ケンムン 1987年 鹿児島県 藻焼きをしていると小さい子供が来て火にあたった。明かりでケンムンだとわかった。その腕が細かったので折ろうとしたが力が強く負けそうになった。そこに友人が来て鶏の鳴く真似をするとケンムンは夜が明けたと思って逃げた。
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ケンムン 1963年 鹿児島県 子守りを求めるために他の村に行った帰りに、急に前進できなくなった。そのときケンムンを見た。上半身のみだったが、顔もあり、両手もあった。しゃがんだまま田んぼのほうに寄ってじっとしていた。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 夜、火のあたりにケンムンがやって来た。小屋の前につないであった牛にも石を当てるいたずらをした。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 山で家の用材を採っているとケンムンが現れたが、連れていたコッテウシに突き飛ばされ逃げていった。
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ケンムン,ケンムンマチ 1981年 鹿児島県 目脂が出て赤く腫れ、痛みを感じると、ケンムン(化物)に目を突かれたという。ケンムンはケンムンマチ(化物火)を点滅して道を迷わせて危害を加える奇怪な存在であったといわれる。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 坂道を上る3人のケンムンを老婆が見た。赤毛の髪をしていた。老婆は、何も言わず坂道を駆け降りていったが、残された老夫は慌てて追いかけた。後で理由を話した老婆に、老夫は「置いてけぼりにした」となじった。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 子供と共に歩いていると、青い炎が数個見えた。子供が声を上げたので口をおさえた。この炎はケンムンのサラで遠くにいるようで意外に近くにいるものだ。悪口などを言うとケンムンにだまされてしまうので、口をふさぐ。
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ケンムンマッツ 1981年 鹿児島県 人間の懐中電灯の光はゆっくりだが、ケンムンマッツ(妖火)は飛び跳ねる。父の帰りを待っていると、ケンムンマッツをたくさん見かけた。その間に父が戻ってきた。ケンムンマッツを見ても知らぬふりをしろと言われた。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 猫の姿のケンムンが家を壊さないでくれと願いに来た。その日、釣りに行っていた祖父が、ガジュマルの木が薪に適した大きさになったと話していたばかりだった。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 海亀の卵をとるために、海岸の小屋で生活していたが、仕事が終わって帰ってみると火のそばにケンムンが坐っていた。人の気配にケンムンは慌てて入口から出ていったが、その際狭い入口から空気のようにすり抜けていった。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 砂糖小屋に泊まっているとケンムンが来て火にあたった。ケンムンが「何が一番怖いか」と聞くので金が怖いと答えた。ケンムンは蛸が怖いと言っていた。毎日ケンムンが来て邪魔なので蛸を投げると驚いて逃げ、翌日金を沢山置いていった。
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ケンムン,ケンムンビ 1987年 鹿児島県 ケンムンが山を渡る時は嶺につたい火を灯していくのが見える。父が製糖している時にこの火を見かけケンムンがいるぞと叫んだ。すると翌日仕事に使う馬の目が見えなくなりユタに祈祷してもらって治した。
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ケンムンヒ 1982年 鹿児島県 小雨の降る日に階段を上っていると、火が見えた。1つの火が3つに増えてさーっと流れていった。山をものすごい速さで走っていった。母にその様子を話すと、ケンムン火だと確認できた。
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ケンムン 1989年 沖縄県 ケンムンの特徴は、体が小さく子供のようで、赤い毛がはえていて、ウスクかガジアルの木にすむ。顔は猫のようだとも犬のようだともいわれる。足は長く、竹のように細い。漁が大好きで魚の目玉だけ食べる。相撲が好きでよく人に挑んでくる。7月頃海から山へ登っていく。蛸が苦手。ケンムンが家に着くと裕福になるといわれている。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 塩炊き小屋に来たケンムンに、熱湯をかけて追い払った。すると、仲間を千匹も万匹も連れて仕返しに来た。それで、大きな桶をかぶって難を逃れることができた。
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ケィンムン,ケンムン 2001年 鹿児島県 夜に砂糖小屋で砂糖を作っていると、ケンムンがゾロゾロきて砂糖鍋の周りを回る。それに少しでもいたずらすると、砂糖が固まらなくなる。だからケンムンのするとおりにさせて、自らの家に帰るように促す。すると青火になってプーっと飛んでゆくという。今は井之川岳に神様を祀るようになってから見えない。
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ケンムン,アオイヒ 2001年 鹿児島県 ケンムンが砂糖小屋に遊びに来ると、砂糖が炊き上がるまで遊ばせておいた。そうするとおとなしいが、手を出すと砂糖が出来なくなる。砂糖が出来たらケンムン達に自分の家に帰るように促す。すると青い火になって飛んでゆくという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ある人が夜釣りをしながらケンムンの悪口を言っていた。するとその人は夜通しケンムンにつねられた。その夜はまんじりともできず、ほうほうの態で家に逃げ帰ったという。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 ある冬のころ、少し開いていた雨戸から、真夜中に猫のようなものがすっと入ってきた。それが火に当ると、人間のような姿になった。だから家族の者を起こして、みんなで見た。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 女が機を廻していたら、ケンムンが天から降りてきた。女は恐れをなして逃げた。翌日、ケンムンがまたやってきた。女はすでに逃げていた。歌を歌っていたら、女の夫帰ってきて船を浜に揚げようとしていたのでケンムンは邪魔をした。ケンムンは夫と一緒に家に戻った。妻は夫を誘い、家を捨てて遠くへ逃げた。ケンムンはその家を焼いて天に昇ったという。
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