ユメジラセ 1987年 岡山県 ある人の兄が戦死して1年位してから、夢に兄が兵隊さんに行く格好をして軍足をはいて歩く音がする。はっとみると兄が帰ってきている。帰ったの、と声をかけると、わしゃ行かないけんけぇ、といって出て行った。それでちょうど今のご主人と兄が同じ隊にいたので聞くと、兄がけがした後、兵隊さんと一緒に凱旋してきた日と、夢を見た日が同じくらいであった。父も母も見たことがないといったが、ある人のところには帰ってきたことを知らせに出てきたのだろう。
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ユメ 1966年 愛知県 ある母が船頭の息子の夢を見た。のちに息子は遭難していたことが分かった。
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ユメジラセ 1987年 岡山県 ある人の兄が戦死したときに富士山の夢を見た。富士山にずうっとしぶきのえらいのがかかって流れる。それがちょうど兄の戦死の日だった。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 1945年の8月、話者の妻が茅を採りに行ったとき、ボールのような丸いものがピョコンピョンと飛んでいくのを見た。その後、叔父がその日沖縄で戦死していたと言う電報が来た。霊が戻ってきたのだろう。
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ヒトダマ 1999年 宮崎県 1945年の8月、話者の妻が茅を採りに行ったとき、ボールのような丸いものがピョコンピョンと飛んでいくのを見た。その後、叔父がその日沖縄で戦死していたと言う電報が来た。霊が戻ってきたのだろう。
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(タンジョウノヨチョウ) 1935年 話者の体験談。兄の子が生まれるとき、母が忙しそうに祝事の準備をしており、鯉のぼりがまい上っている夢を見た。また話者の姉も、子どもを生む夢を見た。その晩、兄から手紙が来た。
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ユメ,ムシノシラセ 1936年 鳥取県 北海道にいた時、弟がお婆さんを連れて北海道へ訪ねて来た夢を見た。その服装が冬だというのに白い着物、しかも夏衣装だった。その夢を3回も見たので、電報で照会してみると、不幸があったということだった。
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ムシノシラセ 1936年 鳥取県 佐世保で軍艦須磨に乗っていた時、夢の中に病中の母が顔色が良くなって私を訪ねて来た。しかも着物は時節外れのものだった。すると母危篤という知らせがきた。急いで帰ったが、既に死んでいた。夢を見た時丁度死んだということだった。
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タマシイ 1974年 東京都 天和3年5月3日に普段から功徳を積んでいた女が死んだ。翌年3月3日にその女の妹の夢に死んだ女が現れ、後生の安楽を語り光明真言と念仏を唱えるように告げて夢は覚めた。
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(シノヨチョウ) 1935年 話者の兄の話。日露戦争の頃、長兄は大連に、病気だった次兄と話者は家にいた。長兄のもとに次兄がたずねて行き、枕元で話をした。その時は、長兄も「病気が重いのによく来てくれた」と喜んだが、よく考えたらおかしい。しばらくして電報で次兄の死を知らされた。
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ハハガユメマクラニタツ 1995年 福島県 中国での軍隊生活で胃腸を悪くして入院し、日々衰弱していたが、夢枕に母が立つや病気が緩解し、母の言う通り内地に還送され、瞬く間に快復した。母は病の電報を受けてから祈りを欠かさず、占いもしてもらっていた。
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マサユメ 1946年 妹の主人が旅行している間、妹は実家に泊まっていたが、夜に海で自分の夫が溺れている夢をみて飛び起きた。帰ってきた夫に尋ねると、夢に見た時間に海で溺れそうになっていたという。
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オト,ロウバ,ユメ 1985年 愛媛県 筆者の友人がある製材工場内の借家に移り住んで暫くして、夜中に井戸に水滴が落ちる音で目覚めるようになった。そしてある夜、老婆の白い髪に火がついて惨死する夢を見た。妻も同じ夢を見ていた。その家は戦争中に空襲で焼かれた老婆が火だるまになって井戸に飛び込んだ所の上に立てられたものだった。
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ユメ 1995年 福島県 妹の友子はお盆過ぎに帰郷の途中、乗用車を運転して大きな交通事故を起こした。生前かわいがってくれた祖母に崖から突き落とされる夢を事故前によく見たという。祖母のお骨は数年間お寺に預けたままだった。
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ジゲン 2004年 ある医師が長年五条天神への信心を怠らなかった。彼はある時夢で五条天神からの示現を受け,疫病を治すことができた。
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タマシイ 1949年 秋田県 魂は死の直前に故郷や生家、肉親などを訪ねる。樺太で死んだ兄は死の直前、夢現の中で「俺は故郷へ行って来た」と言ったそうだ。そのころ郷里にいた兄の息子は、夕方兄に会ったようだ、と語っており、その後まもなく死の報に接したと言う。
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シノヨソク,ユメミ 1944年 愛知県 身内の者が亡くなる時は、たとえどんなに遠いところにいても、夢見で知らせがあるとされている。
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(シノゼンチョウ) 1982年 群馬県 母親と北枕に寝た夢を見た。翌朝、母の死を知らせてきた。
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キエタフネ,レイカン 1936年 新潟県 荒れた海を引き返そうとせず進んだ船が、行方不明になり、天候回復後に調べてみたが見つからなかった。船長の妻がその夜、外套を着た夫が血で塗れた恰好で帰ってくるという夢を見たという。
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ガオウ 1986年 岡山県 弟の澄夫は昭和19年5月19日にサイパンで戦死したが、ちょうどその頃、父は水田で仕事をしている時に白い衣をつけた鳥のような姿をしたものが飛んできて、墓のある裏山に消えたのを見たという。死者が魂となり、このような姿になるのを昔からガオウという。
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