クセヤミ 1984年 福島県 妻が妊娠したとき、夫にクセヤミの症状が出るが、そのかわり妻はなんともない。そういうことが4回も続いた。遠い親戚にも同じような症状の人がいたという。
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オトコノクセヤミ 1942年 岩手県 ある男がよく自分1人でクセ(つわり)をやんだという。男でクセを病む人は、母親の飯の残りをせがむが、欲しがるまま与えると、妻の代わりにクセヤミするという。また、初産の時、夫の声を聞きながらお産をすると、次も夫の声を聞かないと産めないという。
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オトコノクセヤミ 1942年 福島県 百姓夫婦の女が、胃と頭を患って、しばらくすると、夫も同じ症状になった。誰からともなく夫婦でクセ(つわり)ヤミだという噂がたった。暮れに子が生まれた。
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アイヤミ 1967年 高知県 妻が妊娠中に、猟に行っても獲物がとれない。つわりのときは良い猟ができる。妻の妊娠が猟の獲物を左右することを、アイヤミという。
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オトコノクセヤミ 1942年 福島県 妻が妊娠すると、妻は何ともないのに、夫だけ大病になる。クセ(つわり)だという。医者に診てもらっても、胃腸が悪いだけといわれるが、当人は大変苦しむ。
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キジ 1960年 三重県 妻が妊娠したら夫は生き物を殺してはいけない。雉を殺して雉のような子が生れたり、雉の卵を懐にして、足に瘤のある子が生れたりしたことがある。
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(ゾクシン) 1942年 山口県 家に妊婦がいると、トビやヒラメの漁獲が多いという。
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オトコノクセヤミ 1942年 福島県 百姓の男が、肺病だと近所の人々から非常に嫌われた。妻にもうつったという噂だったが、その噂も忘れかけられた頃、妻が出産して、あの時は、夫婦でクセ(つわり)だったということになった。
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オットノツワリ 1964年 福島県 妻が妊娠すると夫にもつわりがあるという。
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クセヤミ 1992年 宮城県 昭和4年に妻が妊娠したとき、夫に妊婦特有のくせやみが起こった。妻は2年おきに出産したが、お産はいつも軽く、安産であったという。
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ニンプ 1942年 三重県 妊婦、またはその夫が、生き物を殺したり、殺すのを見ると、生き物がなかなか死なぬ。
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ヘビ 1956年 宮城県 妊婦が蛇を見てはならないという忌が多いと言う。
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(ゾクシン) 1942年 三重県 妊娠した女が村に入る事をワタリバラミといい、不漁になるといって極度に嫌う。
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ヘビ 1954年 山梨県 病弱な女房に蛇を食べさせたら、それがたまたま夫婦蛇の雌で、雄蛇が旦那の留守中に旦那に化けて蛇の子を宿させた。
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トモグセ 1967年 福島県 妻が妊娠すると柿の木にのぼりたがる夫がいる。
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イチジャマ 1996年 沖縄県 イチジャマは、他人に凶事を引き起こす力があるとされた。そのためにこの系統の者との婚姻は忌まれた。
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ニンプニトリツクキツネ 1979年 愛知県 妊娠すると狐が憑きやすくなる。
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ヘビ 1973年 岩手県 ある嫁が田の草取りをしていたら蛇につきまとわれた。うるさく思ったがかまわず働き、昼寝をして帰った。一週間位したら下腹が痛くなったので医者に見てもらったら、蛇の子をゴチャゴチャ産んだ。
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コブ,クモ 1972年 長崎県 コブ(蜘蛛)が女性に化けて、男性と夫婦になったが、女が大食いで晩になるといなくなることを男は訝しんでいた。女は付いてくるなといったが男は後を追い、正体を知った。女にそれを告げたところ元に戻って襲ってきたのでフツとカヤの中に逃げ込むと蜘蛛は入ってこなかったという。
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ミコガミ,ミコガミガサ 1983年 岡山県 ミコ神は女の筋を伝うと言われている。嫁に行った先で出来た子にミコガミガサが出ると、ミコ神がついてきた証拠なのだといわれる。
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