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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヘンナモノ
1960年 神奈川県
ある娘が部落境から変なものに引っ張られるような気持ちになり、とうとうコンタ(智音寺の奥の谷)まで行ってしまったことがある。

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キツネ
1938年 長野県
ある人が峠にさしかかったとき、真っ暗になったので困っていると、女が現われ道を教えてくれるというのでついていくと、もうどこともなしに変なところに連れて行かれた。
類似事例

テング
1970年 滋賀県
次助集落のある人が、山講の日に中の谷に行ったら天狗につままれて飛ばされ、行方不明になった。探したが見つからず、そのうち帰ってきたが、頭が変になっていた。
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テング,カミカクシ
1978年 埼玉県
2、3歳の娘が母親と山に入った際に道に迷い、行方不明になった。3日後に1里半も離れた谷で見つかったが、その途中はとても子どもが通れるような道ではなかった。天狗にさらわれたのかはわからないが、本当に不思議だと噂された。
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ツツジノムスメ,マショウノケシン,アタタカイモチ
1987年 長野県
若者は,毎晩毎晩細い身で険しい山を越えてくる娘に疑いを抱き,魔性の化身に違いないと思うようになった。娘と関係を続けると,いずれ食い殺されてしまうのではないかと考えた若者は,娘の殺害を決意する。山中の断崖で待ち伏せしていると,娘が疾風のような速さで通り過ぎようとした。若者が踊り出て娘の体をつくと,娘は叫び声を上げながら谷底に落ちていった。その後,娘の落ちた辺り一面に真っ赤なつつじの花が咲き乱れるようになった。娘の血が花と化したものだという。
類似事例

ヤマドリ,バカサレタハナシ
1981年 和歌山県
谷で山鳥を見て捕まえようとした人が、どんどん奥に誘われて夜になってしまった。何かが山鳥に化けていて、化かされた。
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テング
1965年 新潟県
部落の三歳の女の子がいなくなり、手分けして探すと部落の道から百メートルも下の中津川の河原の石に座っていた。大人が降りるのに半日かかるところで、天狗の仕業かと不思議がられたという。
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ゾットスルヨウナトコロ
1955年 山形県
山中では何でもないのに急にゾッとするような所がよくある。そんなところは何かしら怪しいいわれのあるところ。
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ヤマノカミ,ヤマビト
1915年 青森県
農家の娘の気が変になり、山の神へ嫁に行くのだと言うようになった。用心していたが、ある日家人の目を盗んで家を出た。追いかけたが、ついに田代岳に入って見えなくなった。
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ホトケガタ
1979年 山梨県
夜に、猪丸の椿部落にあるホトケガタを通ると背中を引っぱられるような気がする。
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キツネ
1989年 山梨県
Aさんが7つか8つの頃、製材をやりに来ている男の人が洗濯をしている所へ1人の女の人が来て、いいところへ連れて行ってやるといったので、喜んで登っていき、遠くの滝の上まで上がって、騙された。夜になっても帰らないので帰らないのでみんなで歩いていったら、そこに寝ていた。連れてきたときはもうくたくたになっていて、お寺に預けて拝んでもらったりしたが、あまりよくなくて、その人は結局国に帰ってしまった。
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キツネ
1967年 石川県
ある人が松浪の市の帰りに美しい娘さんに連れて行かれた。気づいたらタタラの寺の縁の下にいた。姫は昔から狐の多い土地。
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レイ
1988年 愛知県
嫁入りの途中でのケンカで、谷へ突き落とされて死んだ花嫁の霊が祟り、そこを通る花嫁には不幸がつきまとう。
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ヘビ
1973年 富山県
ある良家の娘のところに若者が毎日のようにやってきた。不思議に思って小袖に糸を縫い付けて、それを辿って行くと、山奥の池の中に入っていった。中から「人間は利巧だから、やめたらどうか」「人間に孕ましたから大丈夫だ」という声が聞え、恐ろしさのあまり菖蒲の中に身を隠したら菖蒲の香でヘビの子がおりた。
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ボサラ
1983年 東京都
青梅から二ツ塚というところを越えて玉の内に帰って来る人が、大荷田の方へ間違って連れて行かれた。谷を越えるのに木のいっぱい生えた草むらみたいなボサラを通らされ、「おー深い、おー深い」と言って渡っていった。大荷田は部落である。
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オニババトムスメ
1956年 宮城県
十里四方もある野原で迷ってしまった旅人が、一本杉の下にあるあばら家を見つけた。そこで泊めてもらおうと頼むと15,6の可愛い娘が出てきて、快く入れてくれた。しばらくすると婆様が帰ってきて旅人にご馳走してまた出て行った。娘は寝ている旅人を起こして「ここは鬼婆の家で、今外にナタをとぎにいったのだ。早く逃げなさい。」と告げた。旅人は言うとおりにしたが、出ていくとき見ると、縁の下は人骨でいっぱいだった。ナタをといで帰ってきた老婆が旅人が寝ているところに来て一気に頸を切った。男にしては骨が柔らかいと、布団を取ってみると、それは旅人ではなく娘だった。さすがの鬼婆も哀れで涙を流した。その後鬼婆は人を殺して金を取ることをやめて尼になり、娘のボダイ(菩提)をとむらったという。
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ナニモノカ,カラカラワラウコエ
1960年 神奈川県
南多摩堺村に嫁いだ女性が小豆もぎに行ったが、夜になっても帰らないので谷ヶ原まで探しに行くと何物かに化かされて山中を歩きまわされていた。少し醒めかけた時にどこからかカラカラ笑う声が聞こえてそれがとても悔しかったという。
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キツネ
1989年 愛知県
原田北部の小松谷は、南側のため池近くにキツネ穴があくさんあったので、狐谷と言われていた。ある人が夜中の一時頃に、長坂という峠を越え、原田目指して歩いていたところ、ぞくぞくっと寒くなった。やがて浮御堂のある池に出たところ、松の根本に美しい娘がいた。「こんばんは」と声を掛けても無言で、一町ほど行って振り返ると姿はなかった。家に帰って父親に言うと、寒気はしなかったかと問われた。したと答えると、その時にキツネにつかれたんだと言った。
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ヤマガミ
1936年 岐阜県
ある行者が荒神の森に参籠修行したところ、満願の日に襟首を掴まれて投げ飛ばされた。この森は昔から女人禁制で、男でも不浄の者が参詣すると麓の橋に怪異が現れて登れなくなったという。
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キツネ
1989年 山梨県
Aさんが10か11だった時分に、おじさんが大きな山へ出たときに騙されて人が変になり、タバケたりして困った。
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〔ドウジバヤシ,ドウシリン〕
1956年 宮城県
前沢田と後沢田との境あたりに童子林とよぶ丘がある。昔この丘に身元の知れない5,6歳の可愛い童子が時々やって来て、その部落の子どもたちとよく遊んでいる。角力・駆ッこ・木登りなど、何をしても年上の子どもにも負けたことがなく、いつの間にか何処ともなく帰っていく。そこでそのあたりを童子林と呼ぶようになった。
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