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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

バケモノヤシキ,アヤシキコトドモ
1974年 東京都
三年坂中程にあった屋敷は化け物屋敷であった。夜更けに仕事していると側にいた女の顔が伸び縮みしたり、恐ろしい顔になったり、座敷で火が燃えたり、病気で寝込んでいる女が掃除しているので寝込んでいる部屋に行くとやはり寝ていて、戻ってみると掃除していた女は消えていた。

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イシノフルイエ
1956年 宮城県
明治初年頃,荒町下区上久保に化け物屋敷と呼ばれた古家があった。夜になると屋根に石を投げつけられる音がするが,出てみると何もない。あるときはその家が火事のように見えるので人々が駆けつけてみたが,何事もなかった。
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コメトギババア
1956年 宮城県
昔から化け物屋敷と呼んでいる場所がある。昔,夜更けにザックザックと米磨ぎの音がするので見に行くと,白髪の老婆が小川で米を磨いでいるのを見かけた。人々は怕しがってここを避け,化け物屋敷と呼んだ。その後この場所に三浦某氏が家を建てたが何事もなかった。それでも人々は化け物屋敷の名称を改めようとはなかなかしなかった。
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ボウレイ
1933年 大阪府
幽霊出現の噂が絶えず、借り手のつかない家があった。それと知らずに借りた人の女房は、障子に映る人影を見たが誰もいない。気味が悪くなって引っ越したが、後年その家は火事で焼けたという。
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ケンズイインノバケモノヤシキ
1971年 福島県
昔、若え衆が4人で賢瑞院の西のすみの8畳間へいって、3人をすみに置くと、1人がいない。若い衆が真っ暗いうえに目を伏せてすみにいって名前を呼ぶが返事をしない。そうやって次のすみへいくと元のところへ来てしまう。それからそこは化け物屋敷になった。
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ハナ,バケモノ
1935年 熊本県
暗くなりかける頃、魚売りが夫婦坂で若い女に会った。女が煙草の火を欲しがるので、煙管を差し出すと、女の鼻がにゅーっと伸びた。驚いて魚笊を捨てて家に逃げ帰ると、嬶に化け物に会ったことを話した。すると嬶の鼻もにゅーっと高くなった。魚売りは驚いて気絶してしまい、気がつくと夫婦坂で倒れていて、夜が明けかかっていた。
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ウスギヌヤマノヨウカイ
1956年 宮城県
上沼村の東北部北上川の近くに薄衣山という岡があり、そこは村の墓地で人家はなく、老松が茂って昼も薄暗いような場所で、得体のしれない妖怪が出て人々を怯えさせていた。この山の南方の弥勒寺村(中田町)に、剣道の心得のある豪胆な米三という若者がおり、化け物退治を決意した。病臥している妻を理由に家人が引き止めるのも聞かずに出かけ、松の大木にのぼって見張っていると、使いの者が「妻が命を落とした」「出棺だ」と迎えに来た。米三はそれを怪しみ、もし本当だとしても、どんなことがあっても退治するまでは家に帰るまいと決心したので我慢して帰らなかった。暫くすると我が家の方向から弥勒寺の方へ妻の葬儀と思われる提灯の行列が見えた。妻の亡霊とおぼしき白いものが飛んできて、恨み言を言い足元に手をかけるばかりになったとき斬り払うとギャッという叫び声がして、ドドッと転がり落ちる響きがした。朝になって降りてみると夥しい血溜りがあり、血痕が北上川まで続いていた。家の妻は生きており、それ以後怪異はとまったという。
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バケモノヤシキ,オイワサン
1925年 東京都
住んでいた家は化物屋敷と言われていた。1ヶ月ほどで次々と入居者が変わって行ったが、この女性は全く化物を見たことも感じたこともなく、10年ほど住んだ。前の道は鬼横町といい、四谷怪談のお岩が鬼のような形相で通って行った通りに名前の由来がある。
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カイイヤシキ、オオニュウドウ、ヤシキカミ
1956年 宮城県
昔,新坂通台町五番丁南側東角の屋敷を拝領した侍が一人住まいをしていた。ある夜座敷に寝そべっていたところ庭先近くで呼ぶ声が聞こえる。障子の隙間から覗くと軒よりも高いような大入道が立っており,ここは昔から自分の屋敷だから早く立ち退けとわめく。主人が「ここは殿から拝領した我が屋敷じゃ。お前こそ立ち去れ。」と言い返すと,「ここはわしを粗末にしたので住み着いた者はいない。祭の日に神酒や供物をして厚く祀ってくれれば守護してやろう」といって消えてしまった。翌朝調べると屋敷の一隅に梅の老木があり,その下に小祠があった。それが前夜の大入道が屋敷神として棲んでいた祠だったのだろう。当時今泉孫八郎の屋敷であった。
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ユウレイヤシキ
1936年 京都府
字畑町の古屋敷は昔は一軒の屋敷であったものを3つに分けたため、そこに住むとよく病死し、夜は魔物が出るので幽霊屋敷と呼ばれる。
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バケモノ
2000年 山形県
昔々、旅人が化け物寺と噂される寺に泊まった。天井のほうでがさがさ音がして目が覚めると、生臭いにおいがする。見ると、天井の穴から三味線のつながった白い糸が降りてきた。三味線を弾こうと思って触ると、体がくっついて離れなくなった。その後、和尚がやってきて化け物を退治した。天井裏からは化物に食われた人の骨が出てきた。化物は5升鍋の蓋ほどの大きさで、毛むくじゃらで、3尺ほどの大きさであったという。
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〔タキブチノヌシ〕,ヒ,シロイコロモヲキタオンナ
1957年 愛知県
滝渕という古い渕を工事のために埋めてしまったら、その責任者の家の井戸の石垣から火が出たり、スズミから火が出るなどの怪異がおこり、家が焼け、結局絶家してしまった。滝渕の主の祟り。この井戸からは夜になると釣瓶を手繰る音がし、白い衣を着た女が水を汲んで居る所などが見かけられた。
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アヤシキコト
1974年
相対替えした屋敷に住んだところさまざまな怪しいことが続いた。元の住人に話をしたところ、数代そこに住んでいたがそんなことはなかったという。家主によって怪しいことが起こったのだと世間は噂した。
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キツネ
1965年 兵庫県
男が酒を飲んで帰り、墓ぐちの坂道に通りかかったら、座敷で三味線を弾いて酒盛りをしていた。その家から友達が出て来てあがれあがれと誘い、草鞋の紐を解こうとするが、断って帰った。はて、あそこに家があるはずがないと思い振り返ると、家は消えた。「われにあほにせられんぞー」と怒鳴り、家に帰った。この家も狐が化けているのではと用心し、かかと娘の尻に尾がないのを確認して、ようやく家に入った。
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オバケ
1970年 神奈川県
明治か大正のころ、老婆が紙を梳かしたときに抜けた毛を丸めたものを床下に埋めながら「俺が死んだらこの家に来る人には化けて出る」といった。老婆の死後、この家を借りて住んだ人があったが、お化けが出るので気味悪くなり、出て行った。
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マモノ
1975年 愛知県
昔、ある人が病気で寝ていたが、風も吹かないのに家が倒れることがあった。自分がやったと言ったという。おいしいものを食べたがり、軒から外へ出ると脱力して「ここから先へは行けない」という。魔物が憑いていたのだという。
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バケモノ,フルデコ,フルミノ,フルガサ,フルツヅミ,シャクシ
2000年 山形県
「あんじょ寺」と呼ばれる寺には化け物が出るという噂だった。そこへ旅人がきて泊まったが、夜12時も過ぎた頃、台所の囲炉裏を焚いて話をする声が聞こえた。古蓑、古太鼓、古傘、古鼓の化け物であった。見つかりそうになった旅人は杓子の化け物のふりをしてやりすごした。よく朝みると、古道具があちこちに放ってあった。
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バケモノ
1977年 青森県
昔、女の人が山に行って化け物と仲良くなり、化け物の子を産んだ。7日7晩たっても生まれなかったが、7日目の風雨が強い晩、産婆の指示で産室を無人にしたら、何かが来てコチョコチョ話をし、子が生まれた。その子は口が耳まで裂けていた。産婆は誰にも見せずにどこかに埋めたが、翌日掘り返した跡があり、何も無くなっていた。
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サルカミ
2000年
昔々、白羽の矢が立てられた家が娘を献上することになったが、山伏がたすけてくれることになった。丑三つ時に神社の神様の後ろから化け物が現れた。娘の入った唐櫃の周りを踊りまわり、蓋を開けようとしたとき、山伏が連れてきた犬が放たれ、化け物をかみ殺した。夜が明けて化け物を見ると、年をとった猿であった。
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タヌキ
1974年 東京都
明和九年、目黒行人坂の火事のあった晩、ある人が市谷左内坂で女が泣いているのを見つけた。火事で焼け出されたと言うので、家に連れて帰り、ごちそうをふるまった。いつのまにか居眠りをしてしまい、目覚めると、女も居眠りをしていたが、口元に毛が見え、よく見ると古狸となっていた。大睾丸を広げて火にあぶっていたので、撃ち殺そうとしたが、狸は飛び逃げた。
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シンリョウジョシショノカイダン
1971年 鹿児島県
診療所の支所で幽霊や化物が出ると言われていた。化物は女であったり、指のない人間であったりした。またある人が宿直の折、戸締りをして入れないようにしてある宿直室に入り込んで彼の頬を冷たい手で撫でたりもした。この人が神様に伺いを立てたら、以前に自殺した無免許医師が誰も祭ってくれないので、水が欲しくて現われたのだと言われたため懇ろに祭った。またのちに、僧侶の免許を持った出張所長が任命されてからは、宿直室に寝ていると畳がふわふわと持ち上がってドシーンと落ちたりした。古い書類を焼いている折、一緒に投げ込んだサイダー瓶が大きな爆発音とともに割れもせずに中学校のほうに飛んで行った。この中学校の宿直室では横に寝ると何者かに押さえつけられ、仰向けに寝ると押さえつけられない。のちに支所が出張所に変更されて移転してからはこのあたりで神主姿で白く百メートルぐらいの長い布を引きずった化物が目撃されたりもした。
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