国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ユダテシンジ
1956年 宮城県
大きい湯立釜で熱湯を沸かし、これに神官が着衣のままで入り、息絶えるころに介添え人が助け出す。のち、その神官が一年中の農作物の豊凶・疾病の有無などを託宣したという。

類似事例(機械学習検索)

ツル
1936年 福島県
鶴が湯の沸いているところで傷を治していたので介抱してやると、後に美女が訪ねてきて、稲・粟と神書を置いていった.その湯は神の作ったもので、その地を開き、稲・粟を撒いた。
類似事例

ユノハナ,ユタテシンジ
1956年 宮城県
神官が笹の束で湯を浴びて託宣を伝える。この湯をかぶると頭病みが治り、目に塗ると薬になるといわれる。
類似事例

オユダチ
1964年 福島県
伝染病が流行するときなどに、おさごを供え、塩を入れた湯を煮立て、神がのりうつったまま幣束を湯に浸して人々にうちふる。熱湯だが不思議に熱くなく、湯がかかれば病気はうつらないといわれた。
類似事例

オヤクシサン,オンセン
1936年 鳥取県
長者の娘が病気になった。菖蒲にあるお薬師さんに平癒を祈ると、お薬師さんが娘の枕神に立ち、帰って柳の木の下を掘ると湯が出るのでそれを使えと告げた。その通りにすると、金色のお薬師さんの像が出てきて、熱い湯がわき出した。
類似事例

ヤクジン
1976年 東京都
天保8年2月下旬、次女の乳母が日暮れに急に寒気立ち、夜着を被って打ち伏せていたところ、翌朝になり、昨夜より風呂敷包みを背負った男が側にいると言った。これは疫神かと、種々の札を枕元に掛けたところ、男は立ち去ったといって全快した。ところが上野の祭礼に主人とせがれとで行ったところ、急に歯が痛くなり、家に帰ると治った。すると乳母が再び寒気を訴えた。そこで刀を抜き乳母を峰打ちにしたところ、男がすぐに立ち去るので、障子を開けて欲しいと言った。障子をあけると乳母はそこで倒れたが、そのまま起き上がり正気となった。早く塩をまいて箒で掃き清めよ、と言った。
類似事例

ヘビ
1986年 千葉県
五月節供には菖蒲湯を立てる。昔、あるところの姫が畑で小用をたしているところをヘビがのぞいており、それが男に化けて通ってきた。そのうち姫は重い病気にかかってしまったので菖蒲湯をたいて入浴させると小さな蛇がたくさん下って姫は健康を取り戻したという。
類似事例

ジゾウ
1922年 岩手県
兄が病気の時、お地蔵さんが棚から飛び出してきた。巫女を呼んで口聞きしてもらうと、誠心誠意看護すれば加護で回復させてやると言った、1代に1度は厄難を助けてくれると言い伝えられている。
類似事例

カマ,ウラ
1935年 岡山県
吉備津彦神社にはお釜殿があり、吉凶を占いたければ阿曾女という巫女に請えば、巫女は柴をたき、供米を篩に入れて釜の湯気にかざす。暫くすると釜は鳴動し、願主の願いが吉であるときは音が高く、凶であるときは低いという。これは昔、吉備津彦命が温羅の首をはねたときに、まだ生きているようだったので命はこれを釜の下に生められたため、その叫び声であるといわれている。
類似事例

キツネ
1955年 静岡県
狐憑きの人に来た方を問うと狐になっているから本当のことを言う。大釜で煮立たせた湯を禰宜が湯冷ましの祝詞を上げてかけると、狐憑きは正気に戻る。
類似事例

バンバアイシ
1960年 神奈川県
昔、ある信心者の夢枕に神が立ち「一の釜西方を流れる相模川の深いところにいる。自分の体は石で夫石は川下の江ノ島にいる。上流から訪ねてきたが、水が少なく下流に行けないから八幡宮まで連れて行って欲しい」と告げた。夢から醒めて一の釜に行くと、川底に老婆のような形の石があったため社の境内に移した。その後日照りが続いた時また夢枕に立ち、「自分を一の釜に入れると雨を降らしてやる」と告げたのでそうすると雨が降った。その後石はしばらく放置されたが、川下の人が井戸端の敷石として使った。しかし、一家中の人が病気になったため、行者の進言で八幡宮へと返された。
類似事例

ミガワリジゾウ
1987年 長野県
昔,女中や下男を沢山使っている長者がおり,昼食を田に運ぶ仕事を女中にさせていた。その中に信心深い娘がいて,村の地蔵の傍を通る時には一椀に飯を持って通っていたが,「娘が男の所に飯を運んでいるのではないか」と噂するものが出た。そこで長者は娘を問いただしたが,地蔵にあげているという娘の言葉を信じず,焼け火箸で顔を焼いて白状させようとした。ところが不思議なことに娘は火傷せず,地蔵様の額に火箸のかたがついた。その後,長者は貧乏になり,娘は無事に暮らしたという。
類似事例

ジガミノタタリ
1984年 新潟県
ある家の主人が風邪を引いたようになって寝込んだが、そのうちに口が利けなくなり、耳も痛くなってきた。入院したが、病名がわからない。「八海山」が神さまにうかがったところ、「地神さんの祟り」ということがわかった。その家の地神は屋敷の藤の木の根元にあり、毎日お椀1ぱいの飯を上げていたが本尊のムジナの眷属が多くなってそれでは足りなくなったという理由であった。早速たくさんの供え物をしてまつったところ、主人は急に回復した。
類似事例

ダイジャ
1962年 石川県
昔、旱魃のときにおやじが困っていると若い男が現れ、雨を降らせてやるから娘をくれと言って大雨を降らせた。男は実は大蛇であったが、姉娘は仕方なく嫁いで身ごもった。着物の裾に針をさしておくと蛇がつかないというが、身ごもった子をおろすには菖蒲湯につかるとよいというのでそうすると、四筋の蛇の児が出た。
類似事例

(ミガワリダイシ),(オマモリサマ)
1973年 長崎県
話者は20年程前肺病にかかり、その時専門医にあと半年の命といわれた。身代りのお守り様を一心に信仰すると、不思議に全快して現在は農業にはげんでいる。
類似事例

ゼンチョウ,リュウジンサマ
1946年 愛知県
息子の嫁が高熱で倒れたとき、厚く信仰していた近所の龍神様へ夜の11時ごろにお参りに行った。しきりに雨が降っており、傘が重くなって全身が汗でびっしょりと濡れた。一心に祈っていると神社の裏からすばらしいうなり声が聞こえ、嫁が助かると思った。家に帰ってみると熱は下がっていて、その後全快した。
類似事例

ヒケシジゾウ
1936年 島根県
火事になったとき、見知らぬ坊さんが鎮火の手伝いをした。村人は喜んで何方様かと尋ねると、火消し地蔵であると答えた。
類似事例

ママノカネヨメ
1965年 山形県
ままを食わずによく仕事をする嫁を不思議に思った男が、ある日梁の上から嫁を観察した。嫁が髪の中をざぐっと開けると口があり、大鍋で焚いたままを流し込んでいた。男は嫁を里に帰す途中で食われそうになったが、蓬と菖蒲の生えた所に逃げ込み助かった。
類似事例

サジカミミョウジン
1983年 東京都
子供たちが明神様の御神体を水に浮かべて遊んでいたのを、部落のおじさんが取り上げた。すると、2,3日後に熱病の病人が多数出た。水浴びしたかった明神様を取り上げてしまったのでこうなったという。御神体に水浴びさせると治った。
類似事例

ユツボ
1936年 京都府
昔、この池に霊泉が湧き、それを汲んで湯壷に湛え湯となし浴すと功験神のごとくであったという。
類似事例

テング
1955年 東京都
大畑淵には昔川天狗が棲んでいて、あるとき嫁をもらった。ある夜天狗の嫁がある家に膳椀を借りに来たので、喜んで貸すと、いつの間にか返してあってみみずが入っていた。熱病の人にみみずを煎じて飲ますと全快した。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内 ENGLISH