オオカミ,オクリオオカミ 1974年 滋賀県 夜道で火を持っていないときは、送り狼が送ってくれるが、転ぶと食べられてしまう。
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オオカミ,ヤマイヌ 1990年 長野県 昔、おおかみのことを山犬といった。夜道を一人で歩いている時は、絶対に転んだりしゃがんだりしてはならない。姿は見えないが、山犬に喰われてしまうからだ。山犬の眼は恐ろしい。暗闇に光る二つの眼光に睨まれると、普通の者はみんなまいってしまう。
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ヤマイヌ 1987年 岐阜県 夜道で髪の毛が立つのは山犬がいるから。
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ヤマイヌ 1957年 愛知県 山犬は、人が転ぶとその顔の上を一度飛び越してから食いつく。油断したりおびえたりしても食いつく。油揚げを持って歩くと、必ずついてくる。
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ヤマイヌ 1995年 長野県 山犬はずっとついてきて、人が倒れるととびかかる。
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ヤマイヌ,ヤマノカミサマ 1941年 福島県 夜に歩いていると、昔はよく山犬が出るので、腰に火縄を提げて歩いた。また、山の神様(山犬のこと)によく憑かれる人がいた。その時は小豆飯を出すと、山犬は食べて帰っていく。頭の上を飛び越す時にする小便が目に入ると目が潰れるので、山犬が付いて来たら下を見て歩かなければならないという。
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ヤマイヌ 1983年 愛媛県 お産見舞いに行って七夜を済まさないうちにその家の御飯を食べると山中で山犬につかれることがある。
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スネコスリ 1956年 雨の降る夜道、通行人の足の間をこすって犬の形をした怪物が走り通ることがある。
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ヤマイヌ 1983年 愛媛県 夜に生魚などを担いで山道を通る時、背後でドスンと音がする。見ると魚がなくなっている。それは山犬が魚を捕ったのであり、このことを山犬が憑いたという。
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オーイン,オクリイヌ 1971年 新潟県 オクリイン(送り犬)は夜道に人の後をついてきて、後ろ足で蹴って、転ぶと喰いつくといわれていた。
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ヤマイヌ 1985年 愛媛県 夜、生魚を担いで山道を通ると背後でドスンと音がして、調べると魚がなくなっている。これを山犬が憑いたという。
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ヨスズメ 1942年 高知県 夜の山道を歩いていると、チッチッチと鳴いてついてくる。これに憑かれると不吉がある。
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ヤマノ 1988年 長野県 山には山犬が出る。
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テング 1943年 長野県 夜隠れると、天狗にさらわれるからしてはいけない。
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ヤマイヌ,バケモノ 1975年 徳島県 山犬はお伊勢さんのお使いだという。おそろしげな声で鳴くが、人は食わず人を見守る。やぶ道を通っていて転んだ時大きな音がして「ヤットルワ」と化け物が言ったが、山犬が押さえてくれたおかげで助かった。
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ヤマンバ 2005年 島根県 夕方暗くなると、山から山姥が降りてきて旅人をとって食うという。
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ムカエイヌ 1956年 深夜の山中で行人を待ち受けて、それをやり過ごしてから頭上を飛び越えて危害を加える。
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オーカメサマ,オクリオオカミ 1956年 神奈川県 狼を呼び捨てにしたり悪口を言ったりすると食われると信じられている。道であってもしっかりしていると食われないが、転んだりするとついてきた狼に食われる。
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オオカミ,イヌ 1955年 山梨県 送り狼は人が転べば起こすので転ぶものではない。夜道に犬を連れて行けばつかれない。もしつかれると家に帰ってから菓子か何かを与えると良い。狼はいくら撃っても倒れず、立ったままで死ぬ。ある人が夜道を歩いていると狼が来たので栗の木に登ると犬梯子を作って登ってきた。また他の人が夜道で白いものが来たので栗の木に登ると狼が死人を背負ってやってきた。その時財布を木から落とした所、狼は死人の首を食い破ってまた背負って行った。など。
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ヨスズメ,タモトスズメ 1985年 愛媛県 真夜中に山道を歩いていると、ちっちっと鳴いてついてくるものがある。ときにはその声で行き先をさえぎられ、歩けなくなる。これをヨスズメに憑かれたという。タモトスズメともいう。ヨスズメは山犬の先触れだともいう。
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