イヘーヤマ 1978年 東京都 ある人が山林を買い受けたが、身内に不幸が続く。ウカガイを立てると、買った山はイヘー山(位牌山)といって、非常に縁起が悪い山であることがわかった。そこで祠を作り、祈願を欠かさなかった。
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リュウジンサマ,ヘビ,イエノカミ,タクチノカミ 2001年 青森県 某家では、屋敷地に蛇が現れてから家の者が度々蛇の夢を見る為、ベットウに見てもらったところ、それが龍神様だと分かったので祀ることとした。また、ある家では、家に病気になる者や若死にする者が出た為、ベットウに見てもらったところ、家の神を祀れと言われ、祠を建てた。
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ヤスクニジンジャ 1960年 宮崎県 河野家の屋敷にはヤスクニジンジャというものが祀られている。この神は先祖であると同時に落人でもある。祭日は旧10月23日だが、祀り方が足りないと良く祟るという。
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ミツミネグウ 1956年 宮城県 昔、武芸の心得があった幸蔵という者の家に一匹の狼が台所から入ってくる。女房がやせ犬と思い気にもとめず、3人の子を置いて外出する。幸蔵が畑から戻ると、いきなり飛びついたので拳で何度もなぐったが屈しない。そこで両耳をつかんで叩きふせ、小川に頭を突っ込んで殺して流したが、元のところへ戻る。女房が不思議に思って占いを立てたら、「幸蔵が武芸を鼻にかけているので、懲らしてやろうと百里先から来たが負けた。霊験を与えるから葬ってくれ」とあったので祠を建てた。祠の前で、くらん返り(でんぐり返し)をすればオコリが落ちるという。
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テング 1972年 石川県 昭和33年のこと、家の者がよく病気になるので占ってもらったら、天狗の松を切った祟りだった。根株が家の入り口にあり、出入りする度に踏むからだった。そこで小祠を建てて天狗を祀った。
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ミサキ,ミサキマリシテン,ウシロガミ,ゲドウ 1983年 岡山県 落合町栗原余河内では、本家の屋敷の北西隅にある榊の古木のところに小祠を設けてミサキを祀っている。先祖のようにも言われているが、ミサキ摩利支天とも呼ばれている。これはウシロ神(守護神)であり、祀ればその威光によって他人はこの人物に立ち向かえなくなり、またゲドウ(悪霊)も近づけなくなるのだという。
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ベンテンサン 1942年 鳥取県 弁天さんのある土地を買い取った家が、弁天さんをお宮(県社倉田八幡宮)におさめ、祠跡に鶏小屋を建て汚くしたのが悪かったらしく、不運が続いたので、綺麗にして、また弁天さんを祀ると、運が良くなったという。
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フドウミョウオウ,ヤマトタケル 1984年 山梨県 Aさんが18・9歳のころ、天気のよい日に今日桑を切らないと雨が降ると言った。誰も信じなかったがそれが当たり、そんなことが2・3回続いた。そこで屋敷神の不動明王でオウカガイをするようになり、評判になった。そのうち、ネギサマであるBさんが日本武尊の石祠を寄進してくれたので、以降はそれで石占をたてている。戦争中は出征中のAさんに代わって奥さんがかわりにやり、石の上がり具合で良し悪しを決めた。
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ウジガミノタタリ 1970年 福島県 A家では昔、家人が病気になったのでワカ様に拝んでもらうと、前にそこに住んでいたウジガミの祟りだといわれたので、祠を作って祀ったところ、病気が治った。
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ワカミヤサマ 1985年 愛媛県 二軒の家に不幸が続き、若い人が死んだので、拝み屋に拝んでもらうと、平家の落人さんが祀ってもらいたがっているといわれたので、祠を建てて若宮さまといって祀った。
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ミサキサマ 1957年 岡山県 昔、屋敷をすえるときに古墓を移したが色々障りがある。そこで法者に祈ってもらうと「人は死んで50年したらミサキサマになりたがるものだ」といわれた。そこで屋敷の辰巳の方向に祠を建てミサキサマを祀っった。
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ヤマノカミ,ヤマノカミノキ 2001年 青森県 某家の山の神は、祖父が朝比奈岳の麓で木を伐採したところ、家で病人が出て不幸が続いた為モノシリに占ってもらったところ、山の神の木を伐採したことによるさわりだと言われた。そこで祠を建てて祀ることとしたのだと言う。
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(イヌガミ) 1980年 岡山県 備前児島郡の農民は昔犬神を祀ろうと思ったが、犬を殺した場所のわずか数間離れたところには、五穀は実ることなく、また家を建てるとその家に怪事が絶えないという。
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サンノウサマノバチ 1978年 東京都 祖母が山王様の小祠の前で急に体調を崩し、やがて死んでしまった。死因を知ろうと孫がウカガイに祈祷してもらうと、祖母が知らずに山王様を蹴ってしまったからだという。そこで孫は山王様を祀り、小祠を設けて祖母の罪を詫びたという。
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ヘビ 1976年 三重県 家族に不幸が続いたので日蓮宗の人に見てもらったら、先祖が伐った三島山の松に棲んでいた蛇が祟っているといわれ、蛇を祀ることにした。
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フドウミョウオウ,ヤマトタケル 1984年 山梨県 A家では、戦前には不動明王でオウカガイをしており、それがよくあたると評判になり、ネギサマであったBさんが日本武尊の石祠を寄進してくれた。それ以来は、それで石占をたてている。
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オチウドノレイ 1984年 愛媛県 昭和30年頃、ある家に病人がでて宇和島市の行者に看てもらうと、昔の落人の霊が出て若宮大明神として祀るようにとのお告げがあった。以来、屋敷の近くの畑の傍らに若宮大明神と書いた札を祠に納めて祀るようになった。
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ウジガミサマ 1983年 富山県 10月31日は、氏神様が出雲にチョウハイに行くという。供え物をして出雲に送るのだが、その時に氏神様は縁結びをするといった。神送りのときにお供えにオモシをかって供えないと隣の神様に持っていかれるといった。11月31日には神迎えをする。
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ウマノナキゴエ,ウマニノッタシンタイ,ヨブコエ 2001年 青森県 松林家の祖先が馬を連れて草を採集していたところ、北方から馬の鳴き声が聞こえたので行ってみると、神服を着て馬に乗った神体を見つけた。ある馬が病になった際、この神体に祈ると平癒した為、馬の病の全快、繁殖等をめぐる信仰が広まった。ある時、この神体がなくなったが、夜に外から「キンナンソウニアリ」と呼ぶ声がした。その声の通り南方を探すと見つかったので、一宇を建てて祀った。
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ヘビ,イケノヌシ 1965年 高知県 赤泊の池の主は夫婦の蛇だった。その池に庄屋が鴨撃ちに行ったとき、下男が小刀を池に落してしまった。小刀は蛇の側に落ちた。その夜庄屋の夢に蛇が出て「小刀を取ってくれ」と頼んだが、庄屋は取りに行かなかった。数日して下男が大月の神社に参ろうとして出かけると、途中で遍路姿の夫婦者に「参る必要がなくなったから帰れ」と追い返された。下男が帰ってみると、庄屋は死んでいた。それから家の者も次々に死んでしまった。庄屋は死に際に「祀ってくれたら村の暮らしを楽にする」と言い残したので、庄屋の墓に祠を作って祀っている。赤泊の池は今では田圃になってしまった。
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