キツネ 1993年 岩手県 夕方、抜けたお爺さんが山道を行くと、だんだん明るくなってきた。変だなと思いながら明るいところに出て、着物のまま川の中を歩いて、水浴びもした。人に声をかけられて戻った。狐に騙されていた。
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キツネ 1983年 東京都 おばあさんが、夜に山道を通っていると、「コッチだ、コッチだ」と案内する者がいる。ついていって家に帰りついたと思ったら、山の中だった。狐に化かされたらしい。
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キツネ 1984年 山梨県 結婚式の帰りの夜道をご馳走を持って歩いていたら、狐に「こっちだこっちだ」と声をかけられて連れ回され、おみやげを取られた。
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キツネ 1985年 三重県 ハデな着物を着たきれいな女の人が、山の坂のところから出てきたので話しかけると、どこかに行ってしまう。しばらくすると鉄砲を持った人が、狐は来なかったかと山から下りてくる。もう少しで連れて行かれるところであった。
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ギッシャヲヒクオト 1981年 京都府 夏の終わり頃の日暮れに山からの帰路、谷沿いの道を通ると辺りが明るくなり牛車を引く音が後ろから聞こえてきた。しかし道を曲がったら元に戻った。狸が化かそうとしたのだろう。
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アオイコロモノモノ 1983年 香川県 畑仕事をしていたら、何者かに何度もつきとばされた。帰る途中、池の側の道に真っ青な着物を着たモノがいて、「ああつらい」と言っていた。「つらけりゃ救うてやるけん、生あるもんなら名をなのれ」と言いつつ通って後を見ると、何もなかったという。
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テング 1974年 山梨県 山にいると、天狗が「オイオイ」と声をかけてくることがあるが、それに返事をすると連れて行かれてしまうという。
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ヘビ 1968年 奈良県 怪しいものが夜な夜な娘の所へ通って来たので、その者の着物の裾に糸をつけて辿って行ったら、大きな蛇だったという話がある。
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フクロサゲ 1956年 狸が樹の茂みの上におり、人がその下を通ると、白い袋を下げてよこして脅かしたといわれる。
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ヤマオトコ 2001年 青森県 釣りをしていたら暗くなってきてしまったので、その日はそのままそこに泊まることにした。すると、寝て一時間ほど経ってから、「起きろ」と声をかけられた。着物の袖から声をかけた者を見ると、髭の沢山生えた大男だった。それは山男であっただろうと言う。
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ヤマオトコ 2001年 青森県 釣りをしていたら暗くなってきてしまったので、その日はそのままそこに泊まることにした。すると、寝て一時間ほど経ってから、「起きろ」と声をかけられた。着物の袖から声をかけた者を見ると、髭の沢山生えた大男だった。それは山男であっただろうと言う。
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キツネ 1963年 岡山県 西山から小西への帰り、山の上に火が見えて「助けてくれ」と女の叫び声がしたので近付くと、後ろから目隠しをされた。その手から逃れると日が暮れて真っ暗で、自分の知らない山奥にいた。「ホーイ、ホーイ」と叫びながらほうほうのていで山を下った。人にきくと「狐にだまされたのだ」と言われた。
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タヌキ 1992年 奈良県 狸がきれいな着物を着た娘さんに化けて出てきた。男の人がついていったら、寂しい所に連れて行かれた。そして男の人は険しい崖を上って帰ってきたという。
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タヌキ 1991年 愛媛県 話者が山で木を切っていると大きな音がする。誰か松でも切っているのかと見に行くが、なにもない。炭焼きのために泊まり込んでいると、山の中から「おーい、おーい」と呼ぶ。返事をしても誰もいない。そこで罠を仕掛けると、次の日狸がかかっていた。
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キツネ,ヒノタマ 1976年 山形県 夜遅く歩いていると狐に化かされる。夜道を歩いていたら、狐が現れて逃げていった。少し歩いていたら、提灯のような火の玉が現れた。驚いて逃げ、それからは村の人たちは夜遅く歩かないようになった。
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アカゲノオウシ,タヌキ 1929年 長崎県 桶屋が夜遅く歩いていると、目の前から大きな物が向かってきた。提灯が消えたと思うと、目の前に赤毛の牡牛がいた。避けようとするが避けられず、桶屋があぐらをかいて座り「生あるものなら家に来い」というと、牛は消え、急に寒気が襲った。このあたりでは狸がいろいろな姿に化けて出るという。
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キツネ,タヌキ 1991年 奈良県 小学校に通っていた頃、学校に行く途中の坂のところにある框の木に、夜になると格子模様の着物を着た人が出てくると言われていた。そのため、そこを通るのが怖く、いつも走って通った。見たことはない。狸か狐の仕業なのだろうか。
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コリ(ゾクシン) 1927年 大阪府 特に夜歩いている時に、狐や狸に欺かれると怖いものである。
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キツネ 1981年 三重県 狐が人を化かす。化かされた人は頭に着物を載せて「ああ深い、ああ深い」といって田んぼの中を歩いた。
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ニュウドウボウズ 1933年 長野県 峠を登っていたら、今までよい天気だったのに俄かに真っ暗闇になった。すると入道坊主が現れ、怖くなって逃げ出した。これを聞いた村人は、狸か狢の仕業だろうと噂した。
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