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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ガオロ,(カッパ)
1980年 岐阜県
母親が子供を背負って淵を通りかかったところ、子供に被せてもいいような帽子がくるくる回っていた。拾いに行ったところ、ガオロに引っ張られた。そこで、その淵は子持ち淵と名付けられた。

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ヒトトリフチ
1991年 奈良県
人取り淵というものがあり、昔から子を取られたという伝説がある。今から70年ほど前、人取り淵に行くと、子取りが出るといって、よく脅かされた。
類似事例

ガオロ
1958年 岐阜県
子を抱いた女が田植えに使うオオアシ(泥田で使う大型の下駄)を買いに行く途中、渕を通りかかると水面にオオアシが浮いていた。拾いに渕におりたらそれはガオロが化けていたもので、女と子供は渕に引き込まれてしまった。
類似事例

ガオロ,(カッパ)
1980年 岐阜県
ある男性が淵の傍で馬を洗っていると、ガオロが馬を淵に引きずり込もうとした。しかし、馬が逆にガオロを引っ張り上げて家まで連れて行ってしまった。それを助けたことがあるという。
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フチノヌシ,ハタオリヒメ
1967年 福島県
日照りのとき、淵の主に、雨を降らせてくれたら娘を1人やると祈ったところ、雨が降り、淵の主が現れ娘を連れて行った。後になり娘は行者の姿となり現れたり、竜宮の使いで機織り姫であるといったりしたとも言われている。
類似事例

カッパ
1931年 岩手県
河童淵というところがあって、近年まで河童の出現が伝えられていた。河童はキュウリ畑にきて、時々盗んで食っているのを見たという伝えがあった。
類似事例

フチザル,カッパ
1924年 岩手県
淵猿とは河童の異名。変な子どもが淵の岸の岩で遊んでいた。馬子はそれを河童だというが、和尚はそうではない、淵猿だといった。
類似事例

カッパ
1928年 愛知県
ミラネ淵には河童が住むと伝えられている。あるとき、馬の尾に河童が掴まったまま引き摺られてきたという話がある。
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ゴゼンサマ
1967年 福島県
乙女淵とか御前淵と呼ばれているところで、昔、大家の娘が紅花を摘みに行って、水鏡で自分の顔を見ていたら、御前様にみいられ淵の中に引き込まれた。その後、ある男が淵に鉈を落とした。鉈の柄が近くに見えているので取りに入ったら、前にいなくなった大家の娘が機を織っていた。娘は、ここにいることを誰にも話さないでくれと、布をくれた。男が淵から上がると3年が過ぎていて、家では三回忌が行われていた。もらった布はいくら切ってもなくならず、どこまであるのかとほぐしたら、そのとたん男は死んだ。盆の16日はこの淵へ流し機といって、機をつくり流すという。これをしなければケチがつくといわれ、どんなことがあってもやらなければならないといっている。
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ダイジャ
1967年 福島県
川が二股に分かれているうちの、低いほうの川原に家が一軒あり、どんな洪水にも水は家に上がらないが、昔は水が出るたび流されていた。母親は嘆息し、家が流されずに済むなら、3人娘の2人を淵の主にやってもよいとつぶやいた。その後、毎日のように若侍が尋ねてくるようになり、水難はまぬがれるようにするから娘を欲しいといった。娘をくれてやった後、父親は娘が淵の傍で髪を洗っている夢を見た。目が覚めると枕元に3反の大蛇の髭で織った毛織物があった。この家に祝い事があるたびにこの織物を淵に供えると、100人前の椀を借りることができるようになった。3度目に借りたとき、椀の蓋を流してなくしたので、それからは反物を供えても効果は無かった。反物を見るのも恐ろしいので、占ってみると反物の祭りをしていないからだとわかった。近くの竜門寺に納めて祭った竜門寺の井戸とこの淵は続いているという。
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ヘビ
1962年 徳島県
蛇淵という淵の上に家があり、痣や傷一つない、きれいな娘がいた。娘は、夜になると男がそばに来て寝ると訴えた。障子も開けず、ものも言わず、冷たい体だという。糸を付けた針を男の着物に刺して辿ると、淵の上に行きついた。そのうち娘は産気づき、おりものをたらいで受けると何杯分もの蛇の子が産まれた。竹藪に捨てると蝶々になって飛び、娘は死んだ。
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カミカクシ,カクシガミ
1984年 新潟県
子どもが夕方に「かくれんぼ」をすると「神かくし」にあった。夕方に、外で泣いていた子の声が聞こえなくなり、子どもがいなくなった。探すと川の淵に浮いていた。「かくし神」にあったものだという。その淵はその子の名を取って「ウシ淵」という。
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ワンコブチ,リュウ
1989年 長野県
昔、村人は何かあるたびに淵の主である竜から椀を借りた。いくつ貸してくれと頼むと、その数だけ淵の底から出てきた。ある人が借りた内の数個を返さなかったため、以来、淵の主は椀を貸してくれなくなった。わんこ淵はおお淵といい、小道木地区にある。
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フチノヌシ
1931年 長野県
昔、嫁さんが白馬に乗って淵を通りかかったとき、白馬は嫁さんを乗せたまま淵に入り沈んでしまった。それから年月が流れ、また百姓の白馬が淵に飛びこんでしまった。村人は淵の主が白馬を引きこむためだと言い、白馬ケ淵と呼ぶようになった。
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ダイジャ
1967年 福島県
川が二股に分かれているうちの、低いほうの川原に家が一軒あり、どんな洪水にも水は家に上がらないが、昔は水が出るたび流されていた。母親は嘆息し、家が流されずに済むなら、3人娘の1人を淵の主にやってもよいとつぶやいた。その後、毎日のように若侍が尋ねてくるようになり、水難はまぬがれるようにするから娘を欲しいといった。それから、娘が時々いなくなるので不審に思い、ある時娘をつけてみると、淵の傍に大蛇が巻いている中に座っていた。母親は驚き帰ったが、若侍の訪問は止まないので娘をくれてやった。幾日か後娘たちが泊まりに来た夜、私の姿を見ないでくれという。恐る恐る見てみると2匹の蛇がいたので肝を潰した。娘は姿を見られたことを悲しみ、再びお目にかかれないと、形見に片方の下駄と鱗を一片残して去った。
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ゴランボ
1985年 和歌山県
昔、奉公に来ていた男が、淵に頭を洗いに行ったまま帰って来なくなった。見に行ってみると、川に浮いていた。ゴランボに引き込まれたということであった。肛門が開いていたという。それからヤスタロウ淵と言うようになった。
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ヘビ
1997年 高知県
きれいな娘さんのもとに、男が毎晩来た。親父が跡をつけてみたら、洞穴の中に隠れた。そこで菜種油を流し込んで火をつけたら、燃えた蛇が飛び出してきた。蛇が淵に飛び込むと、淵の水が沸き上がった。それでわくが淵と言うようになった。
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ゴウラン
1981年 和歌山県
川で遊んでいた子どもがゴウランに川に引き込まれたので、神主に拝んでもらうとゴウランは岩の間に隠れた。岩で火を焚いて追い出し、捕えて見世物にした。死んだ子の名前を取って、そこをモンジロウ淵と呼ぶ。
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ヨメコフチ,ジャタイ
1939年 秋田県
ある嫁の一行が淵の近くを通ったとき、大嵐が起こって嫁が淵に引きずり込まれた。親が娘を捜すと、水底に半ば蛇体となった娘がいて、主の妻になったといい、夫に見つからぬうちに父を帰した。
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カッパ
1968年 岩手県
砂鉄を積んだ牛が7頭浅瀬を渡っていると、淵の深みへ引き込まれ、水中深く没して姿を現さなかった。河童に引き込まれたのだと言われた。その淵は黒金淵と呼ばれるようになった。
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カムロスイジン,オカヨ
1984年 長野県
乞食の娘が金持ち夫婦に養育された。ある時友達から乞食であったことを知らされ行方をくらます。葬式をした夜に娘が夫婦の枕もとに立ち、淵の主になったので死体を捜さない事、赤い帯と下駄がほしい事を伝えた。以後淵に雨乞いすると雨が降る。
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