クジラ,タタリ 1996年 宮崎県 身ごもっている鯨が浜に打ち上げられた。これを供養しないと、祟りのため不漁が続くと言われ、寺の境内に胎児を埋葬して石碑を建てた。
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クジラ,タタリ 1999年 長崎県 出産をするので捕獲しないでほしいと言う鯨の願いを聞かず、海で鯨を獲った深沢家の子孫には不幸が続いた。深沢家の墓を取り壊した際に出た石垣などを持ち帰った人たちの家にも不吉なことが起こった。これは鯨の祟りだろうとみんなが恐ろしがった。
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コモチクジラノヨウセイ,オンリョウ 1996年 三重県 海山町にある寺の住職の夢枕に、子持ちの鯨の妖精が現れて、産まれるまで見逃して欲しいと哀願した。しかし、子持ちの鯨を捕獲してしまったので、以降悪疫も流行り、不漁続きとなった。そのために鯨の供養をして菩提を弔った。
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クジラ,ユメマクラ 1999年 長崎県 与五郎の夢枕に鯨が出て、出産のために沖に行くので捕獲しないでほしいと懇願した。しかし漁師たちは海に出て、鯨を捕まえようとした。その時、突然暗い雲が出て風が押しよせ、船を沈ませた。これは子持ち鯨の願いを聞かなかったからだと言って、与五郎は鯨碑を建て、死ぬまで念仏し続けた。
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クジラ,センニチマイリ 1999年 長崎県 出産をするので捕獲しないでほしいと言う鯨の願いを聞かず、海で鯨を獲った深沢家の子孫には不幸が続いた。二百年後に夫婦が千日参りをして、やっと不吉なことが去っていった。
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コクジラ,コドモ 1996年 大分県 二人の子供が急病で死亡したので僧侶を呼びに行こうとした途中で二匹のマッコウクジラに遭遇した。そのうちの子鯨が船にぶつかってきたので、引っ張って帰った。気持ち悪がってこの肉を食べない人もいたが、その後墓も建てた。
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クジラ,タタリ 1996年 三重県 夢のお告げを無視して子持ちの鯨を捕獲した為に、悪疫が広がったので供養塔を建てた。この村にある寺の過去帳には、当時二人の子供が死亡していた事が記載されていた。
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クジラ,ウミノカミ 1996年 大分県 明治十九年に漁師が鯨を引き上げたが、すでに死んでいた。鯨は海の神の使いとされていたので、鯨の骨と一文銭を入れて埋葬した。
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クジラノオンネン,(タタリ) 1999年 和歌山県 和歌山県東牟婁郡にある南無阿弥陀仏という墓碑は、徳本上人が鯨の祟りを逃れるために建立すべきであると言ったので、建てられたものである。捕鯨に従事していた家庭から多くの奇形児が誕生するので、それを徳本上人に相談すると、鯨の怨念に祟られていると言われた。そのため鯨の供養するために碑を建立した。
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クジラ,オンナ,タタリ 1996年 三重県 女に姿を変えた鯨が住職の枕元に立ち、明日は出産の為に沖をとおるので見逃して欲しいと言った。漁師は不漁続きだったため、子持ちの鯨を仕留めてしまった。その後、不思議なことが起こったという噂や、悪疫が広がったため、子持ち鯨の祟りだと言う事になり、供養塔を建てた。
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テング 1988年 長野県 祭りの際に、稚児が1人行方不明となった。数日後天狗にくわえられた稚児が石の傍で見つかったが、死んでいた。数十年後に、この石を使って家を建てたが毎夜その壁に稚児の姿が映り、その霊を鎮めるために石碑を建てた。
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カッパ 1957年 新潟県 子供を河童に取られて困ったので、川端に石地蔵を建てて祈った。以来、河童の害はなくなったので、この地蔵を河童地蔵と呼んでいる。
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クジラ,ウミガミ,カミツカイ 1999年 非捕鯨地域でも捕鯨地域であっても、鯨は、海神の神使いや海からの贈り物として考えられていた。
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ハハクジラ,タタリ 1999年 捕鯨地域では、母鯨が夢枕に立って捕獲しないでほしいと哀願するが、漁師たちは捕獲してしまい、祟りがふりかかるといった話が多く伝えられている。
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レイコン 1936年 香川県 寺の火事の原因を作った罪で死刑にされたものの墓の木を伐ろうとしたら、霊魂がその人の娘に憑き、子孫までも禍を及ぼすと言うので、石碑を建てて鎮めた。
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クマ 1992年 宮崎県 熊の捕獲は七代祟るといい、1頭でも獲ると恐れて熊塚を建てて供養した。
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ジゾウサン 1979年 徳島県 人がよく溺れる場所に地蔵さんを建てたら、それ以来溺れることはなくなったという。
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ダリュウスギ 1983年 長野県 村民に嫌われた漁夫夫婦が村を出たが夫は死に、妻も男児出産後に死んだ。村人が墓の上に植えた杉は1日で大木に。3分割した先の1つは蛇の頭の形だった。湖に映じたので漁ができなくなる。祠を建て杉の木にあった蛇の瘤に網をかけるとこの現象はなくなった。
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スイシタイ 1966年 三重県 水死人を見殺しにすると祟りがある。見つけたら拾ってきて、名前を付けて寺で埋葬する。女の水死体が船のそばを通ったのをほうっておいたら魚がつれなかったが、その水死体を探して埋葬すると魚は2万貫取れたという。
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リョウシノボウレイ 1982年 宮城県 漁師が難破して覚悟を決め、供養の金を胴巻に巻いたまま浜に打ち上げられた。見つけた人は金だけとって死体を海に打ち捨てた。金を取った人は金持ちになり、子どももできて幸せだったが、子どもがいなくなってしまった。回国様に聞くと恐山にいるという。行って寺の和尚に相談すると、「その子を呼んでやるがわしの衣の陰から出るな、決してすがるな」という。やがて子どもが来て和尚に「自分は漁師の亡霊の生まれ変わりだ」と言った。金を取った人が泣き崩れ、気がつくとそこは寺ではなく衣杉の下にうずくまっていた。その人は家には帰らなかった。
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