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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ダイジャ
1960年 三重県
柿の大木に、柿が実っていた。大暴風雨になっても柿は下に落ちてこない。けれども、いつしか柿の実は見えなくなっていった里人が見ていると天から大蛇が下りて来て、1つずつ柿をむしっていた。そのため庭の中に柿を植えるのを嫌うようになったという。

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ダイジャ
1928年 鳥取県
お種という娘が、毎夜おいしい柿を持ってきて村の人たちに与えた。どこから採ってくるのか跡をつけると、池に来て蛇の姿になり、池の中ほどにある弁天島の柿の大木に登って採っていた。
類似事例

(ダイジャ)
1958年 香川県
数代前の大隅家の主人が川で魚を獲っていると、何だかわからないが大きなものがいたので恐ろしくなって家に帰ったが、家の戸棚にあったはずの短刀が鞘から抜けてなくなっていた。短刀は川のほとりの御所柿の木に突き刺さって大蛇を刺し殺していた。
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ヘビ,ジャ
1959年 秋田県
山芋掘りに行った人が山で蛇を3匹殺した。夕方、家が揺さぶられたので、お婆さんが着物の袖からお日様を透かして覗くと、蛇の形が見え、それが家を取り巻いていた。殺した人が死んだので隣家に知らせに行くと、そこにも李の木から大きな蛇が下がっていた。託宣すると「1000匹子を産めばジャになって天に昇れるのに、3匹も殺されてしまったので憎い。親類全部殺してやる」と言うので、毎年7月24日に龍神を祭ると謝った。
類似事例

カミサマ,カキノキ
1977年 山形県
小玉川では、神様が嫌いな柿の木を植えると作物が育たなくなる。
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イノノタニノヘンベ,ヘビ
1936年 岐阜県
毎年来る燕に土産を持って来るよう家人が声を掛けた。すると燕は白い種を持ってきた。畑に播くと南瓜ができたが、中から蛇が出てきた。割る時に片目を潰した蛇は姿を消した。今でも蛇が現れる事がある。また大きい南瓜はその地では喜ばれない。
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ダイジャ,オトンジョロ
1915年 鳥取県
昔、おたねという美人がいた。山をひとつ隔てた村の若者たちは毎夜おたねから柿をもらって食べた。ある晩、おたねの挙動をいぶかしむ者が後をつけると、おたねは多鯰ヶ池に潜って向かいの岸に上がり柿を取っていた。若者に秘密が知られたことをうらんだおたねは、それから大蛇として池に入っておとんじょろという蛇体になった。
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ヘビ,ミズクモ
1987年 徳島県
ある人がすげを採りに山へ行き、石の上で弁当を食べていると、くもが来て足の親指にすげを結んで淵の方へ引き込もうとした。その人がすげを木株に移し掛けると、株ごとひっくり返された。怖くなって逃げると大きな蛇が現れたので、牝牛を身代わりに助けてくれと言った。その晩、家の牛がひどく鳴き、翌朝見てみると牛は死んでいた。
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ダイジャガオコシタオオミズ
1987年 長野県
ある日,二人の猟師が本沢にやってきた。岸の茂みに大蛇がおり,恐ろしくなった若い猟師は年上の猟師の制止にもかかわらず鉄砲で大蛇の頭を撃った。大蛇は死なず,淵に飛び込んで見えなくなった。覗き込んでみたが影も形もなく,やがて淵の中からもうもうと霧が立ち昇り,真っ黒な雲が空を覆った。その日から3日間大豪雨となり,近辺の村に大きな被害が出た。5日目になってようやく晴れた。村人の中に,蛇が流れ下っていくのを見たものがおり,きっと赤沼の池の主が池と一緒に流れ下ったものだと言い合った。
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ダイジャ
1990年 長野県
昔、すさまじい大雨が降ったとき、尾沢川は増水して山を崩し谷を削った。尾沢山の主の大蛇が怒り、大暴れして里の方に下ってきた。牧野の滝の神様は里人に害があってはならないと大蛇をしかりつけ、三度目に大蛇は言うことを聞いて帰っていったという。
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オオキナヘビ
1968年 奈良県
田へ大蛇が降りてきて、田螺をとって食べ、その貝殻を積んでおくといい、通った後は必ず草が倒伏しているという。
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ヘビ
1979年 茨城県
春には農民が溜池に草刈にくる。ある農夫が草刈に夢中で蛇が近づいてくることに気づかず、蛇の首を切り落としてしまった。直後に嵐となり、田畑は流された。農夫が家で鎌を見ると、大蛇の頭がささっていた。そのまま農夫が家を飛び出し、行く先不明となった。
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ネコタノコウシンヅカ
1956年 宮城県
郷士阿部某の娘が夕方向山の北裾の山路を通ると,突然身の丈6尺程の大猿が現れ,娘は失神してしまった。翌朝家人が失神している娘を見つけ,家に担ぎ込んだが,娘は日増しに痩せ衰えていく。ある日村の若い衆が見舞いにきて娘の額に手を当てようとしたところ,突然男の頭に柿の実が飛んできてぶつかった。見廻しても仲間しかおらず,翌日も同じ事が続いたので三日目には見張りをつけた。一人が娘の額に手を触れると,突然屋根裏から南瓜が投げ落とされる。上を見ると天窓から大猿が歯をむき出していたので,大勢で追いかけたところ向山のほうに逃げてしまった。その後も,見張っていないと大猿がやってくるので,刈田岳のマタギに頼んで大猿を撃ち殺してもらったが,同じ時刻に娘もあっとうめいて息を引き取ってしまった。その後村人は娘と猿の供養のために山の北麓に庚申塔を建ててやった。初め猿田の庚申塔といっていたが,現在では猫田の庚申塔といわれている。
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ダイジャ
1959年 神奈川県
数百年前、生麦に住む男が亡妻との約束を破って再婚した。亡妻は大蛇となって池から現れ、男を襲った。男は亡妻の霊に謝罪し、供養した。何年か後、一帯に悪疫が流行し、稲荷神社へ走る狐の声を聞く者や、大蛇が魔疫病をくわえて稲荷の森から海上に立ち去る姿を夢で見る者が出た。村人は稲荷大神のお告げに従い、かやで大蛇を作って家々を回ったという。
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ダイジャ
1984年 山梨県
滝戸山の大蛇が、週に1度大雨を降らせていた。ある時、猟師が猪を撃とうとして誤って大蛇を撃ち殺してしまい、雨は降らなくなった。
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アマノジャク
1943年 長野県
妖怪や人魂が柿の木の下に出る。またアマノジャクが婆さんを殺して柿の木にさす。
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テン
1941年 新潟県
寺と隣の屋敷の間に柿の木があり、できた実は半分ずつ分けていた。寺側のほうが大きい実だったので、隣のものが手を伸ばして取ろうとすると、取ってはいけないという声が聞こえてきた。その声の正体は貂である。
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ヘビ
1972年 岐阜県
安八郡に安八太夫という豪農がいた。ある日照りの年、蛇に向かって雨を降らせてくれたら娘をやると言ってしまい、雨が降ったので蛇に末の娘をやることになってしまった。娘は夜叉が池の主である蛇に嫁いだ。後に里帰りして昼寝をしていた娘が「戸を開けて入ってくるな」と言っていたにもかかわらず母親が入ってしまい、娘を見ると大蛇になっていた。以来、娘は大木の枝を風なしで揺することで来訪したことだけを告げるようになったという。
類似事例

ダイジャ
1973年 福島県
雨乞いの時は、大根オロシ池に男たちだけが集まり、鉄類や棒や杭を投げ込む。すると池の主の大蛇が怒って雨を降らせるという。
類似事例

ダイジャ
1984年 山梨県
滝戸山の大蛇が、週に1度大雨を降らせていた。ある時、猟師が煙草のヤニを大蛇の口にねじ込んで大蛇を退治してしまい、雨は降らなくなった。
類似事例

ダイジャ
1954年 福島県
川の端部落の沼に、大蛇が住んでいて、日照で水に困るとこの沼に木や石を投げ込んで荒らせば、主の大蛇が怒って雨を降らせるという。
類似事例

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