オオクジラ,カンノンゾウ,イシ 1996年 三重県 鯨山出現観音の伝説がある。夢に出た観音の言う通り浜を歩いていると、一匹の大鯨が近づいてきて、その上に一体の観音像を乗せていた。この浜の平という人物が取り上げると、鯨は石となった。それを鯨石と呼ぶようになった。
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クジラ,カンノン 1996年 三重県 鯨山出現観音という伝説では、鯨に乗ってきた観音は十一面観音菩薩であり、後には本尊として祀られるようになった。
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クジライシ 1996年 三重県 波切神社には、鯨石がある。鯨石は、鯨の腹の中から出てきたものだという説がある。
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カンノン,ユメマクラ 1995年 愛知県 昔、源太郎たる漁師が漁中、海の中で光っていた観音像を引き上げた。家に帰ったら、観音が夢枕に立って、自分を信仰しこの像を丘で祭れれば、様々な利益を得られると告げたという。
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ヘビ,ダイジャ 1935年 岐阜県 釜洞に住む毒蛇が渓谷を氾濫させて日本海に出ようとするのを里人の夢枕に観音が現れて告げ、力を貸して毒蛇を退治する。
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クジライシ,ハサミイシ,テング 2001年 奈良県 昔々、岩穴に尾山の天狗が住んでいた。川の谷の向こうには嵩山の天狗が住んでいた。あるとき、二人は暇なので何かを作ってみようということになり、岩ではさみと鯨をそれぞれ作ることにした。鯨を見に行ったときに地震が起こり、鯨石は転がり落ちてしまった。これらの石は今はダムができて沈んでしまっている。
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オヤマサン 1961年 島根県 倉田のお山さんの御神体は岩で、元は海中にあった。そのころ鯨に「俺は神さんになる」と言ったところ鯨は一笑に付し、「お前が神様になったら毎年浜の前に行ってやる」と言った。ところが本当に神様になったので、今でも毎年1度は鯨が瀬にやってきて潮を吹く。
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カンノン,ユメマクラ 1967年 福島県 相馬の松川にある夕顔観音は、夕顔に乗って海上を漂い、今の磯部の浜の鵜の尾岬についたという。そして村人の夢枕に立ち、白河の浜に着いたからその上の山に祀ってくれといった。観音を祀ると、いつの間にか傍に小石が生まれ出ていたので、それを観音様の生んだものときめて、お産の神として参詣が絶えないという。
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ツキヨダイラ 1987年 長野県 平林の観音様が宿岩から平林に移ってきた時,この辺りを通ると,闇夜にもかかわらずその辺り一帯だけが月夜のように明るくなった。そこで「月夜平」と呼ぶようになったという。
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(ユメノオツゲ) 1989年 長野県 泥棒に捨てられた観音は天竜川に流れて泰阜村まで行った。そこの明島という場所のある人の夢枕に立ち、助けを求めた。その人が淵に行ってみると、本当に観音があった。拾い上げて船で送り届けると、観音像は寺にあった台座にピタリとはまったという。
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カンノンサマ 1940年 鳥取県 千数百年前、領海だった網代浦の観音岩附近から出現したと言われている観音様は、以前は誰であろうとも下馬しないと正面を通過できなかった。下馬しない場合は、落馬したといわれている。
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クジラ 1933年 長崎県 鯨が漁師の夢枕に立ち、参詣の為沖を通るから捕まえないでくれと頼んだ。鯨は自分の体のどこに紋があるかということまで教えたという。
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クジラ 1999年 佐賀県 夢に鯨が現れて「今日はお参りに行くから取らないでくれ」と言ったが、聞き入れずに出漁したら、大風が吹き、船は沈没した。
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カンノン,カンノンノゾウ 1979年 大分県 豊後の国の耶馬渓に、観音の像を信仰する婦人がいた。ある時誰かに殺されそうになったのだが、観音が現れて、代わりに凶刃を受けてくれたという話がある。それは僧侶の作った話だろうが、人々は信じて疑わない。
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クジラ,ユメ 1999年 佐賀県 親子連れの鯨から、弁天島にお詣りに行くので、捕獲しないでほしいと夢の中で哀願された。しかし仲間から促されて獲ってしまった。帰宅すると、玄関で銛が落ちてきて、子供に刺さり即死した。死んだ子供と共に入水して果てた。
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フウフイワ 2001年 愛知県 日間賀島の彦間の浜に2つの格好の良い石があった。ある時三河一色の人がこの石の片方を船に積んで帰った。その夜から女性の泣き声が聞こえるようになり、ある日その石から聞こえてくることがわかった。石を元の場所へ返すと泣き声は止んだという。それから日間賀島の人はこの石を夫婦石と呼ぶようになった。
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シャベリイシ 1935年 群馬県 奥上州の伊参村という所に二間三間二間の三角の奇石がある。鎌倉の頃、親の仇を捜しに中国から来た武士が、この大石の下で眠っていたところ、この石の中から仇の居場所が聞こえてきたという。それ以来、この石は時々人語を話したので村人が恐れ、囀石と呼んで崇め祀った。数年後、越後の人がその声に恐れて石の角を切って落としたらしゃべらなくなったという。
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(ジゾウノネスガタノイシ) 1990年 長野県 尾張の人が魚釣りをしていたところ、乗っていた石が動いた。不思議に思って見ると、その石が地蔵の寝姿になっていた。持ち帰って祀った。6月ごろになると湿気て地蔵様の姿は浮かび上がる。
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ヤマノカミ 1979年 福井県 昔、中西佐平の家の主が漁に出ると、度々石が網にかかった。その度に捨てていたが、ある夜、夢のお告げで「私は石は石でもただの石ではなく、山の神である。大水が出たときに流されてしまった。陸へ上がりたいので次にかかったら上げて山に祀ってくれ」と頼まれた。次に海に出ると案の定石がかかったので、山に祀った。
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クジラ,ユメマクラ 1999年 長崎県 与五郎の夢枕に鯨が出て、出産のために沖に行くので捕獲しないでほしいと懇願した。しかし漁師たちは海に出て、鯨を捕まえようとした。その時、突然暗い雲が出て風が押しよせ、船を沈ませた。これは子持ち鯨の願いを聞かなかったからだと言って、与五郎は鯨碑を建て、死ぬまで念仏し続けた。
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