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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヒンダマ
1993年 山形県
高畑地方には、晩秋から初冬にかけてのみヒンダマ(火の玉)が出る。20~30cm弱で、蝶が舞うように飛ぶと言う。目撃して近づこうとすると、他の目撃者や村の古老が「祟りが起こる」と必死になって止める。構わずに近づいてみると、野焼きの燃えカスだった。

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ヒーダマ
1965年 沖縄県
ヒーダマには2種類ある。ある人の家でガジュマルの木の上で大きな赤い火の玉がピカーとひらめいたかと思うと、もうその跡形もなくなっていた。数日してすぐ隣のおじいさんが亡くなったという。このヒーダマは必ず夕方7・8時ごろに屋根の高さに現われる。またもう1つの火の玉は手のひら位の大きさで、尾を引いてしばらく飛ぶと言う。
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ヒジャマ
1977年 鹿児島県
ヒジャマは直径20センチメートルぐらいの赤い火の玉である。ヒジャマが海上に出たら、花火のように無数の火の粉に砕けた。ヒジャマは尾を引かないが、海上に落ちる寸前に、竿のような長い火の棒になる。
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ブラ,ヒノタマ
1962年 千葉県
夜、田に行くと、地面から3、4間のところを、赤い火の玉がふらふら浮かんでいるのをよく見るという。
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ヒジャマ,キトー・アスィプ
1976年 鹿児島県
ヒジャマは直径20センチくらいの赤い火の玉で、海上に出ると火花のように無数の火の粉に砕ける。尾は引かないが、海上に落ちる寸前に竿のような長い火の棒になる。
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ヒノタマ
1982年 宮城県
1920年ごろ、話者は火の玉を見た。赤くて、直径30㎝程度、3mほどの尾を引いていたという。火の玉が飛ぶと人死にが出るという。
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ヒジャマ
1977年 鹿児島県
ヒジャマは直径20センチメートルぐらいあり、赤い火であるとも青い火であるともいう。ヒジャマを見た時は「ヒジャマ、ヒジャマ」と叫んで指を差し、恥をかかせると粉々に砕けてしまうという。ヒジャマが入るので、人目のつかないところに空っぽの壷を放置していてはいけない。
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ヒトダマ,ヒダマ
1938年 静岡県
ヒダマは流星のように細い尾を引いて早く飛び、ヒトダマはオタマジャクシのような尾を引いて空中を漂う。少年の頃火の見櫓に登っているとヒトダマが近寄ってきた。手で叩き落すと火は消え、手には泡が付いていたという。
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ヒノタマ
1999年 宮崎県
直径約30cmの丸い火の玉が、青白く尾を引きながら飛んでいたのを見た友人がいる。地上3mほどのところを飛んでいた。
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ケチビ,ヒダマ
1942年
ある古老の話では、ケチビは野にいっぱいちらちらとしていて、大きく1つになったり消えたりする怪火で、ヒダマは一塊になって長く尾を引いて飛ぶものという。
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キツネッピ
1983年 山梨県
高座山の前の山に電気の玉ぐらいの明が出た。狐っ火には後光がないというが確かにそうだ。大きな一本松があって、その下が明るくなったかと思うと、高座山の尾根を火の玉が飛ぶのが見えた。古原の人が遅くなった人を見つけにでも行っているのかと思っていると、そのうちカーッと消えてしまった。狐っ火には後光がないというが確かにそうだ。
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ヒノタマ
1949年 和歌山県
死期が近い人の家からは必ずヒノタマ(人魂)が出て、出ると必ずその人は死ぬ。ヒノタマは青みのある火の玉で、ゆらゆらと飛び、寺の本堂に突き当たって消える。そこで和尚は死者が出るのを知る。それで、近隣にヒノタマが出たら教えてほしいと頼む家もある。
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ヒジャマ
1977年 鹿児島県
ヒジャマは初めは小さな火の玉で、次第に大きくなり、急に消滅する。ヒジャマが落ちた所には何も起きないが、その隣の村に不幸があるという。ヒジャマが入るので、空っぽの味噌甕や水甕を放置していてはならない。
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ヒジャマ,アハウマツ,オーウマツ
1976年 鹿児島県
ヒジャマは直径20センチくらいのアハウマツ(赤い火)であったり、オーウマツ(青い火)であったりする。「ヒジャマ、ヒジャマ」と叫んで指差して恥をかかせるとこなごなに砕ける。家の後にからの壷を放置してはいけない。
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テンピ
1956年
正体の知れない怪火で、大きさは提灯ほど。人玉のように尾を曳かない。熊本県玉名郡地方では、これが屋根に落ちると火事を起こすといわれる。
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ヒノタマ,ムジナダマ
1981年 茨城県
竹薮から大きな火の玉が飛んで来た。急に周囲が明るくなり、火の玉は赤黄色でその周りは青みがかっていた。波打って飛び、上に行くと光は広がった。近くの人はむじな玉だと言う。
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ヒノタマ
1993年 山形県
雷雨時に、巨大な物が空を転がるように移動したという。これも火の玉の1種で、ここには「ヒィダマに近寄ると魂を取られ殺される」という言い伝えがあり、実際に火の玉に近寄った人が黒く焼けて死んだという。
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シノゼンチョウ,ヒトダマ,シカタ
1930年 鹿児島県
1900年ごろ、村はずれの山近い一角から青い火の玉がフワリと浮かび上がり、長い尾を引いて大勝のほうへ飛んでいった。火の玉が現れた場所には死の床についている人がいたため、あれは某さんの奥さんの死型だという噂が流れた。その後、10日ほどで亡くなり、人霊は実家に別れをつげに言ったのだろうといわれた。その実家でも2、3人の足音が聞こえ、火の玉が見えたという。
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ヒノタマ,ヤマノカミ
1964年 福島県
明治28年秋、南の空から60センチメートルくらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかって非常な音をたてた。火の色は赤いが普通の色とも違って見え、ぶつかった後はかたまったりはなれたりボーっと見えたが、やがて消えた。山ノ神がお社に灯明を奉るのだろうといわれた。
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ヒノタマ
1964年 福島県
青い火の玉はたましいで、赤いのはかねだというが、関沢で赤いのを見た。山で、夕飯近い刻限、茶碗くらいの大きさのものが近くに見えた。
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ヒノタマシイ
1976年 大阪府
島下郡別府村で、雨の夜に森から火の玉が現れ、田んぼの中にある社の周りを飛び回り、木の上に止まる。火縄の火を見せれば消える。これは初夏の長雨の後に湿地に熱がこもり陰陽剋したために地中から火が現れたもので、全国にこのようなことはある。
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