ケンムン 1975年 鹿児島県 入隊のため、舟に乗ろうと急いでいると、道の下側に子供の姿をした、テイブン(膝)がカマチ(頭)の上まであるケンムンを見た。触れると増殖するので放っておいた。同行した妻もその姿を見ていた。「本当に見た」と話してくれた。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 ケンムンは半年は山に住み、後の半年は海に住む。アコウの木に住んでいて、たくさん貝殻が積まれているのをよく見る。人間の邪魔をよくし、ある時、漁から帰ると、子供のようなものが道の真ん中に大勢並んでいるので、家に帰ることができなかったという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 月夜に魚釣りに出たら、ケンムンの火が千個も万個も群がっていた。翌日、草を切りながら浜辺を確かめてみると、ケンムンの足跡が千も万もあった。
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ケンムンノコエ 1993年 鹿児島県 仲間と2人で海にもぐって一休みしていたとき、向こうに見える木に向かって「この近所にケンムンはいるのかね」と話したら、その木のほうから「オーイ」という返事があった。ここは昔からケンムンの多いところであった。
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ケンムン 1969年 鹿児島県 阿多地の人が畑でウツウツしていると親子のケンムン4、5匹が現われた。大工の神を拝んでいる人に自分の子が坐っている木を切らないでくれと頼んだ。それから家に帰ると高熱を出して寝込んだ。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 海亀の卵をとるために、海岸の小屋で生活していたが、仕事が終わって帰ってみると火のそばにケンムンが坐っていた。人の気配にケンムンは慌てて入口から出ていったが、その際狭い入口から空気のようにすり抜けていった。
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ケンムン 1963年 鹿児島県 子守りを求めるために他の村に行った帰りに、急に前進できなくなった。そのときケンムンを見た。上半身のみだったが、顔もあり、両手もあった。しゃがんだまま田んぼのほうに寄ってじっとしていた。
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ケンムン 1990年 鹿児島県 あるとき、塩小屋の前にケンムンが座っていた。燃えさしの薪で追い払うと、翌晩、何匹ものケンムンが怒ってやってきたという。夜に漁に行くときにケンムンがついてくると大漁になるといわれる。ケンムンよけにヤツデを下げておくとその夜、馬が死んだ。
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ケンムン 1989年 沖縄県 ケンムンの特徴は、体が小さく子供のようで、赤い毛がはえていて、ウスクかガジアルの木にすむ。顔は猫のようだとも犬のようだともいわれる。足は長く、竹のように細い。漁が大好きで魚の目玉だけ食べる。相撲が好きでよく人に挑んでくる。7月頃海から山へ登っていく。蛸が苦手。ケンムンが家に着くと裕福になるといわれている。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 塩炊き小屋に来たケンムンに、熱湯をかけて追い払った。すると、仲間を千匹も万匹も連れて仕返しに来た。それで、大きな桶をかぶって難を逃れることができた。
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ケムン 1992年 鹿児島県 ざこの番をしながら、魚釣りをしていたが、釣れた魚の目玉が全部取られていた。その上には大きなガジュマルがあったが、そこにケンムンが住んでいたという。枝手久島にもケンムンがいるという。毎晩浜に丸い足跡があった。
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ケンムン 1987年 鹿児島県 製糖時期の夜10時頃、山道でケンムンがついて来た。その人は怖くてまともに見られなかった。しかしその後1年もしないうちにその人は死んだ。
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ケンムン 1975年 鹿児島県 私が漁に出ていると、船の後部に人が乗っていた。私は、その事に全然気づかずにいたが、泰江嘉太郎氏と幸本梅五郎氏はそれを見ていた。それはケンムンであった。
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ケンムン 1983年 鹿児島県 幼い頃、海に遊びに行く途中で、モクマオの木に座っている白っぽいものがいた。ひざをかかえていたが、赤ちゃんのようにくちゃくちゃだった。後にいとこが、舟の中で話すケンムンの話をしていたので、自分が見たものもケンムンだろう。
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ケンムン 1974年 鹿児島県 泉のそばで羊を飼っていた老人が草を与えに行くと、そばにケンムンがいた。老人は目をそらさず、その毛むくじゃらで子供ほどの背丈のケンムンを見た。少し目をはなした間にその姿は消えた。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 浜でケンムンが魚を釣っていた。魚を釣ろうと何時間もがんばっていた。それを見ていた人は怖くなり、浜道は通らずに山道を通って村に帰った。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 山で家の用材を採っているとケンムンが現れたが、連れていたコッテウシに突き飛ばされ逃げていった。
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ケンムン 1980年 鹿児島県 山に材木を採りに行き、食事をしょうとしたらケンムンが現れた。食べ物を分けなかったので、怒っていろいろと邪魔をされた。
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ケンムン,アカイヒ 1977年 鹿児島県 ケンムンは芭蕉畑などに座っており、座ると脛が長いので膝頭が耳の上を越すという。山の水溜りにいて、気の弱い人にはよく見える。アコウの木の下にもいる。夜の午前1時から2時ごろになると、何十もの赤い火になって、山裾の旧道を群れになって通る。
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ケンムンヒ 1982年 鹿児島県 小雨の降る日に階段を上っていると、火が見えた。1つの火が3つに増えてさーっと流れていった。山をものすごい速さで走っていった。母にその様子を話すと、ケンムン火だと確認できた。
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