ヤシキ 1958年 愛媛県 2つのウネ(低い屋根)が突出した中間にもう1つ小さな突出がある地勢をママコウネと呼ぶ。ママコウネを背後にひかえて屋敷を設けると家が衰えるという。
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サカバシラ 1995年 滋賀県 逆柱は木の本と末を逆さにしてたてた柱のことを言う。小さい頃、長浜市内におばけ屋敷と呼ばれる無人の屋敷があった。ある時勇気ある若者が肝だめしにその家に泊まったが、夜中にミシミシ音がして恐ろしくなって逃げ帰ったという。この家は逆柱の家だったという。また筆者の旧宅にも逆柱が使われており、夜にバシー、バシーと音がして気持ち悪かったと母が話していた。
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ナワメスジ,マショウスジ 1983年 愛媛県 大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋と呼んで嫌う。不気味な場所で、ここに家を建てると枕返しをされる。朝起きると反対向きに寝直っているという。
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ナワメスジ,マクラガエシ 1985年 愛媛県 大山の大尾根通りの山筋をナワメといい、魔性筋といって嫌う。このナワメスジに建てた家は枕返しをするといい、朝起きてみると反対向きに寝直っているという。
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ザシキワラシ 2001年 青森県 南側を県道が通り、北側が崖になった狭い土地に屋敷を構え、東西に細長く主屋を建てたところ、その下手にザシキワラシが出て、寝ているときに足音が聞こえたり、小さい姿を見えたりするようになって、家人は眠れなくなった。その主屋の下手を取り壊したところ、ザシキワラシは出なくなった。
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サルイシ 1965年 青森県 盛岡城下三戸町辺にあった元足沢左十郎宅では、屋敷の丑寅の方角を鬼門として角を欠けさせた。この欠けたところに猿石という一尺ほどの石があった。猿が足を投げ出して座っているような形をしていて、これに触ると祟りがあるというので、人はこれを避けている。
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ショウゾクエノキ 1936年 東京都 家を建てるときに榎を切倒し、形ばかりの小祠を造ったが、榎の霊が類をなし、家に害を成した。
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キ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 屋敷内に木を植えることを嫌う。家の中に果物の木を植えることを嫌う。木が家より高くなると左前になるとか、家が栄えないためだという。
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ザシキワラシ 1973年 岩手県 京津畑集落のある家にザシキワラシが出た。ザシキワラシは3歳ほどの女の子で、枕元でケラケラ笑った。材木を逆さにして家を建てたのが原因である。
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ジュモク(ゾクシン) 1938年 鳥取県 樹木についての俗信。家相上それぞれの方位に適した木がある。屋敷内の木が住家より高くなることを嫌う。蔓となるかづら、藤などが屋敷の内にあると他人の厄介になるという。屋敷内に早く成長する木を植えることを嫌うなど。
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サカサバシラ 1969年 東京都 家の中の柱に木が逆さまに使ってあると、その家は家鳴り震動がし、またなんとなく陰気で家運が衰微し、不幸が続くものである。
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オサキ 1976年 熊本県 オサキと呼ばれる山に入るのは、村人も嫌っていた。オサキに近寄ると頭が痛くなったり、怪我をしたり、何か恐ろしい目にあう。道が交差しているところもオサキと呼ばれている。
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カミサマ 1958年 香川県 二つの丸い山があり、一つには祠、もう一つにはさきのがくがあった。さきのがくは新道に切断されて今は小さな盛土しかない。この山の前に家を建てた者があった。ところが、一夜のうちに倒壊してしまった。これは丸山さんの神さまの真正面に家を建てたので、神様が腹を立てたのだという。
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オニ 1958年 香川県 年内に家を建てる人は、その土地の四隅に青竹を立て、注連縄を張る。節分の夜の翌日、その注連縄が切れていると鬼が通り過ぎたのだとして、建築を止める。
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マジ 1974年 新潟県 越後国では時々魔事があって、屋上をおちくぼさせて糞や灰をふらし、人を驚かす事があった。これを裂けるために棟を横向きに建てて、棟頭に鎌をおくという。
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サカヅラ,ヘエーフリ 1951年 高知県 牛馬の額に紋がないものをサカヅラ(逆面)といい、飼主に一家に祟ると言われる。また、尾端が白く、尾を高く上げて幣のように左右に打ち振った後背中に落とす牛をヘェーフリ(幣振り)と言い、特に女性に祟るとして忌み嫌う。
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タタリ 1974年 静岡県 第六天の社の前の小屋で、社に足を向けると前後がひっくり返される。社の側の胡桃の木の実を食べると大熱を発し、そのことを詫びるまで治らない。
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ザシキワラシ 1973年 岩手県 京津畑集落のある家にはザシキワラシが出る。座敷にザシキワラシが住むという角がいら、そこで寝ようとしても脅されて眠れないと言う。その家の主人は一生に1度はザシキワラシを見ると言う。髪を肩まで伸ばしたおかっぱの女の子で、ケタケタ笑いかけてどこかへ消えるという。
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ザシキワラシ 1924年 岩手県 旧家の座敷にはザシキワラシがいるといわれていて薄気味悪かった。
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マ 1975年 愛媛県 大野の観音様の元屋敷から観音様にいたる道は「魔の通り道」といい、いやな場所であるといわれている。
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