オオクジラ,カンノンゾウ,イシ 1996年 三重県 鯨山出現観音の伝説がある。夢に出た観音の言う通り浜を歩いていると、一匹の大鯨が近づいてきて、その上に一体の観音像を乗せていた。この浜の平という人物が取り上げると、鯨は石となった。それを鯨石と呼ぶようになった。
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ヒカリ 1984年 島根県 平岩では稲荷を祭っている。新暦4月9日と9月9日が祭日で、平岩の組で祭っている。その西側の迫にも稲荷様の社があり、今の社の左側の所に灯籠があるが、昔そこに向かって光が光ったので「これは拝んでもらいたいというのだ」ということで祀ったという。この稲荷様は拝むと失せ物がよく出ると言う。
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ユメ,カンノン 1996年 三重県 鯨石と呼ばれるものがある。鯨が石になったという鯨山出現観音の伝説として残されている。浜の平という人の夢に観音が現れ、早く海上にいる我と一緒に家に帰るようにと告げた。
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テング 1970年 滋賀県 山の中の平洞というところには松があり、そこに天狗が住んでいた。そこで天狗岩という名がついた。
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ユウレイカイドウ 1935年 岐阜県 平湯峠から広瀬に至る尾根に何時の頃からか夜中に得体の知れぬものが通ると言われるようになった。ある時百姓が正体を確かめようと仲間とそこに向かい、夜尾根で野宿した。すると枕元を数十人の群れが「御仏米を食べているのでとれない」と言いながら通過した。
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ミチアンナイノヒトツメコゾウ 1987年 長野県 昔,「儂ら」が子供の頃の話。誰でも知っている話だが,一つ目小僧の目は提灯より明るく,先に立って道案内をしてくれた。大屋村から急な坂を登ると月夜平という草原があって,そこに小さな男の子が一人立っており,真っ暗な夜道でそこだけが光っている。その男の子に引き込まれてしまうのか,後ろからついていくと,男の子の周りは明るく,気がつくと家に着いていた。男の子はにこっと笑って消えてしまう。体験者は少なくなく,「月夜平の一つ目小僧」と呼んでいた。
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ヒヲピカピカヒカラスモノ 1975年 愛媛県 平爺がお伊勢宮の下へ、夜いそに行くと石を投げる者がいた。上を見ると木にぶら下がって火をぴかぴか光らすものがいた。
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カワボウズ,(カッパ) 1975年 愛知県 簗平の地名の由来は、元々大きな簗があり、そこで川坊主が死んでいたからだという。
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(カンノンノタタリ) 1999年 長野県 昔、山塚の観音様を平岡の人が担いで動かしたら、気分が悪くなった。それで恐ろしくなり元の場所に戻したという。
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トマクラヤマ 1987年 長野県 光を出す女神様が岩穴に入ってしまい,世の中が真っ暗になってしまった。そこでタジカラオノミコトに岩戸をどけてもらい,もとのように明るくなった。タジカラオノミコトは岩戸をしょって下界に運んだが,くたびれてしまい,美ヶ原の辺りで昼寝をしてしまった。そこでこの山を戸枕山という。戸枕山にいびきが聞こえると大夕立がやってくる。これを「戸枕夕立」と呼んでおり,昼寝が終わるまで大雨が続くといわれている。
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マドウ 1954年 岡山県 平の峠は、魔物の通り道と言われている。
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クルソンザン,ヒカリ,カンノンサマ 1975年 山口県 九州の信心深い人が、毎晩山に光が見えるので来てみた。すると木が立っており、その傍から観音様が現れて祀ってくれと言うので祀りはじめたという。
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コウボウダイシ 1958年 香川県 護摩山が鳴動して村人が恐怖していた時、弘法大師が一夜の庵をむすんで護摩をたき、山の鳴動を鎮めた。以来この場所を一夜庵という。
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キツネ 1964年 福島県 晩方、馬車にのっていてうとうとし、気づくと墓へ行く道だけが電気がついたように見え、本当の道が真っ暗に見える。狐だと思い、「馬頭観音様」と念じたら、道が見えてきた。
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カンノンサマノヤスミイシ 1987年 長野県 もとの親沢分教場の東の方の坂の途中にある石。昔,ある人が親沢の観音様を他へ移そうとした。ところが,この石の所まで来ると急に重くなって一歩も歩けなくなってしまった。この石に腰をおろして休憩し,さて出発しようとすると観音様がいない。もとのお堂へ行ってみると,観音様はちゃんと戻っていたという。何度担ぎ出しても同じ事が起こるので,百万遍数珠の親玉をはずして一緒に持っていくと今度は一気に坂を登れた。以後この石を「休み石」という。
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キツネ 1980年 青森県 隣部落から帰る山道で夜、月の晩でも急に闇夜になることがある。
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キンノカンノンサマ,スズ 1979年 徳島県 五郎兵衛という人が、犬を連れて猪狩りに出かけた。すると、犬が岩の中をのぞいて一生懸命に吠えた。不思議に思って岩屋に入ってみると、後光がさしていて、金の観音様があった。一方で鈴が鳴った。そこへ観音様をお祀りし、鈴の音が聞こえたので「鈴ヶ峰」という。
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タイコザカ 1986年 埼玉県 ある夕暮れ時、幸福寺の前に美しく着飾った弁天様がやって来た。そして、ここで足を踏み鳴らすと太鼓の音がする。弁天様は大変面白く思われたのか、この太鼓の音に合わせて、手に持っていた琵琶を弾きながら神楽を舞われた。そして夜が明けると消えてしまった。人々はこの坂を「太鼓坂」と呼ぶようになった。
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タイラノサショウショウアリモリシュジュウ 1922年 愛媛県 夕方白手ぬぐいの頬被で伊予の国今出を通ると、人の影が朦朧といく手をふさいで、白布を戴くからは源家の加人に極った、と切りかかった。この里で自刃した平有盛の霊であった。これを気に平家大明神を祭って、その地を琵琶谷と称えるようになった。
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ニュウドウボウズ 1933年 長野県 峠を登っていたら、今までよい天気だったのに俄かに真っ暗闇になった。すると入道坊主が現れ、怖くなって逃げ出した。これを聞いた村人は、狸か狢の仕業だろうと噂した。
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