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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シンボチ,(タタリヤマ)
1949年 東京都
シンボチでは、以前ある人が山小屋を作る途中ノコにあたって死んだという。シンボチという名の僧侶が死んだ所とも、シンボチ小僧というものがいる所ともいわれる。以前、持主の家に馬鹿、キチガイ、メッカチなどが出たが、それでも持ちつづけ、ついに破産したという。

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テング
1928年 福井県
山中にビクニン転ばしと言って、昔ある比丘尼が登ろうとして天狗に転ばされて死んだと伝えられているところがある。
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ツチノコ
1978年 滋賀県
シナミという渓谷には、かつて4千本の寺院があったという。昔里人がこの地に入り茶を摘んでいると、高い所から槌に口のある怪物が現れ、忽ちにしてその人をかみ殺したので、以来「シナミにはツチノ子がいる」と人々は恐れ、誰一人として入るものは無くなった。
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ヒトツメコゾウ
1962年 山梨県
昔、さかね沢というところの山小屋に太郎助という若い衆が大勢の村の人たちと木こりをして寝泊りしていた。その頃は12月13日には仕事を休んで家に帰ることになっていたが、太郎助だけが残る。夜中に山小屋の外の音で目が覚め、入口を見ると一つ目小僧がじっと太郎助を見ていた。一つ目小僧が「今夜の酒のさかなは何だあ」とどなるが、「お前のまなこ玉だあ」とどなり返すと一つ目小僧は逃げ出した。太郎助は夜が明けると家に帰ったが、それが元で死んでしまった。それから沓沢では鰯をもみやからたちの枝に刺して門口におくようになった。それは小僧がのぞいた時にその目を刺すからだという。
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(タビノソウノタタリ)
1989年 長野県
九郎衛門屋敷(クロエムヤシキ)とか新右衛門屋敷(シンネムヤシキ)と呼ばれている屋敷は、昔旅の僧を殺して所持金を奪った祟りで廃屋になった。以来、その地に家を建てない。
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ヤマノカミ
1989年 鹿児島県
昔、イノシシを射ろうとしてあやまって山の神を射てしまった人が病気になって死んでしまったという。
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ミチマガリ
1981年 香川県
タイコブチという地名のところは昔太鼓打ちが落ちて死んだ場所で、水の流れる音がトンコトンコと太鼓をたたくように聞こえるという。そこでは丸いものが転がってきて、けとばすと股ぐらに入ってふくれたといい、ミチマガリと呼ばれた。ミチマガリは別の場所ではミチマガリダヌキと呼ばれている。
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ミツミネグウ
1956年 宮城県
昔、武芸の心得があった幸蔵という者の家に一匹の狼が台所から入ってくる。女房がやせ犬と思い気にもとめず、3人の子を置いて外出する。幸蔵が畑から戻ると、いきなり飛びついたので拳で何度もなぐったが屈しない。そこで両耳をつかんで叩きふせ、小川に頭を突っ込んで殺して流したが、元のところへ戻る。女房が不思議に思って占いを立てたら、「幸蔵が武芸を鼻にかけているので、懲らしてやろうと百里先から来たが負けた。霊験を与えるから葬ってくれ」とあったので祠を建てた。祠の前で、くらん返り(でんぐり返し)をすればオコリが落ちるという。
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ヤンボシサンノハカ
1976年 熊本県
ヤンボシ(山法師)さんの墓が村の中央部の栗林の中にある。墓に近づくと頭が痛くなり、家の子供が病気になる。ヤンボシは悪魔、山姥のことと言われる。また、ヤンボシ墓は行き倒れて死んだ無煙の人々のために建てられたとも言われる。
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スモモ
1990年 長野県
昔、横山に贅沢に暮らしている家があり、金持ちの旅人しか泊めなかったが、泊まった人を再び見た人はいなかった。ある夜、大荷物を背負った旅僧が泊まったが、この家の老婆に斧で殺された。大きな袋の中身は真っ赤に熟したすももだけで、老婆は狂死し、家人も死に絶えた。以後、実のならないすももが周辺に生えるようになった。
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ヘビ,オンネン
1929年 神奈川県
昔、入暁という住職がいた。師僧が死ぬと、間もなく庭の隅に一匹の蛇が出始めた。入暁が追うと、すぐに隠れるが、いつのまにかまた元のところに出ている。蛇のいるところを掘ってみると、金銭の入った小瓶を見つけた。師僧の怨念が、蛇となって銭瓶を守ったと考えると、入暁は人の浅ましさがいやになり、そのまま寺を捨てた。
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テング
1954年 島根県
昔、高崎山にあったある寺の坊さんは、天狗をよく使い、入り用の物を持って来させるなどしていたという。後に、別の坊さんが寺に住むようになると、天狗はその坊さんを嫌ったため、坊さんは下山してしまった。以後は誰も寄りつかなくなり、寺は潰れてしまった。
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テング,アキバサンジャクボウ
1921年 徳島県
木登りばかりしている小僧がいつしか天狗になったという。ある夜小僧が師の僧の枕もとにたち、裏山に祠を建ててくれれば火難を防ぐといったので、僧は堂をつくり、秋葉神社を作った。
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コウボウダイシ
1979年 鳥取県
木こりが体の腐れた旅の坊さんを木こり小屋に泊めた。翌日みると坊さんは小判の山になっていた。弘法大師だったという。
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チンジュ,カンノンサマ
1977年 福島県
小土山の鎮守が、ゴマ殻で屋根を葺いた木小屋で寝ていたが、サイノカミの火勢に驚いて、すべって井戸に落ちた。あるいは、観音様が木小屋から滑り落ちてゴマ殻で目をついて目が見えなくなった。それ以来、ゴマを作らず、木小屋も井戸も造らず、サイノカミもやらないという。
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ヒトツメコゾウ,サイノカミ
1977年 神奈川県
12月8日には一つ目小僧がやって来て、家ごとにどの様な災難を与えるかを記帳し、その帳面をサイノカミに預けて帰っていく。2月8日にその帳面を取りに来るので、それに先立って、1月14日のドント焼きでその帳面を焼いてしまうのだという。
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アンギャソウ,スモモ
1954年 長野県
ある家に大きな袋をもった行脚僧が泊まった。家人がその僧を殺して袋の中を見ると、真っ赤な李(すもも)が出て来た。そのため家のものは死に絶え、その付近に実らぬすももが生えるようになった。
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ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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ビョウニンバタケ
1985年 茨城県
病人畑だとは知らず桑畑を購入した家では不幸なことが次々と起こった。調べると、昔泊めた六部の坊さんを殺して金を奪った祟りで、火の玉が出て潰れた屋敷跡であることがわかった。すぐにこの土地を手放すと不幸はなくなった。しかしこれを買った家は不幸が続いた。
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タタリヤマ
1949年 東京都
「コツガマ」という所で炭を焼くと死ぬと言われ、誰も木を伐らない。「ヤシキド」という所で小屋を掛けていたら天狗様に小屋を揺すられたので、以後行かない。「シンボチクボ」「ホーザス」なども、理由は不明だが悪い所とされ、木を伐ったりするのを避ける。
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テング
1968年 群馬県
角落大権現には天狗が住む。行者が宮を建てろと言ったので建てた。大門の木を総代の人が勝手に切ったところ、その人は奥山で炭焼きをしているときに、崖から転落死してしまった。村人は天狗山の木を勝手に切ったから投げられたのだ、と言った。
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