キツネ 1977年 福島県 魚釣りの帰り、狐がついてきて提灯の火を消して魚をとる。「少しやるから、やめてくれ」と言って魚をやると、火を消してとるのをやめた。
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ヒダマ,キツネ 1938年 長野県 おばあさんが夜に桑を取りに畑へ行くと、提灯をこつこつはたく音が何度かした。おばあさんは淋しい気持ちになって帰ることにしたが、その途中も同じ音がする。自分の家の前でそのことを狐の仕業かと話していると、狐が大きな火玉になってみせた。
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キツネノチョウチン 1986年 京都府 夜、遠くでいくつもの提灯の火が灯ることがある。これを、狐が提灯を灯すと言う。火はずっと遠くに見えるが、実は狐はほんの目の前にいて人の目をうまくだましているのだという。
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キツネ 1952年 猟の帰りに風も吹かないのに提灯の火が消えてしまい、火をつけようとマッチを擦ってみると蝋燭が狐に取られてしまっていた。昔から右手に提灯を持つと取られるという。
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キツネ 1998年 奈良県 お爺ちゃんが他家でおよばれして、ご馳走を持って帰っていた。そうしたら、風もないのに提灯の火がパッと消えた。帰ってみたら、ご馳走がなくなっていた。狐が騙したのだった。
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キツネ 1988年 茨城県 狐はロウソクが好き。オクヤミの帰り、年寄りに「提灯は上に手を入れて持って歩け」と言われた。狐が下から尻尾かなにかで提灯をはたいてロウソクを取って食べてしまうから、それを防ぐためだという。
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キツネ,キツネノヨメイリ 1996年 神奈川県 むかし、おばあさんに「狐が出るから、夜は外に出てはいけない」と言われた。狐の嫁入るということも言っていた。「提灯が見えたら狐だ」ということもよく言われた。
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キツネノチョウチン 1994年 京都府 子供の時分、狐が提灯を灯すのを見たことがある。狐が提灯を灯しているという母の声に慌てて外に出てみると、はるか向こうの山すそに青白い光があっちに行ったりこっちに戻ったりしていた。
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キツネ 1987年 奈良県 子供の頃、父親が夜道を帰っていたら、向こうから提灯がいくつも来た。迎えに来てくれたと喜んだが、提灯が向こうに見えるだけで、足元に来なかった。狐にだまされたのだろうと言っていた。
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キツネ 1983年 千葉県 40年か50年前のこと、6月に田植えに行った帰りに、原で、先にボーッと明るいだけの動かない提灯が1つついた。5~6人くらいで一生懸命あたりを見回して、なかの年寄りが「狐だ。狐だ。」といった。その時、予備のろうそくがなくなった。
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キツネ,タヌキ 1985年 三重県 おばあさんはほうづき提灯が何百とついて、あっちに行ったり、こっちに行ったりゆれるのを見る。おじいさんは大きな提灯に驚き、帰ってみると魚が無くなっていた。それぞれ狐と狸だったのだろうということになる。
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キツネ 1972年 千葉県 明治30~40年代のこと。提灯を下げて歩いていると狐によくロウソクをとられた。狐はトウガラシが嫌いなので、山道を歩くときは提燈の中にトウガラシを入れて歩いた。
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キツネビ 1955年 岡山県 ある秋の晩、魚をザックに入れたおばさん二人が帰る途中で狐の火を見た。狐の火は青みを帯びて後光が差さない。いくつにも別れたと思うとまた集まる。一人は油揚げを右手に持ち、取られてたまるかと警戒して歩き、部落に着くと火は消えた。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が野原にわく湯に入って提灯を持って帰っていると、近所の人がぼんやりたたずんでいた。近付くと地蔵であった。提灯を後へ差し出すと狐が鳴きながら飛び出し、薮の中へ逃げた。
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キツネ,タヌキ 1998年 奈良県 お祖父さんが川で魚釣りをしていた。釣った魚は横に置いていた。すると、家が火事になったように見えた。慌ててお祖父さんが家に行ってみると、火事になってはいなかった。戻ってくると、魚が全部盗られていた。狸か狐かが騙したのだろう。
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キツネ 1973年 岩手県 1920年ごろのこと。江刺の人が夜、地蔵峠で狐に提灯の火を取られた。狐は物音も立てずに足元をグルグル回って火を取ったが、その人は気づかなかった。
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キツネ 1979年 岐阜県 道を歩いていて提燈の火が消えるのは、狐がロウソクを取るからだという。
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キツネ 1987年 岐阜県 夜道を提灯を灯して急いでいると、突然火が消える。火を灯そうとして提灯をすぼめると、狐に蝋燭を盗まれる。
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キツネ 1974年 栃木県 水車小屋に米搗きに行く途中、提灯が突然消えたので不思議に思いあたりを見ると、大坊主に化けた狐が「オーフケ、オーフケ」と言いながら川の中を歩いていた。気がつくと坊主などおらず、狐が逃げていくのが見えた。狐は提灯のロウソクが食べたくて化かした。
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キツネ 1939年 岩手県 男が家に帰る途中、夕立が降ってきたので杉の木の下で雨宿りして煙草を吸っていた。そのとき、男は狐を見つけて煙管で叩いた。すると、狐は逃げ、過ぎも夕立もなくなった。
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