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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

(カミガサンバヲキラウワケ)
1940年 福井県
アジャセ王とイイダキ夫人の間には子がなかったが、お告げに従って鬼を殺したところ妊娠した。剣を下に立てて産んだため、子は一本指がなかった。長じて太子のアジャセ王はそれを恨んで父王を牢死させたが、ハンセン病になり、母が膿をなめて治した。これで子は懲りたので、神様は産場を嫌うのだという。子を産んで20日以内の者は宮の境内に入らず、親類も神地に入ると罰が当たるという。

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(シノヨチョウ)
1978年 石川県
ある乞食が、村一番の金持ちに宿を請うたが断られてお宮に行った。隣の神様が「お産があるので行かないか」と言ってきたが、乞食は「ここでお産があるので終わったら行く」と言った。子どもが産まれたので占うと、「大工になる、二十歳で死ぬ」と判った。子供は大きくなって大工になった。二十歳になったとき、「厄年だから一年遊べ」と言ったが、川でカンナを研いでいるときにアブを払おうとして刃でのど元を切って死んでしまった。
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ヘビ
1990年 長野県
糸を通した木綿針を着物袖につけて後をつけていった時以来若者は通ってこなくなり、娘は身ごもって子供を産んだが皆蛇の子で、産後まもなく娘は死んだ。
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アカマタ,マッタブ
1973年 鹿児島県
昔、阿傳と嘉鈍の中間にマチという部落に母と娘が暮らしていた。娘は夜に機織りの仕事していたが、あるときから夜になる一人で笑ってばかりいて仕事をしようとしない。母が尋ねると、娘は夜になると赤手拭いを被った男がやってきて脇の下を擽るのだという。そこで母は今晩その男が来たら木綿針に糸を貫いて男のたまに刺せと言った。その晩、娘は言われたとおりに男の頭に針をさし、明朝に母が糸を辿っていくとマッタフの巣である坂の麓の割れ岩まで続いていた。中から「我ミミンダ通しはしたが、子供は七籠も産ませて、うら取って見せずに置くものか」と声が聞こえた。また「娘が海へ行って七日間潮浴びをすれば子供は堕りる」と他の声も聞こえてきた。母は家へ帰り娘を海に連れて行き、七日間潮浴びさせると蛇の子を堕ろすことができた。
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シシャ,シュッサン
1913年
旃陀王が寵愛していた小夫人が妊娠した。他の夫人たちが婆羅門を使って、子が生まれれば国患となると讒言した。小夫人は殺され埋められたが、塚中で男子が生まれた。朽ちなかった母親の半身の乳で子は育った。
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ヘビ
1929年 長崎県
娘が若者と結婚し身ごもったが、日に日に体が瘠せていった。老父は心配になり山伏に尋ねると、子供は湯の中で産み、夫には鷲の卵を与えるようにと告げられた。娘はたくさんの蛇を湯の中に産み落とし、全て死んだ。夫は鷲の卵を与えられると、大蛇となって木に登り、卵を取ろうとして鷲と対決になり、負けて岩に落ちて死んでしまった。
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スイジン
1968年 岡山県
産婦は忌がかかっているといい、神祭一切を避け、奥の間、表には神が祭ってあるからといって入室も禁じられ、井戸水を汲むと水神のたたりがあり水が出なくなると言って禁じられた。
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イノスケ
1985年 新潟県
濁集落の老夫婦にイノスケという子どもがいた。10歳くらいのとき、父親が田から帰って足を洗っていて、煙草入れを忘れてきたことに気づきイノスケに取りにいくよう頼んだら、足を洗い終えると同時に帰ってきた。他にもイノスケが箪笥の錠の前で拍手を3つ打つと錠がピーンと開くのだった。親戚の会議でこんな不思議な子を生かしておくわけには行かないとなり、父親が山に連れ出すとイノスケは全て悟っていて、おとなしく鎌で殺された。父親も気が動転したのか、まもなく死んだという。
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ヘビノコ,カミサマ
1928年 鹿児島県
ある夜、寂しい山間の年取った夫婦が神に子授けを願った。ある夜、妻が夢でうなされ、神に子供を授かる夢を見たといった。翌日から妻は身重になり、やがて子が生まれたがそれは蛇だったので畑に埋めた。神様に無理を言った罰が当たったのだろうとあきらめた。
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ユキヨシシンノウ,タイジ,アカアザ
1984年 長野県
親王が切腹をした。その時敵方の武士が気の毒に思って介錯をした。その時、親王の血が足についた。以来、この一族のなかで胎児の5人に赤いあざが出来る。また神社の分社を祀るようになった。
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ヘビ
1956年 福島県
男がアサガ山で知り合った女と一緒になったが、女は蛇だった。女は赤子を産むと、これを舐めさせろと眼を抜いて渡し、池へ帰った。その玉が盗まれた。もう一つの眼も抜いたが、それも盗まれた。親子三人で死のう、ただ、盗んだ者は勘弁できない、と言って、池の栓を抜いてあたり一面を海にしてしまった。アサガ山の下辺りに、その村が見えるという。
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〔オニゴ〕
1977年
獅子谷で鬼子が産まれたので、父が嫡子を呼んで、よこ槌を持ってこいと言ったところ、鬼子がそれを聞いて、父の手に噛みついたので、槌で叩き殺した。
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ヘビ(ゾクシン)
1998年
医療、まじない、禁忌などに関する俗信。蛇を見て指さすと指が腐るという。妊婦は火事を見ると痣のある子を産む。産婦は柿とナスを食べるな、髪が抜ける。尺取虫にたかられたと気付くとすぐ落とす。身体の上下をわたられると命を落とす。蛇の抜け殻を財布の中に入れておくと金持ちになる、髪の毛の真中に入れておくと頭を冷やす。便所の神様は大は右手で小は左手で受け取っているのでつばきをすると口をあけ、口の腫れる病いになり罰が当る、など。
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オトコ,ヘビムコ
1936年 岐阜県
娘の元に毎夜美しい男が忍んで来た。乳母は男を怪しみ糸をつけた針を男に付け、翌朝その跡を付けた。すると山奥に至り洞穴の中から娘を孕ましたが、菖蒲湯に浸かれば難を逃れる、と言う会話が聞こえてきた。その通りにすると娘は蛇の子を産み落とした。
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リュウコツ
1970年 長野県
寺の住職の許に毎夜美女が通ってきた。ある夜、女の裾に針をつけ、翌朝糸をたどって行くと、岩穴の中で大蛇が子を生んでおり、大蛇は針の毒で死んでいた。大蛇の骨は洪水で流され、下流に散らばり蛇骨石になった。生まれた子は成長して小泉小太郎になった。
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アダチガハラノオニババ
1971年 福島県
安達ヶ原の鬼婆というのは昔、子どもを捨ててどこかの殿様に仕えていたが、殿様の子どもが病気で子どもの生血を飲ませれば治るといわれた。それで、忠義な人だったので通る人を泊めては殺していた。ある日、夫婦連れが泊まった。奥さんが産気づいて旦那さまが産婆さんを呼びに行った。その後に奥さんは殺されてしまった。そしたら、その殺した娘は自分の娘だった。多くの人を殺した罰で自分の娘を殺して、その後改心したという。
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ヘビ
1982年 東京都
18,9才の娘が青年と出会い、やがて妊娠する。しかし生まれたのは蛇の子で、それを見た娘は恐ろしくて死んでしまった。そこへ親蛇が毎日毎日やってきて、飲まず食わずでいたのでやがて死んでしまった。
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カタテバラミムラ
1931年 兵庫県
ある娘が叔父と若衆と共に伊勢参りに行っていた。宿では若衆のいたずらを避けるため、叔父は娘の腹の上に手を乗せ、用心して寝ていたにもかかわらず、娘は妊娠してしまった。産まれた子供は片手一本しかなかったという。
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(ゾクシン)
1968年 愛媛県
お産と月経は禁忌であった。お産に使用したものや後産は日光に当てることを忌んで、夜に海辺に埋めたりした。お産の忌みは7日間で晴れ、床払いをした。また、月経のときは、家の座敷に入ること・神前に額ずくこと・火を使うこと・井戸水を汲むことが忌まれていたという。
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サンビクウ
1956年 宮城県
出産して1週間以内の家に行って飲食またはタバコを吸うと、熊に向けた鉄砲から発砲できない。命中しても死なず、誰かが怪我をする。その人を山狩りにも参加させない。火除けの呪文を唱えると不吉が去るという。
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ウブガミサン
1984年 福井県
生児の尻などに青いアザがあるのは産神さんにつねられたから、耳朶に小さい穴があいているのは産神さんが機織りのツミ(錘)で突いたためという。
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