カッパ 1913年 岩手県 昔、家の主人が川童に、もし川の流れを変えたら一人娘をやろうと約束した。翌日、川の流れが変わっていた。そこで主人は、川で洗濯をしていた召使いの女を後ろから突き落とした。すると女は、川の真ん中に立ち上がって、汝の家に男を立たせぬと叫んだ。それでこの家は男が生まれても20歳になる前に死んでしまう。
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キツネ,タヌキ 1985年 和歌山県 川で魚などを釣っていて、夕方になり家に帰ってくると、途中でよく狐か狸に憑かれるといわれていた。
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キツネ 1938年 長野県 1930年ごろ、お爺さんが家に帰ろうとしたが、あるはずの道がなくなっていた。
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カッパ,ガラッパ 1971年 鹿児島県 ガラッパを獲った話がある。魚を獲る麻の網にかかったのだという。
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キツネ 1990年 福島県 魚を持って家に帰るとき、狐が人の姿に化けて話し掛けてくる。途中で別れて帰ってみると、魚がなくなっている。
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ウシオニ 1991年 島根県 山中で日が暮れた。向こうに牛鬼がいるのに気づいたが、周りの人には告げず見つめていると牛鬼は逃げた。帰って老人にその事を話すと、持っていた短刀が守ってくれたのだといわれた。
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キツネ 1983年 千葉県 夜遅くに魚をもって帰っていると、その匂いで狐が来てその人を化かし、家へ帰る道がわからないで同じところをぐるぐる廻っていた。
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(タヌキ) 1974年 愛媛県 昭和25年の夏頃の日暮れ時、筆者の父が帰り道を急いで笹が生い茂る所から川へ下りかけると、急に川が長くなって浮いたようになった。歩いても家に近づかず、立ち止まると目の前に立派な塀のある家があった。こんな家があるはずはないと思い、何かがあるので顔を触ると笹の葉だった。すると家は消え、元の笹林に戻っていたという。
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キツネ 1975年 岩手県 魚を持って歩いていると、急に暗くなって川が溢れ出したりする。ばかされたと思って、持っていたものを食べてしまうと川が無くなって道になった。キツネは取るものがなくなって戻って行った。
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クロギツネ 1931年 北海道 殿様の行列の前を怪しげな男が通り、家臣がこれを無礼打にしたが、よく見ると1匹の黒狐だった。その家臣が短刀でその皮を剥いで襟巻きにでもしようかと思っていると、彼の子供が病気になり、巫女に口寄せを頼むと狐が祟っているという。家臣は驚いてその皮を祀り、祠を建てて皮を剥いだ短刀を松前神社に奉献したという。
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キツネ,カワ 1938年 長野県 あるはずのない所に大きな川が現われる。しかし、飛び込んでみると川はなく、元の道だった。
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カキ 1916年 山口県 柿の木から落ちると、死ぬ。
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ムジナ 1975年 新潟県 山仕事の帰り、家のないところに家があり、囲炉裏の鍋には栗が煮えていて、家の者や飼い猫までいた。キセルに火をつけようとしてもつかないので、初めてムジナに化かされたと気づいた。火打石を叩くと家は消え、水たまりのほとりに裸で座っていた。
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キツネニバカサレル 1983年 山梨県 狐にだまされて川の中を歩いていた人は、家に帰って気がついた。
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キツネ 1995年 山形県 昔は、魚を持って帰ると、きつねが人間に化けて「風呂はいれ」と誘った。水に入っているうちに、魚はなくなっている。
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ガラッパ 1992年 宮崎県 小学校3年生のとき、一ツ瀬川の大きな岩で魚獲りをしていて、水中眼鏡をかけて川に顔を突っ込んだら、川の中に体長40cmほどの赤子がいて、目を見開いて話者を見ていた。恐ろしくなって急いで逃げた。伝えのとおり頭のてっぺんが窪んでいるか確かめる余裕は無かった。
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テング 1915年 滋賀県 今から4代前の主人が天狗になったという家がある。この人はある日外出したまま帰ってこず、死んだということにしていたが、数日後下女が畑の物置で寝ているのを見つけた。驚いて飛んで帰り家人に知らせたが、再び戻って来て見ればすでにおらず、すぐ側の山を2足で登っていき、行方知れずになった。人は皆天狗になったと言っている。
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(ゾクシン) 1986年 埼玉県 からすの止まっている木の家の者かその縁者は不幸がある。柿の木で鳴くとその付近の家に病人が出る。
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オコジョ,キツネ 1954年 山梨県 ある人が、持筋の家の前を通ると、たくさんの白犬が集って、その家の主人と酒盛りをしていた。覗いていると主人が呼ぶので、一緒に酒を飲んでいたが、主人と喧嘩をして殺してしまった。すると主人は狐に姿が変わり、小さい白犬は皆消えてしまったという。
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キツネ 1993年 岩手県 堤池のほとりで木の葉を並べている人がいる。何しているのか聞くと、魚を売っているという。狐に化かされて魚をとられたのだろう。
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ムジナ 1983年 新潟県 佐藤家には狢が棲みついていた。親子で決まった口から出入りして鳥などを獲っていたが、家の家畜には手出ししなかった。
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