃者や村の古老が「祟りが起こる」と必死になって止める。構わずに近づいてみると、野焼きの燃えカスだった。
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ヒノタマ 1982年 宮城県 1920年ごろ、話者は火の玉を見た。赤くて、直径30㎝程度、3mほどの尾を引いていたという。火の玉が飛ぶと人死にが出るという。
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ヒトダマ,ヒジャマ,チュッタマ 1999年 鹿児島県 赤い火の玉をヒジャマ(火事を起こす)、水色の火の玉をチュッタマ(人の霊魂)という。瓶のふたを開けておくとチュッタマが入る。チュッタマが海から山に行くのを見たら3年長生きするといわれる。逆に山から海へ下りるチュッタマを見ると早死にする。
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ヒトダマ,ヒダマ 1938年 静岡県 ヒダマは流星のように細い尾を引いて早く飛び、ヒトダマはオタマジャクシのような尾を引いて空中を漂う。少年の頃火の見櫓に登っているとヒトダマが近寄ってきた。手で叩き落すと火は消え、手には泡が付いていたという。
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ケンムン,ヒノタマ 1977年 鹿児島県 旧暦の4月の頃の夜、産卵に来る海亀の見張りに行ったら、ガジュマルに直径10センチメートルぐらいの真白い火の玉がついた。火の玉はみるみる1メートルぐらいになり、その直後数百の玉になって散った。それはケンムンである。
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ヒーダマ 1965年 沖縄県 ヒーダマには2種類ある。ある人の家でガジュマルの木の上で大きな赤い火の玉がピカーとひらめいたかと思うと、もうその跡形もなくなっていた。数日してすぐ隣のおじいさんが亡くなったという。このヒーダマは必ず夕方7・8時ごろに屋根の高さに現われる。またもう1つの火の玉は手のひら位の大きさで、尾を引いてしばらく飛ぶと言う。
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ヒジャマ 1976年 鹿児島県 ヒジャマが家を焼こうと甕の中に隠れていたが、母親が用心深かったので、諦めで甕から抜け出して飛び去った。鳥の形をしていて、翼を広げて飛んでいったという。
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ヒジャマ 1962年 鹿児島県 ヒジャマは火の玉であるが、村に来たら追い返すために、砂利を各家の壁にたたきつける。昔、ユタ神が来た時には、ヒジャマドーといって砂利を投げつけ、村はずれでかやの小屋をつくって燃やすと、煙と共にヒジャマ天に戻る。
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ヒトダマ 1938年 岐阜県 ヒトダマが落ちたところを見ると、青い鼻汁のようなものだという。また、ヒトダマは直径が5寸ほどのオタマジャクシ形で、長さ2間ほどの尾を引いている。
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ヒジャマ 1977年 鹿児島県 尾を引くヒジャマは男であり、尾がないのは女である。ヒジャマは運の弱い人に見える。ヒジャマが家に近くを飛ぶと不幸が近く、高く飛ぶと災難が降りかかるまでまだ期間があるのだという。
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ヒジャマ 1977年 鹿児島県 ヒジャマは空の甕に宿をとり、家を焼く。ヒジャマに焼かれそうで危険な年は、小屋を作って甕を置き、その小屋に火をつけて焼いた。その火の勢いでヒジャマを天へ帰したのである。
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ヒジャマ,テンノカミサマ 1976年 鹿児島県 天の神様に命令され、ヒジャマ(火玉)が家を焼きに行ったが、家の女王が用心深かったので焼くことが出来なかった。甕壷は蓋をしておかないと風が吹くたびにワンワンと鳴る。その音を聞いてヒジャマがやってくるのだという。
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ヒダマ,ヒジャマ 1977年 鹿児島県 天の神様がヒジャマ(火玉)に下界へ降りて家を焼いてくるように言った。ヒジャマは指定された家に来て甕壷に隠れて焼く機会をうかがっていたが、朝も晩も火に用心しているので焼けなかった。たまりかねたヒジャマは甕壷から出て、村人たちに頼んで小屋を焼いてもらい、その煙によって天に帰ることができた。
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