シングン,ヤノネイシ 1974年 出羽国の儞此郡西浜という場所では、神軍というものが起きる。これは暴風雨の後で矢の根のような石が落ちていることをいう。
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シングンノヤジリ 1977年 山形県 出羽国田川郡の西浜から府に達する50里ほどは、もとから石がない。そこで激しい雷雨があった後、鏃や鉾などに似た、白や赤の石が多数落ちていた。これは神軍の鏃と呼ばれるもので、色は青赤で金のように硬かった。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 宮城県・石川県・茨城県 陸奥国の鳥の海という所では、毎年大寒の時に神軍といわれる現象が起きる。これは暴風雨の後で矢根が落ちていることをいう。他にも能州や常州でも起きている。
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ヤノネイシ,ヤジリイシ,ヒレキジン,シングン 1973年 秋田県 出羽国では毎年神軍という事があり、この時は矢の根石が降ってくる。鳥海山の矢嶋という浜があり、この時節に松前の海上に白雲が湧き出でる。白雲は動かず、大地は震動し、暴風雨となる。数日後に晴れた時は、浜辺に様々な色や形の鏃石が落ちている。
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シングンノヤノネ 1977年 出羽国福浦に霊石があり、形は実に鏃のようで、雷の後で海辺に落ちているという。
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ヤノネイシ 1974年 山形県 出羽国田川郡の西浜周辺の道50里は石がなかった場所だったが、10日ほど大雨が降った後で海辺に鏃や鉾に似た石が多数西を向いて落ちていた。これは世に言う矢の根石だという。また元慶年間には秋田城や飽波郡の海浜も鏃に似た石が降ってきたという。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 山形県 出羽国庄内飽海にある大物忌を祀った社の境内では、一年に一度神軍ということがおきる。これは一時二時の間に暴風雨や雷があった後に、石で造ったような矢の根があちこちに落ちているという。人々はこれをお守りにするという。
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シングン,ヤノネイシ 1974年 新潟県 佐渡国の鹿伏明神という社には、毎年2月9日に暴風雨となり、その後には矢の根が落ちている。これを神軍と呼んでいる。
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アクミシングン,ヤノネイシ 1975年 山形県 出羽国庄内飽海社は、大物忌大神という。年に一度風が激しく震動し、異常な天気になる。その時雪霰に交じって矢の根が降る。これを神軍といって土人は恐れる。またこの鏃を雷斧という。奥州や能州、常州鹿島でもあるという。これは本草にある雷楔、雷斧の類だろう。
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(ヤノネイシ) 1974年 山形県 承和6年9月13日、出羽国田川郡の西浜達府から54里ほど離れた場所で激しい雷雨が10日ほどあった後、鏃や鉾などに似た、白や赤の石が多数落ちていた。
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カミナリ 1992年 茨城県 雷棒は稲敷郡桜川村浮島の旧家にある石棒。大雷雨で倒れた老樹の中から永さ三〇センチの短刀形黒色の石が発見された。雷神の太鼓のバチと伝える。
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ユミハチマン 1937年 福井県 普段は雷が落ちないといわれている八幡神社の境内に、雷が落ちたので不思議に思ってみてみると、弓に矢をつがえて空に向かっている神様の弓が切れていた。村人はそれをすぐに直した。
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(カミナリノイシ) 1973年 山形県 承和6年10月に、出羽国田川郡司が報告してきたことによると、この郡の西浜には元来石は無かったが、10日ほど続いた雷雨の後に浜をみると、鏃の形に似た石が少なからず落ちていたという。その石は白黒青赤などの色で、鋭い方が西を向き、茎は東を向いていた。
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ヘキレキフ,ライカン,テングノツメ 1974年 徳島県 阿波国津田山では雷が墜ちた場所に数々の異物が落ちている。その中の一つは長さ3寸ほどの三味線のばちに似たもので、色は紫黒で石よりも硬いという。また他には輪のようになっているものがあり、これは雷環と呼ばれる。
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タケノノボリ 1987年 長野県 昔,日照りが続いたとき,村人達が夫神岳と女神岳に「大雨を降らせてくれればあらん限りの供物をささげます」といって祈願した。そして長い布を竹の先に張って竜神をあらわし,幾つかの幟を立ててまず夫神に登って祈った。すると不思議なことに,夫神岳の上空に九頭竜のような形の霊体が現れて女神岳の上空に進み,山を包んだ。すると間もなく大雨が降ってきて村人達は助けられた。
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ライフ,ライジン,ライカン,ライサン,ライボク 1973年 雷が墜ちた土地には、雷斧・雷碪・雷環・雷鑽・雷墨などの霹靂碪と思われものが落ちている。これはみな形が違うが同じものである。
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ヒノタマシイ 1976年 大阪府 島下郡別府村で、雨の夜に森から火の玉が現れ、田んぼの中にある社の周りを飛び回り、木の上に止まる。火縄の火を見せれば消える。これは初夏の長雨の後に湿地に熱がこもり陰陽剋したために地中から火が現れたもので、全国にこのようなことはある。
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ヒバシラ,ムジナ,ハネ 1981年 茨城県 雷塚の山にある木の頂上から、赤い火の粉が落ちた。人々はムジナが木に登って毛を落としたのだと言っていた。翌日、この木の周りを探すと、鳥の羽根が落ちていた。これを火柱だという人もいた。
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カブセシングン,ヤノネイシ 1975年 新潟県 佐渡国鹿伏明神では、毎年2月9日大雨風になり、夜に入るとより荒れて、明け方より静まり翌10日は晴天になる。土俗はその夜は神軍ありといって家から出ない。朝には社頭に不思議な矢の根数がある。形は様々で大きさは普通のものと変わらない。人民はこれを拾って守りとする。
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ヨリトモ,ヤ,タケ 1930年 千葉県 上総では、昔頼朝が矢口から射た矢が、金矢というところに落ちたという伝説がある。その間は4・5町も離れていて、今でも矢口には矢竹の茂っているところがある。
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