ヨウジ 1926年 埼玉県 岩槻の大光寺に、日蓮が楊枝を挿したところ成長した柳が、池の岸にあった。
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ツマヨウジ 1926年 山口県 豊後の炭焼き小五郎の長者の娘である般若姫が都に上る途中、清水を求めて爪楊枝を挿したら、泉が湧き出て楊枝は成長して柳になった。湘江庵の井戸と柳の由来である。
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ヨウジ 1926年 宮崎県 西諸県郡加久藤村長江浦字出水に、性空上人が行脚したとき、楊枝を池に挿み、加持したところ、水が湧き出た。その楊枝は活きて柳となり、根無柳と称している。
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ヤナギノエダ 1926年 宮城県 桃生郡の和淵神社のあたりは、かつて柳原だった。昔、源義経が笈に入れてきた柳の枝を地に挿して志願を淵の可身に祈ったのが起源であり、このため、笈入柳という。
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ニチレンショウニン,ツエ,イズミ 1967年 山梨県 昔日蓮上人が通った時、水を飲みたくなって一人の姥に水を求めると、姥は遠方まで水汲みに行って上人に出した。日蓮は気の毒に思いそこに杖をつき立てると泉が湧き出した。今もこれを姥清水と呼んでいる。
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リュウジョ 1981年 岐阜県 昔琵琶湖に住む竜女がこの寺でお産をした。子供は寺に残され、成長して名僧になった。
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カッパ 1991年 滋賀県 昔知内川の下出と落合の間に1本の柳が生えていた。夏になると子供が遊んでいたが、ある日男の子が死んで浮かび上がった。渕にいる河童が子供を引っ張りこんでお尻から血を吸うのだという。これを聞いた下出の忠栄寺の坊さんが21日間渕で経を唱えてからは河童は出なくなったという。
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ヤマンバ 1926年 長野県 駒ケ岳西北の山中に、山姥の池がある。昔、麓の大原の娘が嫁に行った後に山姥となり、柳の杖を突いて山野を放浪し、池に身を投じた。杖は成長し、柳の木になった。
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コウボウダイシ 1931年 東京都 昔、旅の僧が飲み水を求めたとき、心のやさしい女性が機織の手を止めて遠くから新しい清水を汲んできてそれを進めた。水に不自由していることを知った僧は水を出してやるといって、柳の木か何かの枝を地面に突き刺すと、そこから泉が湧き出し、井戸になったといわれている。そのときさした木は根付いて大木になったという。
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リュウジョ,リュウグウヒメ 1977年 福島県 楢木淵の竜女が常在院の源翁和尚に説法を頼み、救われた。お礼に寺の殺生石の下に水を引いた。竜女がその後お産のときに温めて抱いた石も寺にある。
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〔オイイリヤナギ〕,ミナモトノヨシツネ 1956年 宮城県 和渕明神に源義経が武運を祈って、笈の中に入れていた柳の枝を地に挿したところ、それが繁茂し、地名となる。
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ホウギョク 1955年 愛知県 大旱魃の時、大智院の法印が硯の墨汁を雨乞いの宝玉にかけて祈願すると、たちまち大雨が降ったという。
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チチガミ 1956年 宮城県 老杉の根方に小さな泉があり、堂の中に姥神の石像を安置してある。用明天皇の妃玉依姫が下紐石の上でお産をした時乳の出がわるかったが、神託でこの泉を発見し飲んだところ乳が出たという。乳母神像の乳房を削り取って粉にして御飯に炊き込むと産婦の乳が出て、嬰児も丈夫になるという。お礼参りに奉納する縫いぐるみの乳房が沢山堂にかかる。
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ウブシミズ 1967年 福島県 明徳の頃、地頭石塚某が子の無いのを嘆き、八幡様に祈願した。懐妊したものの13ヶ月になっても生まれないので再び祈り下山したら、男子が生まれた。そのとき清水が湧き出て、それを産湯にしたので、産清水というようになった。後にこの男子は日任上人となった。
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ニチレン,シミズノサクラ 1935年 山梨県 文永11年閏5月17日に日蓮上人がこの村を通過しようとした時に、大変のどが渇いたので、持っていた桜の枝を地に打ち込み、祈願を込めたところ忽ち清水が湧出したという。その桜は根付いて木になったという。
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サケ,イド 1967年 福島県 昔、勿来に孝子がいた。母親が酒好きであったが、貧乏なので飲ませることができない。それを悲しく思いながら、ある日家の後ろに井戸を掘った。すると酒のような水が湧き出、それがたいへん良い酒だったので、母親に飲ませて喜ばれたという。井戸を掘った鍬は出蔵寺にあるといわれ、大同2年にこの寺が建立されたときに、縁起が良い鍬として地ならしに使われたという。また、井戸は現在酒井関根の蛭田源右衛門という人の屋敷裏に跡が残っているという。
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ヒトツメガエル 1988年 奈良県 役行者の母の刀良売が奥田の蓮池の堤で療養していたとき、五色の霧が立ちこめて池の中から蓮の茎が伸びて2つの白蓮が咲き、金色の蛙が鳴いた。刀良売が萱を1本投げると、霧も蓮も消え、蛙も褐色に変わって一つ目になってしまった。刀良売は病が重くなり、ついには他界した。以来奥田蓮池の蛙は一つ目蛙だという。
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ヨウジ 1926年 大阪府 鳥飼村に菅原道真が左遷の折に楊枝を地に挿して身の末を占ったところ、成長して柳になった。
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ウロコ,イルイ 1992年 山梨県 娘が池で泳いでいると、池の中で異類と交わって子供を生んだ。その子供には3枚の鱗が生えており、長者となった後に入道して寺の開基となった。
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ウメ,ノキバノウメ 1956年 宮城県 掃部という富者の一人息子小太郎が観音を信心して軒端に一本の梅を植えた。父が旅先で象潟の商人の娘を嫁にもらうことを決めて帰ってくると小太郎は死んでいる。娘は一旦夫と決めたからには生死にかかわらないと、養女になって孝養をつくし、掃部没後は松島寺で尼となり、名を紅蓮とする。ある時小太郎の植えた梅が咲くのを見て「植え置きし花のあるじははかなきに軒端の梅は咲かずともあれ」と詠むと翌年から咲かなくなり、「咲けかしな今はあるじと眺むべし軒端の梅のあらん限りは」と詠むと翌年からまた咲くようになった。
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