バク 1957年 山形県 天上にはバクがいて夢を支配している。悪い夢を見たら、誰にもしゃべらずにテントサマ(太陽)に向って「ヨンベの夢は天のバクに進ぜます」と3回唱えて拝むと悪いことが避けられるということである。
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バク 1977年 秋田県 悪い夢を見たときは「ばくにあげ申す」と三回唱える。すると災いから逃れる。
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(ゾクシン),バク 1936年 熊本県 悪い夢を見たときは、起き抜けに「ゆうべの夢は獏に食わせる」と3度唱える。
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(キショウ,テンタイニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 三日月を毎日拝むと難を逃れる、流星が消えないうちに願い事をすると叶えられる、五社山をお参りすれば雷の災いから逃れられる、雷鳴のとき桑の枝や葉を門口に差すと落雷よけになる、線香を立てて呪文を唱えると雷が落ちない、などとされる。
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カミナリ(ゾクシン) 1976年 栃木県 雷の時は麻カヤをつる。カヤの周りを雷がまわって中に入らない。雷の時は線香を立てて「クワバラ、クワバラ」と唱える。雷の時はユカキボウを燃すと落ちない。発雷の時、年越(節分)の豆を食べる。相撲をすると雨が降る。など。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 天気雨は人死が出る。鼠が神棚の注連縄をかじると火事になる。ノボリヘビ(山道を登る方向に進んでいる蛇)は吉、特にヤマカガシのそれは大吉、その年に初めて見る蛇をハツヘビといい、対面するように出会うと一年運が良く、同方向に出会うとよくない。また初夢が青大将で、しかも蛙を飲んでいる夢なら、その年は食うに困らない。からすが柿の木で鳴くと付近の家で不幸がある。朝蜘は恵比寿様にあげる。夜ぐもは泥「仇を取りにやってきたのだから、親と見えても殺せ」という。
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(ゾクシン) 1968年 愛媛県 一富士・二鷹・三茄子の夢が良いという。葬式・火事の夢は良いという。棺桶が家へ入る夢は良いが、反対に出て行く夢は悪いという。親の夢をコタオマエといい、不幸があるという。蛇の夢は良いが、3日間人に言ってはいけないという。歯が抜けた夢は良くないという。子供が生まれる夢を見ると、人が死ぬという、など。夢に関する俗信。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 マキノ町の俗信。蛇が交尾しているところを見ると、出世するという。朝、鉄砲を氏神様に向けて撃つと怪我をし、夕方、墓地に向けて鉄砲を撃つと死者が出るという。火事の夢でも、火が燃えている夢は良いが、くすぶっている夢は悪いという。大黒柱に釘を打ち込むと、長男に悪いことがあるという、など。
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ゼンチョウ,アクム,キチム 1946年 岐阜県 悪夢を見たときには、朝早くに南天の木にその夢の話をすれば悪夢は消える。また、悪夢を見たときには午前8時までに誰かに話し、吉夢を見たときには他人に語らないのがよい。語ると夢が他人のもとへ行く。
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ハカゼ 1964年 高知県 ハカゼは生暖かい風で、あたると病んだり死んだりする。冬に山や川で凍え死んだ霊がなる。あたったら家に入る前に箕を逆さにして「ハカゼ落し」と三回言う。治ったときもまじないを唱える。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 お腹をサルに踏ませると、兄弟がそっくりになるという。メンドリが鳴くと、悪いことがあるという。生き物を殺すと、夜に耳に入るという。蛇を指差すと、その指が腐るという。火遊びをすると、寝小便をするという。悪い夢を見たらすぐに他人に話すという。ほうき星が飛ぶと、戦争が始まるという。笑いながら柿の木から落ちると、死ぬという、など。吉凶に関する俗信。
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バク 1940年 秋田県 正月二日の晩に嫌な夢を見たら、翌日のうちに「ゆうべの夢は天の獏に上げます」と三度繰り返して、空を仰いで言ってしまうと、獏が食ってしまう。
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カミナリ 1966年 静岡県 雷は地の底にいるナマズか猫のようなもの。雷除けには、縁側に線香を立て、念仏や「クワバラクワバラ」を唱える。雷の落ちた木を雷木と言い、焚き物にしない。
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(ゾクシン) 2002年 香川県 一宮の俗信。正月に歯が抜ける夢を見るのはよくないという。くどの火を吹くと人が来るという。蛇が木に登ると雨になるという。大水の夢は良いという。烏鳴きが悪いと、人が亡くなるという。流れ星の間に早口で何か言うと、金持ちになるという。七夕に髪を洗うと、髪が長くなるという、など。
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(ゾクシン) 1977年 福島県 高郷村の俗信。マムシの初夢を見ると金が入るので良いという。牛の夢も良いという。火災や不幸に見舞われる家にはツバメは入ってこないので、ツバメが入ってきて巣を作ると小豆飯を炊いて祝うという。春先早くに女性が死ぬと、その年は不幸が多いという、など。
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ヤマノカミ 1936年 山の神が山小屋を揺すりに来る。あるいは小屋の近くに大石が落ちる音がしたりする。この霊験は「山天狗」と呼ばれることもある。小屋の向きが悪いためとされ、直ちに向きを変えた。中には「鉄砲を3発撃つと良い」という者もいたが、そのような者は多くなかった。
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カミナリ,(ゾクシン) 1932年 沖縄県 雷鳴が激しいときは「桑木のまた」と叫んで雷を脅す。昔、雷が桑木のまたにはさまれて死んだことに由来する。
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(ゾクシン),イタチ 1933年 奈良県 「いたちの一声泣き火に立つ」といって、いたちが一声だけ鳴くのは縁起が悪く、火事になるといわれている。流しで3遍水を流すとよい。
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グヒン 1980年 福島県 昔、山小屋で寝ていると突風が吹いて木が倒れる音がした。翌朝見に行っても何も倒れていない。また石が飛んで来て岩などに当たるような音がする。また夜寝ていると小屋ごと持ち上げられることがある。天狗の悪口を言わないでいると元に戻る。
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(ゾクシン) 1974年 宮城県 花山村の俗信。トウキビの根が地面より上に出た場合は洪水があり、出ないと洪水はないという。魚を捕る夢を見て、生きた魚を捕まえる夢なら良いが、死んだ魚だと死ぬといわれている。馬が暴れる夢を見ると、家の中でもめ事が起こるといわれている。夜にカラスが鳴くと、夜逃げがあるといわれている。狼に頭の上を越されると良くないので、高い物を持って歩くといわれている、など。
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