ダイジャ 1954年 福島県 川の端部落の沼に、大蛇が住んでいて、日照で水に困るとこの沼に木や石を投げ込んで荒らせば、主の大蛇が怒って雨を降らせるという。
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ダイジャガオコシタオオミズ 1987年 長野県 ある日,二人の猟師が本沢にやってきた。岸の茂みに大蛇がおり,恐ろしくなった若い猟師は年上の猟師の制止にもかかわらず鉄砲で大蛇の頭を撃った。大蛇は死なず,淵に飛び込んで見えなくなった。覗き込んでみたが影も形もなく,やがて淵の中からもうもうと霧が立ち昇り,真っ黒な雲が空を覆った。その日から3日間大豪雨となり,近辺の村に大きな被害が出た。5日目になってようやく晴れた。村人の中に,蛇が流れ下っていくのを見たものがおり,きっと赤沼の池の主が池と一緒に流れ下ったものだと言い合った。
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ダイジャ 1987年 奈良県 草刈にいって整地作業をしていたら変な音がした。見てみたら、大きな蛇が鼾をかいていた。驚きすぎて、2・3日寝こんだという。
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ダイジャ 1979年 茨城県 開墾しようとした土地には昔から住む大蛇がいたので、始める前に大蛇退散の祈祷をした。工事終了後の田植えの頃、大蛇が現れ、その姿を見た村人は死んでいった。人々は神社を建て竜神社と名付けて大蛇を祀った。
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ヘビ 1979年 茨城県 春には農民が溜池に草刈にくる。ある農夫が草刈に夢中で蛇が近づいてくることに気づかず、蛇の首を切り落としてしまった。直後に嵐となり、田畑は流された。農夫が家で鎌を見ると、大蛇の頭がささっていた。そのまま農夫が家を飛び出し、行く先不明となった。
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ダイジャ 1970年 岡山県 鞍淵という淵で雨乞いをする。かつて、洪水のために出てきた隣村の池に住む大蛇が杉の枝に引っかかっていたので殺した。その骨を焼いて灰にして鞍淵に捨てたので、蛇気があるからだという。
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オオキナヘビ 1968年 奈良県 田へ大蛇が降りてきて、田螺をとって食べ、その貝殻を積んでおくといい、通った後は必ず草が倒伏しているという。
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ダイジャ 1967年 福島県 和久沼、赤宇木沼、新田沼には昔、それぞれに共通する大蛇が住んでいた。1つの沼に糠をまくと必ず他の沼にも糠が浮いたといわれ、今は2つになったが、田植えの時には雨が降るといっている。
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ダイジャ,タタリ 1984年 長野県 大きな松の木があり、蛇が住んでいた。以前は大きな穴があったが、今では見つからない。そこには草を刈っていない部分があり、草刈りをすると祟りがあると言われている。
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ヘビ 1989年 長野県 春、カリシキ刈りをしていた人が一把束ねておいたところ、その上に一匹の蛇が乗っていた。気にせずに二把めを刈り横に置き、三把めを束ねる頃、蛇は二把の上に長く伸びていた。その後一把ごとに蛇が大きくなるので、その人は気づかれないように木を伐ってきて、蛇を打ち殺した。三ヶ月ほどして行くと殺した蛇は骨だけになっていた。その人が骨を蹴り飛ばすと骨が足に刺さり、蛇の毒が体に回って帰宅後まもなく死んでしまったという。
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ヌマノヌジ,ダイジャ 1976年 秋田県 堂ヶ岱堤には沼の主、即ち大蛇がいた。村人が供物を捧げないので大蛇は沼の土堤を壊した。古老の話では、沼には赤と黒の主がいて八巻山方面で遊び、月夜の晩には巨体を沼に浸して戯れることもあったという。
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ダイジャ 1984年 福島県 口太山の夏無し沼の主の大蛇が度々暴風雨や山崩れを起こして田畑を駄目にするので、恵知之丞という若者の指導で沼の堤土手を壊して、沼を干すことになった。大蛇は風雨を起こして抵抗したが、やがて土手は壊れ沼は狭くなった。その日の夕刻に、恵知之丞の家に蛇の目傘をさした美女が来て「長々お世話になりました」と挨拶をし、消え去った。その夜、大蛇は黒雲に乗って夏無し沼から吾妻山の女沼に移ったという。
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ダイジャ,ダイジャノチ 1989年 長野県 温田から来る途中に沼があり、大蛇が住んでいた。大蛇は男に化けて矢野部落に住む娘に通い、娘は子を孕んだが、男の正体が分からない。親が入れ知恵をして娘は男のほっかぶりの手ぬぐいに糸のついた針を刺した。親が糸の跡をつけていくと、蛇が蛇の親に「鉄の毒で死ぬが、子供を残した。ただ、蓼を飲ませると子が落ちる」と語った。娘の親は娘に蓼を飲ませ、子を堕ろした。沼から流れてくる水が時々赤くなるのは、蛇の血のせいだという。
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ダイジャ 1984年 山梨県 ある村人が白滝の渕へ大きな石を落とした。ところが翌朝、渕に行ってみると石が元通りの所にある。その話が村人に広がったあとに大水があった。その流れの中を提灯のような眼をした大蛇が流れていった。村の人は石の原因は渕にすむ大蛇のせいだと言い合った。
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イヌ,ダイジャ 1940年 大阪府 昔、夫婦2人で草刈をしていたところ、犬がしきりに吠えてなきやまない。とうとう2人は犬を斬り殺してしまうが、2人に迫っていた大蛇から2人を守るためにしたことだということがわかった。
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ダイジャノタタリ 1984年 埼玉県 ある沼の主は大蛇で、その大蛇を朝日根の猟師が撃ち殺したところ、たちまちその沼は崩れてなくなってしまった。そして、その大蛇のたたりで、その猟師の家の男の子の脇にはコケラがでるようになったといわれている。
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ヘビ 1966年 埼玉県 百姓の喜右ェ門が草刈り場で大蛇を鎌に引っ掛けてしまう。ところが大蛇には頭がなかった。その夜喜右ェ門宅に入った盗人が、光るものが草刈り籠から飛び出して水がめに入るのを目撃する。それは復讐しようとした大蛇の首で、盗人は喜右ェ門に感謝される。
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ヘビ 1971年 静岡県 山の上から石がころがり落ちてきて、一匹の蛇がつぶされる。もう一匹の蛇が大声で暴れたため、淵がつぶれ、土砂崩れ、山鳴りがおこる。蛇の血で今も川原の石が赤い。
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ダイジャ 1932年 福岡県 本村の山に昔大蛇がいた。ある猟師が鉄砲で仕留めたが、蛇は死ぬとき「お前の命もあと一年だ」と言い残した。翌年猟師が近くに来た時蛇を仕留めた場所へ行ったところ、白骨となって残っていた。何かのはずみで骨で足を突いたが、それが原因になって猟師は死んだ。
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ヘビ 1967年 福島県 昔、1人の若者が沼のほとりで休んでいたら、1匹の蛇が現れ若者の歌を聞いているようだった。若者が鎌で蛇を切り殺したところ、蛇は2匹の大蛇になり若者に襲いかかった。鎌で切るほど蛇は増えたが、沼に蛇を投げ込むことができた。すると沼はたちまち大海のように荒れ始めた。家に帰った若者は、まもなく身体中に鱗のようなものができ死んだ。沼はその後田になったが、耕す人は皆身体に鱗のようなものができ死んでしまうので、耕す人もいなくなり、今は蛇塚として残っている。
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