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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ジャキ,ジャ
1974年
蟇目(ひきめ)とはまだ何も起きていない時にあらかじめそれらを鎮めるもので、鳴弦は既に何か起こったものを鎮めるものである。これらを混同している弓家がいるがそれは間違いである。

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メドオシヤ
1964年 愛媛県
ある日、六部が宮成を通っ峠を越そうとした時、ある家の屋根から弓の名人に射殺された。矢が六部の目に入ったが、再びその屋根の方に戻ったという。それを目通し矢という。
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ライジン,オカミ
1980年
豊後風土記によると、龗というものが雹や雪を降らせるとあり、これを追い払うには物を鳴らせるのがよいという。ある山国では雷狩といって、雷を追う行為をすると必ず遠くへ退くという。すなわち雷とは雷神で、雲を操作するのは龗であり、物を鳴らすことによって両者が退くのである。
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ミナモトノヨシイエ,メイゲン
1983年
源義家の鳴弦によって、天皇の病気が治ったという。
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ツキモノ
1971年 広島県
神道祈祷の一つに「弓伏」というものがある。これは、いわゆる憑きものの場合に多く行われた。弓の弦を打ち鳴らして降神、降霊を祈ったり、また弦打ち(鳴弦)をすることによって悪魔退散の行事としたものである。
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タヌキ
1939年 大阪府
真夜中に筆者の姉の琴が鳴り出した。父の寝返りの音で一旦は止んだが、しばらくするとまた鳴り出した。それでも夜明け前には止んだので見てみると、弦が2・3本切れていた。筆者は、狸が悪戯をしたためだと考えている。
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リュウジン
1990年 長野県
昔、盲目の琵琶弾きが池の端で琵琶を弾いていると、側に誰かが来た。それは池の竜神で、「池の水を村人が全部汲んで困るので、ひどい洪水を起こして困らせるつもりだが、お前は助けてやるからこのことを話すな」と言った。しかし琵琶弾きは大勢が死ぬより自分1人が死ぬ方が良いと考えて村人にすべて話してしまった。皆は用心し、琵琶弾きは本当に消えてしまった。後に池に行くと琵琶だけが浮いていたので、以来、感謝を込めて池を琵琶池と呼ぶ。
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カタメ,カドマローサマ
1932年 岡山県
正八幡の門客人サマは昔、弓矢で目を射られたために片目である。目を病む人が願を掛けるとよくなるという。治ったら小さい弓と矢を納める。
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メッコシミズ
1967年 福島県
昔、源義朝の臣、鎌倉権五郎景政が鳥海弥三郎と戦い、三郎が逃れながら射った矢が景政の左目に当った。景政はその矢も抜かず三郎に追って、ついに三郎を倒した。ここにきて景政は傷を洗った。血が流れ清水に混じったので、後にこの清水の湧く池の魚は左目が盲になった。そこで半盲清水といわれている。
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ワルギ
1977年
流鏑馬で放たれる鏑矢は悪気をたちまちに退散する。その力は他の武器では及ばなく、清浄の神気が満ちる。
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カンノンサマ
1937年 京都府
独鈷抛山の観音様をある男が狐と間違えて弓で射た。矢は観音様の眼にあたり、観音様が谷水で洗うと眼は全快した。それ以来、独鈷抛山の谷水は眼病の薬となった。
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ユミハチマン
1937年 福井県
普段は雷が落ちないといわれている八幡神社の境内に、雷が落ちたので不思議に思ってみてみると、弓に矢をつがえて空に向かっている神様の弓が切れていた。村人はそれをすぐに直した。
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コンパク
1977年
左右の手の親指の爪の付け根から魂魄は出入りする。だから恐ろしい眼にあったら親指を握って隠す。
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シオゴリ,(ゾクシン)
1967年 広島県
弓の射手は祭の3日前から合宿をする。合宿の翌日から祭の当日まで、朝4時から潮垢離を行うが、この時に女性に会う事を忌むという。また、女性の方もこれを見ることを禁じているという。もし見られた場合は、潮垢離を初めからやり直すという。
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カラスナキ
1923年 秋田県
烏鳴きが悪い時には凶事があるといわれる。
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ヒガトオル
1964年 福島県
狩場で朝起きたときなどに、何か霊感を覚えることがある。里にある家のできごとを直感するのであり、これを「ひがとおる」という。このような日、とくに狩人は謹慎する。
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サンチュウノキ
1976年 群馬県
ある、殺生好きな侍が、草履取りと共に山に小屋を掛けて狩に入ったが、獲物が獲れそうになかったので下山しようとしたところ、山の奥からざわざわと音がして、大きな火の玉が小屋に向かってきた。侍が弓で射ると、鉄球にあたったような音がして火は消えた。その後、家まで帰ると侍の母親が怪我をしたという。母の部屋に行くと、侍が射った矢が落ちていたので、草履取りと共に押さえつけた。暫くはうめき声が聞こえたが、やがて静かになったので、見てみると、夜着以外何もなかった。家人も消えていた。
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ダイジャ
1962年 新潟県
一説には盲人が開眼を祈って権現に参ると目が治ったのでお礼奉納した琵琶があり、それから琵琶池と呼ばれるようになったという。別の説では声が良くなるようにと祈ると目前に大蛇がいた。目が開けば弾いていた琵琶は要らないと言って、埋めていった所が琵琶池である。
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カミ,ナスムネタカ
1980年 香川県
源平合戦で著名な那須宗高(那須与一)が船上で矢をつがえている時、目を閉じて神を念じると風はやみ、船は安定したという。
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モウジン
1978年 京都府
洛西鳴滝に城松という盲人がおり、笙が上手であった。滝に向かって吹くと滝の音は聞こえず笙の音のみが聞こえ、人々は不思議がっていた。ある日突然その盲人が、風水に異声がある、里に何か禍事があるといい、愛宕山に止宿した。その夜大地震が起こった。
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カラスナキ
1984年 山梨県
烏鳴きが悪いと人が死ぬといった。現に死ぬ前に烏が鳴き出したことがあった。奇妙に鳴くと悪いようである。
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